世界の南船北馬から

中国の言葉で南船北馬は旅を意味します。南は船(シーカヤック)で旅を。馬は飼ってないので北馬はいずれ。

世界の大木から(通梁古榕)

2010年03月11日 | 台灣/Taiwan
 鎌倉の樹齢1000年とも言われる大銀杏が倒れてしまいましたが、源実朝暗殺の頃には既にあったというと歴史の重みがありますね。

 話は変わって台湾の澎湖諸島。
 ここには、通梁古榕というガジュマルの木があるというので、カヤックで近くに上陸して散歩がてら見に行った。



 660平方メートルという広さいっぱいに張り巡らされた枝葉の下に、お寺と小吃(軽食)の出店がある。
 ガジュマルの木は人工の支柱で支えられており、ガジュマル自体が気根という足のような根で横へ横へと範囲を伸ばしていく。


(上からの眺めだが、展望台が低過ぎた

 このガジュマルは樹齢300年位らしいが、その頃の澎湖というと近松門左衛門作の「国姓爺合戦」の主人公、鄭成功がやってきた頃であろう。
 この鄭成功、実は中国と日本のハーフで、父親は日本や中国南部の密貿易や海賊を行っていたというから興味深い。
 国を跨いで海に生きていた一族というのが、非常に面白い
 僕の好きな本に北方謙三氏の波王の秋というのがあり、時代は違えど背景が似ているので好きな話である。


(これ全部で一本の木です)

 と、歴史を振り返りながら大木を見ると、非常に感慨深いものがある。

『何気無く見ている大木でも、奥が深い

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