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中国の最新「赤なた豆」事情=中国産「魔豆(ママメ)」が日本に輸入され「缶入りメッセージ豆玩具に?!」

2005-05-22 20:29:48 | Weblog
2005年5月22日(日曜)時点の中国「キーワード・オークション」から分かったこと。
(1人民元=13日本円で換算しています)

中国産「赤なた豆」は「紅刀豆」(hong dao dou)と呼ばれます。
これが、日本向けの「缶入りメッセージ豆玩具」用に「刻字」加工されると「魔豆(ママメ)」(mo dou)になります。
「魔豆(ママメ)」の意味は「魔術(マジック)」の「魔」です(恐ろしいイメージの「魔」ではありません)。

もちろん、中国国内での「刻字」(名入れ)サービスもあります。
しかも、日本語で「おめでとう!」などと刻字されます。

日本の業者は輸入するだけでよい。
缶も木製箱もプラスチックケースも紙箱も、選り取り見取りで加工できます。
単なる缶から豪華な古典的木製ケース、卵やキャラクターのプラスチックケースまで多種多様です。
世界的オークションページ "eBay"(中国語版) から「魔豆」のページをのぞいてみましょう。


中国の農民も商社もブームにビジネスチャンスを見つけたようで、売買は盛んなようです。
「紅刀豆」のキーワードで農民や業者間で取引される「オークション」ページを見てみましょう。
(時々刻々変化しますので、あなたが閲覧するときは、この投稿時と異なるかも知れません)
(リンクは切れるかも知れませんので閲覧はお早めに!なにせ業者間のオークションですから成約すれば記事は消えるかも知れません)

湖南省長沙市の生産業者から、いきなり「おめでとう!」のメッセージ入り「魔豆」「紅刀豆」の入札投稿が表示されました!
「刻字(名入れ)」もできるサービス価格でご提供ということです。

私たちが「缶入りメッセージ豆玩具」の中から発見する「あの豆」です。まさにこれは。。。
自社生産で、発芽率98%、顆粒飽満で色艶がよい。
少量出品ですが、500グラム180粒前後(換算すると1粒2.8グラム)とのことで、包装は40kg単位だそうです。
2回にわたって売りに出されています。

一方で「紅刀豆」大量購入希望の投稿もあれば、広西桂林市の植物油脂工場など「白刀豆」も「紅刀豆」も大量に販売したいという投稿もあります。

紫色の「大紅刀豆」(da hong dao dou)というのも別の業者が売りに出しています。
ちょっと見たことのない色ですが、2級品は何と?「1粒1円50銭!」とのこと。

一方、広西興安県という南方の業者は、何と?タイから買い付けてきた50トンの「紅刀豆」を売りに出しています。

河北省保定市の業者からもいろいろな「刀豆」が販売されています。
まあ、丈夫な豆ですから、南方から比較的北方まで栽培はできるはずですね。

次はいよいよ日本向けの輸出業者の販売投稿。
だいたい、山東省青島市の商社が多いようです。

日本向け輸出用の「紅刀豆」を提供する商社の解説を要約すると次のようになります。
(3月17日投稿と5月16日返答文)
・1級品を選装。100g当たり42粒(1粒当たり2.4g)。
・数量:60トン
・包装:30kg/袋
紅刀豆
(1) 商品豆:
38.5元/kg(500円/kg)(1粒当たり1.2円)。
在庫:4,500kg
(2) 種子:
120元/kg(1,560円/kg)(1粒当たり3.7円)。
在庫:1,000kg
(3) 手選種豆:「魔豆」用に使用可能
220元/kg(2,860円/kg)(1粒当たり6.9円)。
在庫150kg

(3)は(1)の7倍です。
(3)は1粒7円として、缶入り製品は700円(税金別)。
缶その他の加工代はかかるものの、最終製品価格は100倍です。
(1)と比べれば700倍です。

4月22日の投稿文によれば、日本のほか、韓国、香港へも輸出されているそうです。
この時の価格は68元/kg(884円/kg)で10トンの扱いでした。

なお、「白刀豆」も同様に取引されているようですが、どうやら生産地は「紅刀豆」と同一地域であるようです。
「紅白」「大小」の「刀豆」が盛んに売買されているわけです。

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