気が向いたらカバー写真は時々変えていきたいと思います。 ということで、
今月(?)のカバー写真「ティラン海峡に座礁するローリア号」についてのお話。
エジプト・シナイ半島南東部。サウジアラビアとの国境であるティラン海峡。そこに、座礁した貨物船がある。
船の名前は、「Loullia(ローリア号)」
1952年、スウェーデン南部の造船業が盛んな港湾都市、ランズクルーナ。
この街にある造船会社Öresundvarvetが、Poseidon海運会社のアントニナ号(Antonina)として、
全長107.5m、2497t、ばら積み貨物船(bulk carrier)として建造された。
1965年、東ドイツの海運人民公社に売却されてチョッパウ号(Zschopau)となり、
1978年、ヨルダンのthe Blue Mediterranean shipping社に転売されて、ローリア号となる。
1981年9月29日
ヨルダンのアカバからエジプト・スエズへの航海途中、ティラン海峡にあるゴードン・リーフ北側に座礁。
乗組員達は船に残り、離脱を試みたが失敗。
10月2日
遂に、ローリア号は放棄された。
その後、 麻薬密売組織のアジトとして使用されていたとも噂されているが、
今ではクルーズ船で訪れることの出来る、ゴードン・リーフの観光名所となっている。
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