なた豆入門(今年はアニメ『ジャックとナタマメ』に協力!予定?)

入門者の入門者による入門者のためのページ
 なた豆資料館 なたまめ ナタマメ なた豆 ナタ豆 刀豆

(赤)なた豆の毒性(おさらい)

2005-03-06 16:54:44 | Weblog
なた豆の仲間は世界中に数十種類あるといわれています。
そこで、もう一度おさらいをしておきましょう。

白い花が咲く白花種は「白なた豆」と呼ばれます。
豆も白く、毒性はないといわれています。
昔は白餡(あん)に使われていたそうです。

赤やピンクやブルーや紫など色のある花が咲く場合は注意が必要です。
濃淡にかかわらず、2種類の毒性に注意する必要があります。

第1は、赤い花が咲く赤花種と呼ばれる「(赤)なた豆」の可能性があります。
ことばを妄信してはなりません。
信号の赤色のような単純な赤ということではく、相対的な経験上の呼び名と考えましょう。
赤かピンクか紫か?赤毛の馬は茶色かレッドか?など表現はあいまいだからです。
あくまで経験的な花の呼び名ですから、花を見たことがない人は注意しましょう。

ポイントは豆が白いか?白以外の褐色、赤、茶色、その他か?ということです。
白か?それ以外(有色)か?と考えれば、褐色か?茶色か?赤毛の馬の呼び名のごとき赤か?
などというナンセンスな迷いはなくなります。

結論的には豆が「白」以外の色をしていて、花が「白」以外なら多い少ないは別として毒性に注意が必要と考えられます。
なぜ「(赤)なた豆」とカッコ付の赤か?というと、
この赤花種は最もポピュラーな「なた豆」として、総称としての「なた豆類」という意味のほかに、
細分類後の特定の「なた豆」の呼び名にもなっているからです。

つまり、「なた豆」といえば、赤花種を指すこともあるわけです。
代表的なものを総称と同じ名前で呼ぶことは、豆に限らずよくあることです。

第2は、ブルーっぽいとか、紫の薄い色とか様々に表現される色のついた花が咲く「なた豆」の場合です。
人によっては「青花種」などと区別することもあるようですが、前述の「赤なた豆」の花の色とも間違われやすい。
紫色の薄い色って、赤なの?青なの?といった具合です。

そういう言葉のマジックに翻弄されず、しっかり花の色を見比べて区別できるような経験があるかないか?が重要です。
おそらく一般の日本人は、栽培経験も少なく「見たことがない」というのが大方でしょう。

この種類は、栽培量が国内では限定されているといわれていますが、海外ではそれなりに栽培されている模様で、
「たちなた豆」という種類が注意を要します。
豆は「白」で、花は「薄い青だの紫だのピンクだの」と様々に形容されるようです。

これは最も毒性の強い「なた豆類」のひとつともいわれ、豆が「白い」から安心だとはいえなくなります。
「白なた豆」の豆との区別方法は、「たちなた豆」の方が「白なた豆」よりひとまわり小さいといわれています。
しかし、生育状態によっては大きさは絶対的ではありませんし、第一「白なた豆」の大きさを正確にイメージできる人は少ないでしょう。
したがって、豆の大きさで判別するというのは難しいと考えられます。

結論として、咲いた花が「白」でなければ、「要注意」と覚えておきましょう。
豆が「白」でも「有色」でも「要注意」と慎重に考えておけばさらに安心かも知れません。

私どものホームページに以前寄稿された例ですと、ご主人が苗(芽が出た)の「なた豆」を園芸店で買ってきて育てられたという事例があり、
花は有色だったそうです。
この「おさらい」をお読みいただいた読者の皆様は、この事例が少なくとも「食用」の際には「要注意」ということをご理解いただけたものと思います。

中国では上で述べた様々な種類の「なた豆類」を栽培しているようです。
ここでは、おさらいの最後に "Sword Bean" と呼ばれる「(赤)なた豆」のホームページを1つご紹介しておきます。

中国産の「(赤)なた豆」は、薬用だけでなく最近はいろいろな用途で輸出されているそうです。
たまたま、健康関連のある企業のホームページから比較的詳細な紹介記事を見つけたので英文ですがご紹介します。
下記ホームページ中で "Cautions on Use"欄 と
 "Toxic or Side Effects"欄 に書かれている
"toxic" という言葉は「有毒」という意味です。

ENaturalHealthCenter.com(e2121.com) home page:
http://www.e2121.com/food_db/viewherb.php3?viewid=400&setlang=1

最新の画像もっと見る