レトロでハードな物語

レトロなゲーム機・マイコン・中古デバイスなどをArduinoやAVRで再活用する方法を模索しています。

福箱に入っていたLCDを動かしてみる

2024年03月07日 | 電子工作

これまで福箱に入っていたマイコンを動かしてきましたが、マイコン以外にも役に立つデバイスが色々入っていました。そのうちの一つがこのLCDです。

AQM1602Y-FLW-FBWという背景が黒で文字が白のバックライト付き16x2行のキャラクタLCDです。電源は3.3Vと5Vどちらも使えます。接続はI2Cなので簡単に使えるかと思いきや、コンデンサや抵抗などの部品を外付けしないと使えません。さらにバックライト用のアノード・カソード端子が邪魔になりブレッドボードや基板にさせない仕様です。

そこで端子を加工してユニバーサル基板でモジュール化してしまうことにしました。
このLCDを使うための回路はネットに幾つも公開されていますが、今回は3.3V動作にしたかったのでこちらのサイトの回路図を使わせてもらいました。

基板やピンソケット以外の部品が、これまで購入してきた秋月さんのお楽しみ袋に入っていた物でまかなえました。ありがたや。

AQM1602YのArduinoライブラリは探せば見つかるので簡単に表示させることが出来ます。こちらのライブラリなども良さそうです。
これらのライブラリは便利なのでAQM1602Yのコントロール方法をまったく知らないままブラックボックス的に使うことが出来ますが、せっかくなので勉強のため自分でスケッチを書いてみることにしました。

データシートを見てみるとこれまで扱ったLCDとコントロール方法はあまり変わりません。さっそくプログラムしてみました。マイコンはESP32-WROOM-32Eを使いましたが、Arduinoなので他のマイコンでもスケッチは利用できます。

AQM1602Y.zip  (クリックしてウィンドウが開いたら右上のダウンロードボタンを押してください)

 

 

起動するとAQM1602Y(ST7032)の機能を使ったデモが始まります。デモから外した機能にICON表示という文字表示領域外にアイコンを表示するオプション機能があるのですが、どう見てもこのLCDにはなさそうです。ためしに全ICONの表示をONにしてみましたが、なにも起こりませんでした。

通電して初めて分かったのですが、このLCDはバックライトのパネルの枠がかなり眩しいです。なにかで遮光するかバックライトを暗くしないと長時間の利用は目が疲れそうです。

そこでバックライトの抵抗を500Ωの半固定抵抗にしてみました。

まぶしい状態から抵抗値を最大にして輝度を落としてみるとかなり見やすくなっています。文字も黒字に白色の為か、暗くなってもくっきり見えます。ただ、枠の方が文字よりも明るい感じで気になります。長く見ていると多少疲れそうな感じです。

そこでLCD枠を隠してみました。

輝度が高い状態でもだいぶ見やすくなりますが、輝度を下げるとかなり目に優しい感じになります。文字もはっきり見えていい感じです。このLCDは遮光する方が使いやすそうです。

小型のキャラクタLCDなのに16x2行表示でマイコンでの利用に便利なLCDですね。これまで使っていたキャラクタLCDはHD44780互換で5V動作だったので、それに代わるLCDとして活躍することになりそうです。



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