何もない部屋

言葉や感情が溢れそうな夜に、
詩や日々考えていることを書いてます。

もしあなたがここにいたら

2017-05-04 00:56:53 | 
眠れない夜
真夜中のラジオ
あの頃聴いていた歌が不意に流れて
あなたを思い出した
切ない気持ちが溢れだして
涙が止まらなかった
まだこの心に
あなたが居たことに気づいて
涙が流れた
もしあなたがここにいたら
この歌を聴きながら
明日が来るまで話し続けて
夜を明かした

あの頃あなたをひとりにしないために
あなたの願い事を数えてた
悲しみで崩れそうだったあなたを守りたくて
何度もあなたの頬の涙をぬぐった

もしあなたがここにいたら
時を重ね続けたら
違うものに変われただろうか
信じ続けていたら
何も恐れずに生きていけただろうか
愛は揺るぎないものになっただろうか
いつもあなたを探してた
いつか壊れそうで怖かった
もしあなたがここにいても
伝わらないまま
私はいつもあなたのあてのない心を探し続けてた
そう救われたいと思っていたのは私の方だった

あなたはひとりなんかじゃなく
私が思い描いた空想の中で生きる
私が創り上げた孤独な人だった
きっと今は心のまま幸せに過ごしてる
そうひとりになりたくなかったのは私の方だった




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
深い共感 (あやか)
2017-05-04 20:33:05
おっしゃってる趣旨、わかります。
愛する人に、ここにいてほしいと、私のそばにいてほしいと、思った事、何度あったかわかりません。
たとえ、その『愛する人』が、私の心の中の幻影であったとしてもです。。。。。
返信する
あやかさんへ (真夏)
2017-05-04 22:03:14
もうここにいない人を想っても、
あの時こうしてたらなんて考えても仕方がないのですが、
今までそばにいた人がいない悲しみは、別れを切り出した方も、受け入れた方にも同じようにやってくるのだと思います。
心から愛した人。
後悔のない別れなんてないんですよね。
返信する

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