
平成17年10月2日(日)、記念すべき第20回梨マラソン大会。
就職以来、毎年出場し続けて今年でかれこれ5回目の挑戦。
二年前は湿度70パーセント、去年は土砂降りといつもランナーにとって過酷な天候なことが多いこの大会だが、今年は炎天下の中の激走となった。
とにかく暑い・・・さらに寝不足、風邪気味、下痢気味で死にそう。
果たして、完走できるのだろうか?
そこで、今日の作戦はこれ、秘密兵器アイポッドシャッフルである。

練習のときはいつもこれを聞きながら走ってきた。
テンションを保って走れるのが利点。
しかし、大会で使用するのは初めて。
吉とでるか凶とでるか?
そして、スタート!
ギラギラ輝く太陽が己の体力を凄い勢いで削っていく・・・
本当に辛い・・・
本当に暑い・・・
本当に苦しい・・・
本当に負けそう・・・
何でこんなに頑張っているんだろう
辛いときこそ弱い人の気持ちがわかる
やめようと思えばいつでもやめられる。
でも止まれないのは応援団としての誇りがあるから
しかし、今は尻を叩いてくれる先輩はいない・・・
己との勝負である
自分に問いかける
「やめてもいい?」
己の奥底に眠る魂が答える
「貴様、それでも男か?」
「何のために応援団をやってきたんだ?」
「辛いからやめるなんて誰でもできるんだよ!」
「おまえは五体満足なんだろう?」
「走れる体があるんだろう?」
「走りたくても走れない奴の気持ちがおまえにわかるか?」
「命を燃やせ!燃やせるうちに燃やしとけっ!」
「強いものが余裕をこく姿より弱いものが必死に頑張る姿の方が尊いんだ!」
とまれない・・・
許してくれない自分がいる。
5キロを過ぎて辛さがピークに達した頃、ふと思った。
マラソンって孤独な個人競技だと思ってたけど。
違うな・・・・・
知らない人だけど横で必死こいて走ってる人
途中でお腹を押さえてしゃがみ込む人
沿道で「頑張れ~!」と応援してくれる人たち
そして、ゴールで待ってくれているナシローレの仲間たち
みんなで戦っているんだ。自分ひとりじゃない。
自分も辛いけど、猛暑で苦しそうなランナーを見て
心から「辛いよね、頑張れ、一緒に頑張ろう!」
という気持ちになった。

その時、アイポッドシャッフルから流れてきたのは
LINDBERGの「SUNSET BLUE」だった。(古い?)
練習のときはあまりテンションのあがらない
要は走りには向かない曲だと思っていたけど
本当に辛い状況下では
「急がなくていいから一歩一歩前に進んで!」
といってくれている気がして楽になれた。
話は変わるが私には2つ年下の弟がいる。
マラソンもサッカーも私より数段上手である。
よく、社内のマラソン大会でメダルを貰ってくる。
以前、マラソンのアドバイスをしてもらったことがある。
「あのねぇ、早く走るには界王拳を使うことだよ」
「まず、走り出したら目標を決めてそこまで界王拳2倍でダッシュする。」
「そこまで来たら次の目標を決めて界王拳5倍でダッシュする。」
「次は10倍、その次は辛いけど20倍で走る。」
「それをやれば自然に一位になれるよ」
う~ん、なるほど。と聞いたときは思った。
しかし、実際走ってみるとそれどころじゃない・・・
界王拳5倍が限度だ・・・
そんな話はさておき、だんだんとゴールが近づいてきた。
とにかくはやく終わりたい・・・
ナシローレの仲間たちの顔が見えた。
あと300メートル。
ラストスパートを飾る曲は氣志團の「黒い太陽」!
今なら出せる!界王拳50倍!!!!!
そしてゴール。やった!走りきったよ俺。

集計の機械が故障したらしくトラブっている。
とりあえず、
10キロ一般男子29歳以下 第23位
タイム 46分48秒 ということはわかった。
速い人にとっては大したタイムではないと思う。
でも、自分にとって自己ベストではないが、梨マラソンでは最高記録が出た。
(秘密兵器アイポッドの威力は絶大でした!ぜんぜん邪魔にならなかったです。)
来年は45分以内を目指そうと思う。(もしくは「なし坊」で完走!)

そして、市民の部で何位になっているのか結果が楽しみである。
応援してくれた皆様、本当にありがとうございました!!!
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「SUNSET BLUE」ですよ。
名盤「LINDBERG IV」収録ですネ。
ところで下のお姉さんからブツをいただきました。
どうもありがとう!みんなにも見せてあげるね。
来年は台風が来ても吹き飛ばせるように
かめはめ波の練習もするんだぞ(^0^)/