レトロでハードな物語

レトロなゲーム機・マイコン・中古デバイスなどをArduinoやAVRで再活用する方法を模索しています。

ポケコン用サーマルプリンタをArduinoで使用する

2018年08月15日 | 電子工作

SHARPのポケコンPC-E200。

BASICやマシン語のプログラム学習ができ、ポケコン月刊誌掲載のゲームを入力して遊んだりと結構楽しめたハードでした。しかし、その小ささから床に落下させてしまうことが頻繁にあり、次第に動作不良が起こるようになって最後は壊れてジャンク品と化してしまいました。

このポケコンに接続して使っていたのがプリンター兼カセットインターフェースのCE-126Pです。

熱転写式のプリンターで、ポケコンのプログラムのデバッグに威力を発揮していました。PC-E200の破損とともに役目を終えてしまっていましたが、Arduinoの登場で復活させることが出来るかもしれません。

手元には制御に必要な情報がなかったので、いつものようにググってみました。

やっぱりありました、サービスマニュアルなるものが。制御についてのタイミングチャートまで載っています。これを見ればなんとかなると喜んだのですが、よくよく見ても分かりません。制御方法には2系統あって、それぞれデバイスセレクトのデータを送るようですが、具体的にどんなデータなのかはっきりしませんでした。このマニュアルを読み解くのはあきらめて再度検索。

やっとこのサイトを見つけました。ドイツ語でしょうか?書いてあることはよく分かりませんが、ArduinoとCE-126Pを接続するためのスケッチもアップしてくれています。まさに今回の目的にピッタリ。ありがたいことです。

さっそくサイトの画像の通り配線をし、スケッチをコピペしてAruduino Pro Microへ書き込み実行します。少し時間がたった後、ジージーと大きめの音を立てながらプリンタが動き出し"HELLO WORLD"と印字されました。何年ぶりでしょうか、きちんと動作しています。感動です。

色々と印字させようとスケッチを変更して試してみるうちに、あれっ?と思い始めました。このスケッチだと1行24文字までしか印字できず、2回に分けて印字しようてしても一度印字が終わって改行すると、Pro Microをリセットしない限り再度印字できません。印字のデモンストレーション程度のスケッチだったようです。

せっかくCE-126Pが動作するようになったので、もっと実用的に利用したいものです。
となると、自分でスケッチを書くしかありません。しかし、いざ始めてみると制御のタイミングがうまく合わず文字化けの連続。試行錯誤で正しいタイミングを探っていたので、だいぶ感熱紙ロールを無駄にしてしまいました。

でも、その甲斐あってなんとか完成に漕ぎ着けました。

Sharp_CE-126P.ino

CE-126Pのピン→Arduinoのピン
 3番ピン → GND
 4番ピン → 4番ピン
 5番ピン → 5番ピン
 9番ピン → 6番ピン
10番ピン → 7番ピン

printBufferとsendByteのルーチンを自分のスケッチにコピペして、printBufferの引数に文字列へのbyteポインタを渡せば印字が始まります。



今回は苦労しました。でもこのプリンタ何に利用しましょうか?デバッグに使うにはレスポンス悪いし、定期的にセンサーの値を記録するような用途には向いているんでしょうが、今のところそんな予定はありませんし。
何か考えなければ...



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