むしゃむしゃ

なんでも奥歯でゆっくりむしゃむしゃ

技術×技術の弊害

2007-05-16 | 世の中 むしゃむしゃ
ここ数日のうちに
携帯電話で通話中の運転手
をたまたま何人か見かけました。

歩行者から運転席は
意外と見えてしまうものなんですね。



道路交通法で走行中の携帯電話等の使用による罰則が
以下のように定められています。


「自動車や原動機付自転車の運転者が走行中に
 携帯電話等を手で保持して通話したり
 メールの送受信等のために画像表示用装置を手で保持して注視した場合
 道路における交通の危険を生じさせなくても罰則の対象となる」

引用:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/doukou/doukou.htm


この法律で気になるのは「手で保持して」という表現。
これは「ハンズフリー」なら構わないという表現になります。


この法律には以前からずっと疑問を持っていました。

携帯電話の使用により事故を引き起こす可能性が増加するのは
感覚的にも事実としてもわかります。

ここで走行中に携帯電話を使用することにより
運転手に起こる状態を簡単に考えてみます。


1.片手がふさがることによる運転操作の安定性の低下
2.通話行為による注意力の散漫
3.メール送受信による注意力及び運転操作安定性の低下


まぁ他にもあるかもしれないけど主にはこの3つだと思います。

1の運転操作に関しては、ハンズフリーにすることで解消されると思います。
しかし事故の原因として運転操作を誤ることはあまり聞かない気がします。
運転操作が上手い人にとっては片手運転に大きな負担は無いし
運転操作が下手な人は走行中に電話しようとは思いません。


そう考えると
2の通話行為による注意力の散漫が
最も事故に直結する問題であるかのように思います。

通話をするのは音楽を聴くのと違って
「未知の情報を受信・処理し、それに対して的確な情報を創成・発信する」
という非常に高度な思考が必要で集中力のいる作業だと思います。
(音楽もじっくり聴けば非常に高度だと思います)

さらに電話を通しての会話は
声の抑揚・明瞭さが欠けることや相手の状態がわからないことなどから
車内での会話とはまた違う特別な集中力が必要になると思います。


この最も危険だと考えられる(勝手に考えてますけど)原因は
ハンズフリーでは解消できない。
そこに以前から疑問を抱いていたのですが、どうでしょうか。


そうそう
3のメール送受信はハンズフリーとか関係ありませんね。
緊急事態がメールで送られてくることはほとんど無いと思うし
運転中に視覚と片手と集中力を奪われるのは致命的です。

好きな人からの連絡であっても少しだけ我慢してください。



車×携帯電話という高度な技術の組み合わせに
人間の機能が追いつけない現状を感じます。

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