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マミヤユニバーサルプレスの世界

2006-10-12 | カメラ
 写真はマミヤから1969年に発売されたユニバーサルプレスです。名称にプレスが付いていますが、報道用以外に商業写真や記念写真撮影など、幅広く使われていたカメラです。 1960年に登場した初代マミヤプレスは、リンホフのテヒニカ・プレスを参考にして出来上がったようです。暗箱の横にグリップが付いて、後ろでアオるところも一緒ですが、手ごろな価格が売り物でした。フイルムはブローニーサイズで6*4.5 6*6 6*7 6*9などのサイズに対応したフォルダーがありました。ユニバーサルプレスになってポラバックが使用できるようになり、ランドフィルムで撮影できます。街の写真屋さんで証明写真撮影用にポラバックと4眼アダプターをつけて活躍していたのをご存知の方も多いのでは?
このカメラに、ストロボをつけて撮影すると、数Kgになり大変重いので手持ちで撮影するとなると相応の体力が必要です。交換レンズも各種ありますが、特に写真の広角レンズ50mmF6.3は周辺まで驚くほどシャープな写りで定評があります。ファインダーは上部アクセサリーシューに付けて使用しますので、使いにくいのですが、良く写るため我慢できますね。35mm換算で21mm相当の画角になります。


 後ろから見ると、マミヤ独特のロールフィルムフォルダの形状がよくわかります。このフォルダーは120と220のブローニーフィルムの使用が可能で、平面性にも優れているため、今でも人気があり、特に天文ファンの間では自作カメラなどによく利用されているようです。

 1967年に登場したスーパー23は、初代のテヒニカ・プレス風のデザインとは異なり、独特の形になりました。のちにブラックも加わりより精悍な、システムカメラに変わっています。このカメラも沈胴式のレンズ(90mm・100mmなど)を使用すればアオリ撮影が可能です。
写真は100mmF3.5をつけ、ピントフードを取り付けた状態です。約15度程度アオリ撮影ができます。ビューカメラで写すのと同じくらい面倒ですが中判カメラでは異色の存在です。
 最近ではインターネットのWebにファンクラブまであり、隠れた人気があるようです、特にアクセサりーも豊富ですが、集めるとなると苦労します。写真の100mmF3.5用の金属フードもほとんど売れていないのか、なかなか貴重です。ラバーフードのほうが実用的ですので、当時は誰も買わなかったのかな?
それから各種フィルムフォルダー用のアダプターがありましたが、Gアダプタ(ユニバーサルプレスにグラフレックス規格のロールフィルムホルダを取り付けるためのアダプタ)なども貴重なようでなかなか手に入りませんね。
 マミヤはスプリングカメラのころからの老舗メーカーで、まじめな造りが人気ですが、最近のデジタル化により、フィルムカメラメーカーの衰退には少し寂しい気分です。

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