みなさん、こんにちは。
今回は、こちらの動物をご紹介します。
みなさん、この動物知っていますか?
「マヌルネコ」という世界最古のネコです。
「マヌル」とはモンゴル語で、「小さいヤマネコ」という意味で、猫科の動物の中では最も古い種類になります。
日本ではここ那須を含め、5園館でしか会えない、ちょっぴり珍しい動物。
初めて見る方も、多いのではないでしょうか。
那須どうぶつ王国には、現在2頭のマヌルネコが「保全の森」で暮らしています。
今回は、メスのポリーを紹介したいと思います。
名前はポリー。
まだ一歳の女の子です。
ポリーは今年、遥か遠いスウェーデンから、ここ那須どうぶつ王国へやってきました。
初めて展示場に出たポリー
まだ慣れていなかった為、閉園日に電気をつけず、慣らし中…
少し慣れてきたので、お客様がいる日にもお外に出るようになりました。
正面の木の上にいます
隠れている事もあり、見つけてもらえず、諦めて行ってしまう人が多いのですが…
こんな所や、
こんな所からポリーは見ていますよ!
ぜひ、目を凝らして、いろんな角度から探してみて下さい。
最近は、随分慣れてきたようで、
こんな可愛い顔を近くで見せてくれたり、
近くで伏せてみたり、
壁ドンしてみたり、
威嚇してみたり……笑
近くに来て。色んな表情を見せてくれるようになりました。
初めに紹介した通り、日本では5園館でしか会うことが出来ません。
実は、マヌルネコも「準絶滅危惧種」に指定されている動物なんです。
「絶滅危惧種」とは、現在生存している個体数が減少しており、絶滅する恐れが極めて高い野生動物の種のことをいいます。
簡単にいうと、数が減りいつか地球からいなくなってしまう可能性がある…ということです。
なぜ、そんなことになってしまうのでしょうか。
ひとつの原因としてあげられるのが、マヌルネコが住む生息環境の悪化です。
ただ、可愛い!だけではなく、
そんな可愛い動物たちを守るために、今動物たちが置かれている生息環境などを少しでも知って頂き、
なにか出来ることはないか、考えるきっかけとして頂ければ、とても嬉しく思います。
また、保全に参加したいけど、直接動物や環境を保護することなんて難しいですよね?
なので、那須どうぶつ王国には保全啓発型レストラン「ヤマネコテラス」で食べる事によって、保全活動に参加いただける仕組みを作っています。
ツシマヤマネコの生息する環境を守るために生産されている、ツシマヤマネコ米を提供中
少し、難しい話になってしまいましたが、
那須どうぶつ王国の「保全の森」という施設では、今お話ししたような環境問題についても、学ぶことが出来ます。
可愛いポリーに会いに、そして絶滅危惧種の動物達の「いま」を学びに、ぜひ那須どうぶつ王国・保全の森に遊びにきてください。
学校などの学習向けには、「PROJECT・WILD」という環境教育プログラムも提供中です。
飼育員・福本
〒329-3223 栃木県那須郡那須町大島1042-1 那須高原リゾート開発株式会社 那須どうぶつ王国