『 自然は全機する 〜玉の海草〜 』

惚けた母がつぶやいた〜 「 生きてるだけが仕合せだ 」♨️

 自衛隊に息づく 「武士道」〜 底知れぬ精神力は 「観音力」 から

2021-09-01 05:00:57 | 雑感

__西暦2000年を迎えてから、相次いで、

◆ 2001年に、海上自衛隊の特殊部隊である「特別警備隊(SBU)」 が創設される

◆ 2004年に、陸上自衛隊の特殊部隊である「特殊作戦群(SFGp)」が創設される

 

【画像:特殊部隊は「顔」が割れては任務に差障りがあるので、自衛隊の式典においても、素顔を晒さない】

 

海自の「特別警備隊」は、「能登半島沖不審船事件(※)」をキッカケに 伊藤祐靖 氏が中心となって、米海軍のNavy Sealsの如き特殊部隊を目指した

[(※) 1999年に、北朝鮮の不審船による、日本の領海侵犯事件で、46年ぶりとなる「警告射撃」を行うなど、海自発足以来初めての「海上警備行動」が実行され、不審船に立ち入り検査をするよーに指令される、

海自では射撃訓練は受けていたものの、対テロの戦闘訓練は全くされていなくて、もし不審船に乗り込んで立ち入り検査を強行したら、ほぼ間違いなく北朝鮮の手馴れた工作員に殺害される危険に直面した、

不審船の逃走により、立ち入り検査は未遂に終わったが、有事の際にまるで適応できない現体制の弱点が露わになった]

陸自の「特殊作戦群」は、米陸軍グリーン・ベレーや対テロ特殊部隊デルタ・フォースを念頭に、荒谷卓 氏が中心となって組織された

 

     【画像:月刊『致知』2021・7月号より】

 

海自の伊藤祐靖氏は、ご尊父が陸軍中野学校の出身で徹底した軍人であった影響が深いと言っておられた

陸自の荒谷卓氏は、退役後に明治神宮武道場「至誠館」の館長を務められたほどに、極真空手や鹿島神流、合気道、銃剣道・システマなどの高手である

本身の日本刀をつかって稽古されたり、日本古来の「武士道」をもって、「特殊作戦群」(略して「特戦群」)の行動指針としていた

特戦群戦士の武士道

一、確たる精神的規範(正義)を有し生死の別を問わず事に当たる肚決めをすること

一、臆せず行動できる勇気(気概)とこれを維持する気力(胆力)を鍛錬すること

一、事を成し遂げる実力(知力、技術、体力)を修養すること

一、言動を一致させ信義を貫くこと

 

‥‥ ほとんど古武道の道場訓みたいですね

この高い精神性には驚くばかりですが、実際の行動の指針として「武士道」精神を体現していることの証しとなる動画がありますので紹介します

最近の映画『キングダム』で、ラスボスの左慈を演じたアクション俳優 坂口拓 さんのYouTubeチャンネルで、「狂武蔵たくちゃんねる」とゆーものがあります

そこで、元・特殊作戦群戦士に、「何をきっかけに精神的な強さを得ることが出来たのか?」について、インタビューをしていますので、引用します

 

元陸自特殊部隊【機密だらけの活動内容】民間人が聞けない質問を聞いてみた!?SATとSどちらが強い?!

PART① "元陸自特殊部隊"の戦士に民間人が絶対に聞けない話を聞きました!!【YouTube業界初】 ↓ ↓ ↓ https://...

youtube#video

 

 

(動画の 2:30秒 辺りから)> 「一番やっぱり重要なのは、自分の為じゃなくて、誰かの為、何かの為にって思いが、一番精神的な強さに繋がるんですよ。

あるエピソードを話すとですね…… 

いろんな訓練が陸上自衛隊の中にはあるんですけれども…… 

肉体的にも精神的にも追い込まれる訓練ですね、めちゃくちゃキツいんですよ。

精神ボロクソになるんですよね。でもその中で、あれ?全然イケるって思う瞬間が何回かあってですね…… 

どういう場面かというと…… 

めっちゃキツい中で、誰かも苦しんでて 「アイツの為に何かしてやりたい」 、例えば、めちゃくちゃ重い荷物持ってたら、それを俺が代わって持ってやりたいっていう風に、一歩踏み出す瞬間って、めちゃくちゃ楽になるんですよ。

それまで自分がキツかったのに自然と楽なんですよね。

あれ?、全然余裕じゃんっていう風になるんでふよね。

そういう経験を何回かしてですね、あっ、そういう事かって思って…… 

自分の為じゃなくて、誰かの為、何かの為に、自分以外の何かの為にっていう思いが、自分の中心にある時に、めちゃくちゃ強い精神力を手にする って事に気づいた」

 

‥‥ なるほど、『観音経』(『法華経』の「観世音菩薩普門品第25」を指して特に云う)の中にある、大衆皆から唱えられた一節、

> 南無観世音菩薩、念被観音力

‥‥ の「観音力」が、この自衛隊特殊作戦群戦士のなかで発動したのだなと

「観音力」とゆーのは、これは伊勢白山道を通して自得したことなんだが……  他者を助けたいと助けているうちに、知らずに自らをも同時に助けているとゆー不思議な現象なんです

ひところ 「脳は主語を理解できない」 って学説が流行ったことがありますが……  その伝でゆくと解りやすいです

ひと(他人)を助けるにしても、自分を助けるにしても、「私が」の意識がないと、「助ける機能」そのものと化してしまうのだと思う(ま、全機ですな ♪)

無心〜無私〜無区別〜全機〜真我(アドヴァイタ)ってな流れが一瞬のうちに噴き出す「いま」みたいなね

道元さんの「モノになりきる」に相似ている感じはありますね……  ま、あくまで私見ですけど、知らんけど

「武士道」も、煎じ詰めれば「観音行」みたいな、自発的な利他行(ボランティア) に行き着くことになります

 

愛国者として、愛郷者の軍人として、自衛隊の自衛官は「武士道精神」をもって、任務をまっとうするとゆーことです

「特殊作戦群」の初代群長であられた荒谷卓さんは、国家間の命懸けの戦闘に臨む自衛官たちに「武士道」を生きる指針として掲げました

> 「武士道」は、良い意味でも悪い意味でも、世界の戦闘者に(とって)興味があるようです。

とくに「入り身」という技(半身で相手の内懐に入り込む技)とその「捨て身」という精神 は、強烈な印象を与えるようです。

そのような考え方は、海外にはほとんど無いからです。(荒谷卓)

 

【画像:荒谷卓 『サムライ精神を復活せよ! 宇宙の屋根の下に共に生きる世界を創る』 並木書房刊 2019-より】

 

‥‥ 第二次世界大戦で、道教寺院の呪詛と欧米の黒魔術から昭和天皇陛下を、「霊的に」お守りした(一日3万3千回にものぼる日本刀をつかった剣祓いによって)と云われる、伊雑宮の剣臣・小泉太志命 (たいしめい)は、青森県八戸のお生れであった

そして上記の荒谷卓さんは、秋田県大館のお生れである

奇しくも、鬼門の地・東北に埋められた「艮の金神」のご神意ででもあるかのよーに、秋田・青森とユダヤ系渡来人の血が濃い土地柄から輩出されている

お二人ともに、「鹿島(神宮)の太刀」、鹿島神流との神縁が深い

鹿島の人、塚原卜伝の秘太刀「一つの太刀」は、鹿島神流の第18代宗家・国井善弥 に伝承されていて、素早い「入り身」の技だと云ふ

「入り身」=「捨て身」の足捌きは、「勇」(柳生石舟斎が兵法の第一義として尊んだ)の体現でもあろー

思い切って、無心のうちに一歩踏み出す「勇」こそが、日本人の強さの秘密なのかも知れない

         _________玉の海草