美しい地球と伴に生きる

この美しい地球を「地球という名の牢獄」にしないため、世界のリスク情報の発信や人間としての生き方を考えてみたいと思います。

世界支配層と宇宙の真理(5 補足EU・ギリシャ金融危機の動向と今後)

2011年10月01日 18時56分42秒 | 日記
最近のEU・ギリシャの金融危機についてはこう着状態が続いており、今後どの方向に進んで行くのか見えにくい状態です。
28日にドイツ議会でEFSFの追加資金の議決がされましたが。
先日のドイツ、フランス、ギリシャ首脳会談でギリシャはEUにとどまることを表明し、ドイツ、フランスはそれを歓迎し、ギリシャ支援にあらゆることをすると約束しています。
しかし、フランスのサルコジ大統領やドイツのメルケル首相の本音はどこにあるのでしょうか。とても、ギリシャに約束したことが本音とは思えません。ギリシャに約束したことには、その前提の条件があると思いますが、その条件をあえて言わずに約束したと思われます。その前提の条件とは「フランス、ドイツの国民が納得すること」、「フランス、ドイツの金融機関の損害が最小に抑えられること、また、その損害範囲がフランス・ドイツ政府の救済可能内であること」、「EFSF等の拡大によりスペイン、イタリアに飛び火しない体制が出来ること」の以上3つが前提条件だと思われます。従って、この3つの前提条件が整ってこそ「あらゆることをします。」ということではないでしょうか。逆に言えば、「この3つの条件が整うまで延命してください。その後は、デフォルトしていただいて結構です、EUを離脱することもやむを得ません。」ということが本音なのではと思います。
むしろ、この本音のほうがEU、フランス、ドイツやギリシャ国民にとっても良い結果を生む可能性が高いと思いますが。今、それら前提条件が整っていない状態で本音を言えばEUは大混乱に陥り飛び火の連鎖が起こりかねないのでそのように芝居をしているということのようです。そして、体制が整うまで、出来れば2年程度延命して欲しいようですが、そんなにうまく延命できるでしょうか。現在、ブラジル、インドネシア、韓国など、ドルと円以外の世界的な通貨安や国際商品市場が急激に暴落しだしたのは、EUの金融機関がギリシャのデフォルトに備えるため各国に投資した資金を急遽回収しだしたからだと思われます。これらも本音にそった動きです。
そして、それらより安全と思われているドルや円、米国債や日本国債にお金が集まっているようです。しかし、先月はじめには危うくオバマショックが起きる寸前まで行ったことを世界の金融市場は忘れてしまったのでしょうか。やはり、この一連の流れは世界支配層のシナリオ通りに進んでいると思います。今回のギリシャのデフォルトの延命はユーロ、米ドル、円と各国債の大暴落、大崩壊をほぼ同時期に行うためのタイミング調整だと思われます。グローバル・ショックの最終ターゲットはドルと円であることに変わりはないようです。
続く