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■刀豆(なたまめ)フリー画像■(ご自由にお使いください)

2005-08-28 21:48:14 | Weblog
■刀豆(なたまめ)フリー画像■(ご自由にお使いください)

刀豆(なたまめ)缶入りメッセージ玩具が非食用であることを説明する画像を公開します。
啓蒙的知識を一人でも多くの方々に伝えたいという思いで著作権フリーとしました。

GIFとJPGの大小画像が各2枚ずつあります。[jpg画像はサムネイルをクリックしても取得できます]

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この画像は善意と良識を持ってご利用いただく限り、ご自由にお使いいただいて結構です。

GIFフリー画像(L):缶入りメッセージ豆(なたまめ)は食用ではありません:
缶入りメッセージ豆(なたまめ)は食用ではありません

JPGフリー画像(L):缶入りメッセージ豆(なたまめ)は食用ではありません:
缶入りメッセージ豆(なたまめ)は食用ではありません

GIFフリー画像(S):缶入りメッセージ豆(なたまめ)は食用ではありません:
缶入りメッセージ豆(なたまめ)は食用ではありません

JPGフリー画像(S):缶入りメッセージ豆(なたまめ)は食用ではありません:
缶入りメッセージ豆(なたまめ)は食用ではありません

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「赤なた豆」メッセージ缶の問題(解説図)

刀豆(なたまめ)食中毒の対処方法(『なた豆入門』『なた豆日記』共同投稿)

2005-08-22 12:34:00 | Weblog
刀豆(なたまめ)メッセージ缶入り玩具の食用について問い合わせが私どもにも寄せられるようになりました。
発芽したナタマメを移植された方々が場合によっては40センチ以上の巨大なサヤを何本も収穫される時期に入ったためです。

すでに缶入り玩具から育てた刀豆(なたまめ)は基本的に食用に適さないことを再三にわたってお知らせしてきました。
原材料の多くは中国産の赤刀豆(四季豆、扁豆と呼ぶことが多い)と思われます。
中には家畜が流産するほどの猛毒性が危惧されるタチナタマメという原材料が使われている玩具もあるようです。

食品店などできちんと食用に販売されている白刀豆(なたまめ)は観賞用玩具に使われている赤刀豆とは違います。

ここでは、誤って赤刀豆などの有毒な種類の刀豆(なたまめ)を食べ、食中毒を起こしてしまった場合の対処方法をご紹介します。
主に長治市軍人家庭生活信息服務網の健康指南という中国の啓蒙的ホームページの内容を要約し、適宜日本人向けに解説を増補してアレンジしてあります。
中国語ホームページのアドレスは以下です:
http://www.jrhyjt.com/05/view.asp?TitleID=378

【1】刀豆(なたまめ)、四季豆、扁豆の食中毒をよく知ろう!

中国では、河豚(ふぐ)の内臓やジャガイモの芽と同じように四季豆(刀豆)が食中毒を起こすことが知られています。
日本では食用として刀豆を用いる習慣がないので、先ず正しい知識を持ちましょう!

中国の赤ナタマメは、「紅刀豆(HongDaoDou)」と呼ぶこともありますが、食用の際は、「四季豆」「(芸)扁豆」「(単純に)刀豆」などと呼ばれることもあります。
刀豆にも多くの種類があるので、地域によっては「四季豆」を「紅刀豆」と区別することもあれば、「四季豆」が「刀豆」という総称と同じように扱われることもあります。

いずれにせよ、刀豆類の食中毒症状は「四季豆」と中国で呼ばれる豆類の症状と同じと考えてよいでしょう。
(ここでは、日本の通称である「刀豆(なたまめ)」という表記を用いることとします)

【2】なぜ「刀豆(なたまめ)」が中毒を起こすのか?

刀豆(なたまめ)には消化管内の粘膜に刺激を与え、胃腸内で充血や腫れ、出血性炎症を起こすサポニンなどの物質が含まれています。
一説には、カナバニン、コンカナバリン、その他の数種類の物質も有毒性が指摘されています。
刀豆(なたまめ)に含まれるサポニンは赤血球の破壊から溶血症状を起こすともいわれます。

刀豆(なたまめ)の外皮内にサポニンは多く含まれ、摂氏100度以上で充分に加熱処理をすれば毒性が軽減するといわれています。

【3】刀豆(なたまめ)中毒の潜伏期間はどれくらい?

刀豆(なたまめ)中毒の潜伏期間は数十分から数時間といわれています。

【4】刀豆(なたまめ)の中毒症状は?
中毒症状は胃腸炎と似ています。悪心、嘔吐、腹痛、下痢(非潜血性水様便)などです。
嘔吐は少ない場合は数回、多い場合は十数回に及びます。
多くの中毒者は手足のしびれ、胸焼け、動悸、背中の痛みなどを伴い、めまい、冷や汗、寒気などの神経系統の症状を伴うこともあります。

刀豆(なたまめ)中毒は短期間で、1~2日以内に回復します。場合によっては数時間で回復することもあります。

【5】刀豆(なたまめ)中毒の対処方法

刀豆(なたまめ)食中毒の対処方法は3つあります。

<対処方法その1>
軽症中毒者の場合は、安静にしていれば回復します。砂糖を混ぜたお湯、濃いお茶などを少しずつ何回かに分けて飲ませてもよい。
必要な場合は、鎮静剤を服用させ、安静や睡眠を保つなどしてもよい。

<対処方法その2>
重症中毒者の場合は、病院で適宜治療をします。嘔吐が止まらない場合、脱水症状がひどい場合、溶血症状が見られる場合などです。

<対処方法その3>
甘三、緑豆などを煎じてお茶にして飲むという民間漢方療法にも一定の解毒作用がある。

「魔豆」(缶入りメッセージ豆)の業界自主基準について

2005-08-14 19:20:40 | Weblog
我が家のプランター栽培で育った白なた豆の花も咲き始めました。
シロップを求めて小さな虫たちも集まってきます。
その隣には赤なた豆の巨大なサヤがぶらさがっています。

今日は少し中国の「魔豆」(モードウ:MoDou)(メッセージ豆)誕生物語と日本に輸入されてからアイデア商品としてヒットするまでを触れてみます。

中国の魔豆(メッセージ豆)は赤なた豆を主に使っています。
赤なた豆は毒性があるといわれています。
昔から「四季豆」とか「扁豆」と呼ばれて中国各地で食材として使われていた模様です。「刀豆(なたまめ)」という呼び名は中国南方を中心に使われています。

残念ながら毒性があるので、毎年のように加熱が不十分なために中国各地でこの赤なた豆の食中毒が発生しています。

一方、発芽状態が独特な「刀豆(なたまめ)」を使った新しいビジネスが中国で話題にもなりました。
中国の缶入り鑑賞(ギフト)植物ビジネスは2~3年前に市場における過剰供給から製品がだぶついてしまったらしい。
「易拉缶(YiLaGuan)(イーラーグアン)」という中国名のいわゆるキャップ付アルミ缶に鑑賞用植物を入れたビジネスが曲がり角に来ていたときにあるヒトがひらめいて作ったのが「魔豆」(マジックビーンズ)です。

この魔豆(モードウ:MoDou)という製品に使われる豆は、赤なた豆にレーザーでメッセージを刻字したものです。
愛情魔豆シリーズから何々魔豆シリーズと次々にいろんなメッセージが豆の外皮に焼き付けられ、缶に培養土とともに入れられます。

なぜ、毒性のある刀豆を使ったのか?
答えは単純です。外皮に刻字したメッセージが土の上にむっくりと顔を出す。
こういう発芽習性を持つ豆は、刀豆以外に意外に少ないのです。
(発芽状態はアニメでご紹介しています→http://iyoway.jp
(詳しい違いは→http://iyoway.jp/nata_gal001.htm

なた豆の発芽


どうしてもメッセージが刻まれた豆身は、土の下に埋まったままでは駄目なのでした。これと強すぎず、弱すぎず適度な調整でレーザーを照射するというのが中国の特許にもなったらしい。

原価はわずかでも、儲けは大きい。ビッグビジネスチャンスに中国の業界は活気付きました。青年層を中心にブームになり、中国中央テレビ局などでもニュービジネスの成功物語、あるいはアイデアヒット商品誕生物語として広く報道され、ますますプレゼント商品として歓迎されたとのことです。

中国では刀豆類が、食材や漢方以外にすごい付加価値を生むというので、脚光を浴び、違った取引ルートが形成されました。そして巨大市場である日本にも輸出され、現在にいたっています。

日本でもヒットをして、今でも関心を持つ方々が少なくありません。しかし、日本には中国直輸入だけでなく韓国からも輸入され、中には毒性の強いハマナタマメという豆まで使用された製品が市場に出回っています。
多種多様な「魔豆」がすでに大量に普及しています。

そこで私どもが望むことは、日本の個別の玩具メーカーごとではなく、玩具業界団体や輸入関連業界が統一的に自主基準をまとめていただきたいということです。

例えば、100円ライター業界が最近10年以上経過したライターは大きな炎がたちのぼって火傷事故を起こす危険性があるので、そうした注意表示と製造(使用)期限を明示するような自主基準を設けたとニュースでききました。
我が家は喫煙者がいないので見たことありませんが。。

同じように「魔豆」(缶入りメッセージ豆玩具)も業界が自主基準を設け、統一的に毒性・非食用などの表示義務や宣伝義務を決められるのがよかろうかと存じます。

魔豆の毒性についてのアンケート結果を見て驚くことのひとつは、必ずしも「想定範囲内」でユーザーが行動しないことです。
毒性を知った後でも、他人にプレゼントしたり、空き地に黙って植えたり、少数とはいえ、試しに食べてみたいといった反応があります。
もっと驚くことに一部の人の心の中に、毒性のある豆を「悪用」してみたいといった反応があることです。

中国でブームとなった「魔豆」も今年に入ってすでに供給過剰の兆しが見えてきたそうです。次は「魔蛋」(MoDan)(モーダン)という卵の中に「刀豆」を入れた製品がネクストヒット?商品かと期待されているそうですが、果たしてどこまでブームが続くことやら?

入れ物も多種多様になっています。しかし、使われる豆は発芽特性から「刀豆」が使われ続けることでしょう。

日本の玩具・輸入業界団体が自主的にきちんとした基準を設け、実行されることを願ってやみません。

【謹告】「刀豆(なたまめ)中毒について」(『なた豆日記』『なた豆入門』共同投稿)

2005-08-03 23:13:57 | Weblog
マメールの花は純白にピンク、サヤは巨大
我が家の刀豆(メッセージ豆=中国名は魔豆)も成長して巨大なサヤが生り始めました。
予想に反して、赤なた豆の花は純白に薄いピンクがわずかに混じった程度の色でした。
花の色が薄いので白なた豆の花かと勘違いしそうでした。
花は次々と結実し、サヤがいくつも緑の葉の間に顔をのぞかせるようになりました。

もう刀豆の収穫時期を迎えている方々もおられると思い緊急で共同投稿します。
詳しい中国の刀豆事情は別途ご報告する予定です。
正確な情報が把握できるまで毎週の定期更新をお休みしていることをお詫び申し上げます。

刀豆(なたまめ)は信頼のおける販売経路で「食用」として確認できるもの(「白なた豆」など)以外は取り扱いに注意してください。
特に海外(主として中国、韓国など)から観賞用玩具として輸入販売されているメッセージ豆(魔豆)などは食用に適さない疑いがあります。

ここでは、時間の都合で中国の刀豆中毒情報を少しだけご紹介します。
中国の情報は「なた豆」そのものの調理食用を指しています。
緑色の豆を枝豆や大豆のように調理する場合には加熱処理に注意が必要かと思われます。
中国の中毒情報は日本で市販されている「なた豆茶」などの加工済み健康食品のことではありません。
刀豆に関心をお持ちの方は、できるだけ正しい情報を収集されることを希望いたします。




「刀豆(なたまめ)中毒」




刀豆にも様々な種類があり、一口に「なた豆」といっても毒性の強いものからほとんど無いものまで多様です。
中国のホームページを調査すると毎年のように各地で「刀豆中毒」が発生していることが分かりました。
昨年、中国疾病予防コントロールセンターが初歩的に統計をとった動植物中毒事件63件の内、50件が扁豆(刀豆)に起因するものだったそうです。
北京、上海など各地で中毒が発生するため、衛生局の注意通達が出たりしていました。

ここでは要約のみご紹介いたします。

中国では「刀豆(DaoDou)」をいろんな名称で呼びます。
一般的には「扁豆」「四季豆」などと呼ばれ、両者を区別することもあれば同一視することもあります。

中国は広いので刀豆の別称として可能性のある呼び名を列挙しておきます。
北方中心の呼び名:扁豆、豆角、菜豆、芸豆(角)、架豆など。
南方中心の呼び名:扁豆、四季豆、豊収豆、梅豆角、刀豆、棍豆など。

最近は玩具としてレーザー刻字加工されたパッケージ入り豆を「魔豆(MoDou)」とか「魔蛋(MoDan)」とも呼びます。
「魔」は「マジック」の意味です。

中国でも「刀豆」の毒性は解明されているわけではなく、2~3種類の原因物質(有毒蛋白凝集素、溶血素など)が有名なようです。

一般には加熱処理が不十分なために刀豆中毒が発生するといわれています。
緑色の豆を中途半端な加熱(中華なべでサッと炒めるなど)で料理すると中毒を起こすことがあるそうです。
また、結実後時間が経過した豆は、さらに中毒を起こす危険性が増すといわれます。

症状は、食後30分から5時間以内に発生するそうです。
胃の不快感に続き、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、頭痛、めまい、動悸、冷や汗、寒気、手足の冷え、手足のしびれなどの症状が出ます。
重度中毒の人は吐血することもあるそうです。
原因としては胃腸の粘膜に強い刺激を与える出血性炎症が考えられるようです。

治療期間は短く、ほとんどは1日~2日で回復し、予後はよく、死亡することはないといわれています。
しかし、重症の人の場合は溶血性貧血を起こすこともあるそうです。
軽症中毒者は特別の治療は必要なく、吐しゃの激しい者はブドウ糖塩水とビタミンCの静脈点滴などで毒素排泄を促し、脱水を防ぐそうです。

加熱は100度以上で充分に行うことが必要とのことです。また、一度にたくさん食べないことも大切です。
なお、白血病や腎臓病などの患者が「刀豆」を食べることも避けたほうがよいらしいです。

「菜豆」という呼び名の「刀豆」には、アメリカ原産の「タチナタマメ」と思われるものも含まれることがあります。
家畜が長期にわたって食用にすると中毒を起こしたり、妊娠中の家畜が流産することもあるという文献も見られます。
日本で販売されている缶入りメッセージ豆の中には、タチナタマメを使っている製品もあるらしく充分な注意が必要かと思われます。

【中国の刀豆中毒情報リンク集(抄録)】
1:
http://www.zjol.com.cn/gb/node2/node62000/node62127/node62129/userobject15ai3502246.html
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2:
http://www.agri.ac.cn/agri_net/09/9-1/0011xiancai.htm
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3:
http://www.chaofood.com/stuff/stuff_detail.asp?sendid=772
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4:
http://mingyitang.shangdu.com/article/1/1/20041116081537.shtml
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5:
http://www.51hoteljob.com/article/article.asp?newsid=1457
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6:
http://www.shac.gov.cn/fxncp/yszx/sj/t20050420_124130.htm
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7:
http://www.jfdaily.com.cn/gb/node2/node17/node33/node56862/node56867/userobject1ai878186.html
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8:
http://www.agri.gov.cn/ztzl/spaq/xfzn/t20040809_230523.htm
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9:
http://www.5191.com/a2/b01/200311301718381497.htm
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