はまあるきの東屋

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「漢字の成り立ち辞典」から

2015-02-25 16:34:44 | 読書
「漢字の成り立ち辞典」から
四章 儀礼と器物:、面白いものを紹介します。
    
    漢字の成り立ちをしるには、
   今から3300年まえ殷の時代に甲骨文字ができたので、
   その時代の風習、とくに呪術の儀式のことを知る必要があります。


①  「文」は死者の胸にペケやVの字の朱色の模様を書き、邪霊がつくこと防ぐお呪いとしたことからくる
。古い文の字には中に模様が描かれている。
② 「王」は大きな鉞(まさかり)の頭の部分の形からきている。
鉞は大きな権力を表す。
③ 「士」は小さな鉞(まさかり)の頭の部分からきている。
④ 「父」左の上のノは石斧を表し、残りの3画は右手を表す。
父は氏族の長として、権力の象徴として、斧をもつ姿で表した。
⑤ 「初」の左は衣偏。右のつくりははさみ。
生まれた赤子に着る服をはじめて着るときに儀式をした。
産衣には先祖の霊が宿るとされた。
⑥ 「氏」は取っての表ついた小刀をあらわす。
先祖の祭りのあとの宴で、供え物の肉を氏族の長がこの小刀で切って分けた。小刀は氏族の象徴。
⑦ 「武」のつくりは「ほこ」。止は足指を表す。
ここから、武はいさましい、つよい、の意味になった。
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「漢字の成り立ち辞典」
伊藤直樹著
神星出版社
1200円
2013年初編