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フィルムカメラの黄金時代--オリンパス OM-10

2007-08-05 | カメラ
 今回は、1979年に発売されたオリンパス OM-10を紹介します。

キヤノンAE-1の登場以来各社が、数年のうちにAE専用機を立て続けに発売しました。オリンパスOM-10(1979年)、キヤノンAV-1(1979年)、ミノルタX-7(1980年)、ニコンEM(1980年)、ペンタックスMV1(1979年)、MG(1982年)などです。
性能はどれもよく似たようなものでした。絞り優先AE、マニュアルなし、シャッター速度1秒か2秒~1/1000、ワインダー装着可能、値段もボディ単体で5万円以下で、明らかに若者か、あるいは初めてカメラを買う人をターゲットにしていました。それまでの一眼レフのイメージを一新するため、若い女性タレントをコマーシャルに使ったのも特徴でした。ミノルタX-7の宮崎美子はあまりに有名でしたが(歌は斉藤哲夫)、ペンタックスMGが早見優、オリンパスOM-10は大場久美子(コメットさんで人気がありました)でした。X-7が「音楽を楽しむように撮ろう」、MGが「キミが大人になる頃、僕はプロになっているかもしれない」、OM-10が「キミが好きだというかわりに、僕はシャッターを押した」などでした。中でも映像では宮崎美子が一番インパクトがあったような記憶があります。



このカメラの特徴は、マニュアルアダプターとダイレクト測光です。
マニュアルアダプターは、ボディーの巻き上げクランク側にミニプラグジャックのような接点がついていて、そこへ差し込むだけで、シャッター速度が設定できるようになります。当時このアダプターはそんなに高価ではありませんでしたが、わざわざ購入して使った方はそんなにいなかったのでしょうか、このアダプターも珍しいらしく、オークションでも高い値段で落札されていましたが、最近は¥3000くらいに落ち着いているようです。
ダイレクト測光はOM-2から搭載されていますが、ストロボ調光機能は残念ながら省かれています。
ファインダー倍率は0.92倍でOMシリーズを継承しています。
それからこのカメラは最近中古価格がすこし上がっているように感じています。
その理由は良くわかりませんが、このカメラのペンタプリズムに起因するものでしょうか、他の方のHPにもこのプリズムの話が載っていると思いますので、特にOM-1、OM-2を持っていてプリズムの腐食で困っている方は、必見です。



OM-2(画面左)と並べて見ましたが大きさはほぼ同じで、大変コンパクトです。

オリンパス OM-10 性能諸元

形式   35mmフォーカルプレーン自動露出制御電子シャッター式一眼レフカメラ

ボディー種類   ブラック、シルバー

レンズマウント  オリンパスOMマウント バヨネット交換式・回転角70度・
         フランジバック46mm

シャッター  電子制御式フォーカルプレーンシャッター(高速側制御装置付き)

       レンズマウント オリンパスOMマウント バヨネット交換式・

       回転角70度・フランジバック46mm

ファインダー  ペンタプリズム式 / 露出計測光LED表示

ファインダー視野率    93%(対実画面)

ファインダー倍率     0.92倍(50mmレンズ、距離無限大時)

露出計          TTL開放中央重点測光

フィルム感度       ISO25~1600

フィルム巻上げ レバー式/小刻み巻上げ可/巻上角130度・予備角30度

フィルム巻戻し クランク式

フィルムカウンター 自動復元順算式

マニュアル撮影 マニュアルアダプター装着により可能

電源 LR44アルカリ電池×2またはSR44銀電池×2

大きさ 135W×83H×50Dmm
 
重量 430g(電池別)

写真のレンズは S ZUIKO AUTO 35mm-70mm 1:4 です。OM-10とセットで販売されたものですが、描写も繊細で、使い易いレンズです。ZOOM 35-70mm は各社定番のレンズで、入門機に付けて販売されることが多かったようです。



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