オリンピックの善悪

　巨人の渡辺オーナーの辞任はオリンピック開幕というタイミングを意識したもの。ということは例の北朝鮮と外務省の無意味な会合もこの時期での設定の理由も同じことなのかと思う。

　どんな大きな問題や話題も、ギリシャオリンピックでの日本チームの勝敗に一喜一憂することによってかき消されて忘れ去られてしまうことを狙っていたということなのか。とすれば、おそろしく巧妙な時期の設定だったことになる。

　そういえば巨人軍のスカウトに金をつかまされた大学生は半永久にドラフトからは外されるだろうし、事実上プロ野球選手になることは不可能だろう。読売巨人は自らの悪事をオリンピック前に公開することによってみそぎを済ませようとしているのだろうが、そのあおりを食った大学生はお金をつかまされ受け取ったことを一方的に公にされ野球選手としての寿命を終えることになったのは大変な不幸。この際、巨人か読売新聞の社員として永久雇用してもらわないと、丸損だゾ。

　日本のプロ野球はどうなってしまうんだろうか。これまでも巨人軍のわがままの犠牲者は居ただろうが、また才能ある大学生が一人犠牲になった。とりあえず暴露される前に自ら白状しておき、自分さえ良ければいいということで済まされる問題ではないはず。これまでドラフトの裏金に関わってきた多くのプロ野球関係者（球団側も選手側も）はこの際すべてをつまびらかにし、矛盾点をすべて明らかにしドラフト制度を元に戻すことや改善することのきっかけになってほしい。