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音楽の話題を日々徒然に。

オフコースと私 ~5人のオフコース編~

2008-07-10 21:19:23 | オフコースと私
さて先の記事にも書いたように、私がオフコースと出会ったのは『YES-YES-YES』。この曲は5人のオフコース最後のツアー時にリリースされたものですので、必然的に私は「5人のオフコース」時代をリアルタイムでは知らないわけです。

ファンになったと思ったら活動休止中なんて!
それでもなんとか彼らの情報が手に入らないものかと、本屋をウロウロしていたときに目に入ったのがこの本です。

山際淳司著『Giveup』。



山際淳司さんと言えば、「江夏の21球」等のスポーツ・ノンフィクション作家。当時中学生の私は大の野球好、もちろん山際さんの本は読んでましたから、「何故オフコース?」とびっくりしつつも嬉しくて、めったに買わないハードカバー(高いから)をいそいそと購入しました。

内容は、1982年の「Over」ツアー中、その舞台裏で起こっていたオフコース解散をめぐる出来事を縦糸に、オフコースの歴史を横糸にして綴られたオフコース・ストーリー。山際氏特有の、湿度の低い乾いた感じの筆致です。

・・・正直、当時の私にはそこに書かれている事実を追いかけるのが精いっぱい。内容というか行間に書かれているものの深いところまでは理解できていなかったように思います。例えば、第四章「グッドバイ」。小田さんの建築への決別を克明に記した章ですが、当時の私には「なんでこんなにページ数を割くのだろう?」なんて考えてました
今になって読み返してみると、小田さんの建築への想いと正対する形で、彼の音楽が出来上がったように思えて興味深い章です。

また、当時のオフコースのマネジャーの上野氏。よかれと思って仕掛けたことが結果的にオフコースの解散のトリガーになってしまった・・・四半世紀経った今の彼の考えも聞いてみたいものです。

残念ながら絶版になっているようですが、古本としての入手は可能なようですので、興味がある方や、ソロになってからの小田和正ファンの方も是非読んでみて下さい。


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11 コメント

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なつかしぃ~ (みぽ)
2008-07-11 19:56:03
いやぁ、思わず本棚の奥からひっぱりだしました^^
当時、私は
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すみません、また飛びました (みぽ)
2008-07-11 20:05:41
私、高校生でした
あのころ(それよりちょっと前から)
トップを走るバンドらしく
けっこういろんな本が出版されました
その中でも、山際淳二著者というのに
気を引かれて購入したのを覚えています
他の書籍には無い
仕上がりになっていますよね

オフコースh
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Unknown (みぽ)
2008-07-11 20:07:05
ほんとに、もうしわけありません
なんか、調子がおかしいので終了します
ごめんなさい
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みぽさんへ (nanori)
2008-07-12 21:26:54
懐かしいでしょ?
山際さんが若くして亡くなってしまったことが残念です。生きておられたら、是非とも今の小田さんのノンフィクションを書いて欲しかったのですが。
これからも時折、懐かしい話題を取り上げていきますね~。
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私は角川文庫版で読みました (t)
2008-10-16 00:05:55
まゆみさんのサイトに書き込んだ者です。
どうやら同い年かな。それでもって
このギブアップの件、同感。
書かれていることを追いかけるのが
精一杯で、上野氏は・・・、とかヤスさんは・・・、
とかいろいろ
当時、歳相応な感性で読んでいました。
最近、読み返したいと思っているのですが、
人に貸したまま。
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Unknown (遠東の熊ちゃん)
2011-09-04 22:35:28
この本、最近、私も読みました。外国人にとって難しい仕事ですね(笑)。 今までほとんど日本語の本を読むことはなかったけど、やはり愛は強い力になりますね(笑)。 でも、ホントウに感動しました。山際氏はオフコースの五人の姿を描いて、物語をしてくれました。
それを読んだら、五人に近づく気がします。まるで彼らの生活は目の前で展開してるみたいですね。面白くて、心地よい文章ですね。

私も、小田さんが論文を発表する区切りに印象が深くて、それを翻訳して友たちと分かち合ったくらいですね。
大変ですよ、建築の理論(笑)。でも、好きで仕方ありませんね。

でも、やはり切ないですね。解散の問題に関して、すべてのこと。
三十年前のことですが、今読んだら、切なくなりました。
八十年代に生まれた自分にとって、あれは遥かな歴史だけど、あの頃の小田さんやヤスさんの気持ちに染みる気がします。

自分の日本語がおかしいのにこんなに長く書いてすみませんでした。TwT
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熊ちゃんへ (nanori)
2011-09-05 20:30:42
この本、原文で読んだんですか?すごーい!
もう本当に「愛は勝つ」ですね(笑)
しかもお友達に翻訳までしてあげるなんて、素晴らしいです。(お友達にもオフコースファンがいるってことですね?それも素晴らしい)

70年代生まれの私にとっても、オフコースの解散は歴史上の出来事に近いです。
この本は、そんな”歴史的事実”をリアルに教えてくれる貴重な本ですよね。
著者の山際さんが若くして亡くなったのが本当に惜しまれます。
この人に、今の小田さんのドキュメントを書いて欲しかったなぁと、つくづく思います。

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Unknown (遠東の熊ちゃん)
2011-09-06 18:44:58
いつも丁寧に返事してくれてありがとうございます。自分は敬具をうまく使えないから恥ずかしいです。^^b

そうです。こっちもたくさんの小田友がいます。世界中の人たちは小田さんを愛してますよ(笑)。

でも、オフコースに興味を持ってる人はあれほどたくさんじゃありません。ふるいバンドだからと思います。
ほとんどみんなは小田さんが好きになって、そのあと、オフコースに気づくと思います。

ドキュメントといえば、私は今、小貫信昭氏の「ドキュメント1998-2011」を読んでいます。
そう、愛は勝つ。(笑)
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熊ちゃんへ (nanori)
2011-09-07 22:11:21
なるほど、です。
小田さんを好きになって、そこからオフコースを知って・・・の順の人が多いのですね。
新鮮です、そういうの。
そういう新しいファンの人たちにも、オフコース時代の曲を聴いて、是非好きになって貰いたいものです。熊ちゃん、がんばって宣伝して下さいね♪

>世界中の人たちは小田さんを愛してますよ(笑)。

小田友の輪を世界に広げましょう!

PS.小貫さんの本、まだ読んでません。負けました(笑)

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5人のオフコース (moto)
2012-02-14 22:02:38
ここ最近、といっても結構前からですが、you tube でオフコースの「せつなくて」を聞いています。松尾さんの歌に小田さんとヤスさんがコーラスをかぶせているだけでジーンとくるのですが、改めてヤスさんのファルセットを聞くと感激してしまいます。やっぱり自分はこういうオフコースが好きなんだと、何度聞いても、何度聞いても思ってしまいます。
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