御来光の感動に浸った薬師岳からの続きです
薬師岳から右手の方に 小武側へと下る道があります
これは御座石のある中道と呼ばれるところで
以前 青木鉱泉から登った時に 下りに使った道です
今回は北の方向の稜線を歩きます
道は然程起伏が激しくはありません
多少のザレ場と岩場の混在する尾根道ですが
展望を楽しみながら歩けます
西斜面はお日様が当たらず
冷たい強い風が体当たりしてきます
砂地のトラバース気味に登る尾根道も
風との戦いになっています
歩く人を 弄ぶような突風!
思わず そのまま飛んでいきそうな錯覚に陥ります
何のその!
踏ん張って山にしがみつきます
さぁ~! どすっこ~い!
中年女の ど根性!
そう易々と 飛ばされてなるものですか~!
朝焼けの白根三山
枯れ枝も赤く燃えております
こうして お写真でみると
風が大暴れしているなんて 微塵も感じません…
お日様も 雲海から浮かび上がり
輝きを増して照らしてくれます
すべてのものが目を覚まして 活気を帯び始めます
東側の 稜線も明るく照らされて行きます
這松が彩りを添えながら道案内してくれて
見れば岩の塊の様な頂が…
観音岳(鳳凰岳) 2841m
鳳凰三山の一番背の高いお山です
ここもまた 360度の展望には事欠きません
さて、長居は無用
風に追われるように 先を急ぎます
天然の石畳の様な尾根のつづく先に
八ヶ岳が 手招く様に 目の前に鎮座しています
行きますよ~♪
今度、雪のある時に行きますから 待っててね♪
一人こっそり約束をします♪
朝日に輝く山並みにチチも
カメラを構える事多いようです
行く手に オベリスクが姿を現します
観音岳を下っていきます
鳳凰小屋分岐
下ったコルのあたりが 鳳凰小屋への近道である分岐になっています
東側に道は延びている道をみて
前回はここから登ってきたのを思い出します
小屋への近道は 思い出だけに留めて 見送ります
足を休めることなく 一峰を越える様に登って行きます
登る先に見える 白根三山
いつの時も西の方面で 静かに見守ってくれているよう…
足元には霜柱の絨毯…ふわっとバリバリ!
踏めば音を立てて 凍った地面の存在を知らせます
その傍で…
巨人の岩像が西の空を見上げているよう…
山々を守っているのでしょうか ポセイドンならず 山の神…
山を汚すもの…許さぬぞ!
自然の造形の摩訶不思議さ…
巨人に別れを告げて 一峰越えていきます
観音岳と鳳凰小屋の分岐のコル
一つの峰を越えて振り返ると
観音岳がお日様を背に見送ってくれています
観音岳にもお別れを告げて 下って行きます
ぐんぐん 下って行きます
砂場の脆さを踏みしめて 下って行きます
風がまた 面白がるように吹きつけてきます
一瞬足を取られそうになり 動きを止めて 風さんとおしくらまんじゅうです
稜線上では 風とのおしくらまんじゅう何度繰り返す事やら
おしくらまんじゅう 押されて泣くな~!
おしくらまんじゅう 押されて…… 吹き飛ばされてなるものか~!
下ってしまうと 次は 赤抜沢ノ頭への登りとなります
岩の点在する白浜の稜線が導きます
この白さ…山であって山でないような
花崗岩の風化で出来た砂地とはいえ
別世界に来た感じを受けます
カラマツの黄葉が渋い色に染まり 山肌を飾ります
白地と相まって、紅葉とは別の黄葉を楽しめます
この山域の特徴でしょうか
オリベスクと似た小さな造形が幾つも目を惹きます
石の道標
砂地の稜線に 石の道しるべ…
綺麗に矢印が作られています
稜線はつづきます
カラマツと這松の間の岩を登って行きます
また、ピークを越えて今度は地蔵岳への分岐へと下って行きます
今回は 地蔵岳へは立ち寄らず
尾根沿いに見るだけにするつもりですので
地蔵岳への分岐は 通り過ぎます
赤抜沢ノ頭 2750m
コルを少し登ったところが 赤抜沢ノ頭です
そこで休憩です
やはり 威風堂々とした姿で
その尖塔を天に突き上げ 驕ることなく静かに鎮座しております
この尖塔に登った時の事が戻ってきます
参考⇒懐かしき鳳凰三山回想編
あれに登ったのね
そうだよ
懐かしいわ
本当だね
私たちは 少し老けたけど
ここは今も昔もかわらないのね
ああ…本当だね
休みながら しみじみと思い返します
オベリスクが神々しいくも太陽の日を浴びています
八ヶ岳も何も言わずに黙って鎮座しています
賽ノ河原は…
団体さんに賑わいを見せているよう…
お地蔵さんと同じように
団体さんも立ち並んでいます
お地蔵さんを 団体さんが見ているのか
団体さんを お地蔵さんが見ているのか…
どちらが観賞しているのか分からない風景に 思わず笑みが洩れました
今回も オベリスクに挑む数人の登山者がおられました
今回は傍観者となり
風を避けながら 赤抜沢ノ頭で暫し休み
通りすがりの方と、ひと時の語らいを楽しみます
さぁ~ 行こうか
はい
私の中では すでに 下山モード
ルンルンです
ですので…このときはまだ…
ここからの歩きが 半端ないものとは
予想だにすらしていなかった…のです
ゆるい稜線を ただ歩くだけ
高嶺越えたら ただ下るだけ
下りは得意な方なので 楽勝!
そう…高を括っていたのかもしれません…
ここからの下り 私には…
膝が笑いだし
膝が泣きだし
膝が悲鳴を上げだします…
舐めていた私に 山の神は 制裁を下さったのでしょう…
山々は 黙っているだけです
つづく
薬師岳から右手の方に 小武側へと下る道があります
これは御座石のある中道と呼ばれるところで
以前 青木鉱泉から登った時に 下りに使った道です
今回は北の方向の稜線を歩きます
道は然程起伏が激しくはありません
多少のザレ場と岩場の混在する尾根道ですが
展望を楽しみながら歩けます
西斜面はお日様が当たらず
冷たい強い風が体当たりしてきます
砂地のトラバース気味に登る尾根道も
風との戦いになっています
歩く人を 弄ぶような突風!
思わず そのまま飛んでいきそうな錯覚に陥ります
何のその!
踏ん張って山にしがみつきます
さぁ~! どすっこ~い!
中年女の ど根性!
そう易々と 飛ばされてなるものですか~!
朝焼けの白根三山
枯れ枝も赤く燃えております
こうして お写真でみると
風が大暴れしているなんて 微塵も感じません…
お日様も 雲海から浮かび上がり
輝きを増して照らしてくれます
すべてのものが目を覚まして 活気を帯び始めます
東側の 稜線も明るく照らされて行きます
這松が彩りを添えながら道案内してくれて
見れば岩の塊の様な頂が…
観音岳(鳳凰岳) 2841m
鳳凰三山の一番背の高いお山です
ここもまた 360度の展望には事欠きません
さて、長居は無用
風に追われるように 先を急ぎます
天然の石畳の様な尾根のつづく先に
八ヶ岳が 手招く様に 目の前に鎮座しています
行きますよ~♪
今度、雪のある時に行きますから 待っててね♪
一人こっそり約束をします♪
朝日に輝く山並みにチチも
カメラを構える事多いようです
行く手に オベリスクが姿を現します
観音岳を下っていきます
鳳凰小屋分岐
下ったコルのあたりが 鳳凰小屋への近道である分岐になっています
東側に道は延びている道をみて
前回はここから登ってきたのを思い出します
小屋への近道は 思い出だけに留めて 見送ります
足を休めることなく 一峰を越える様に登って行きます
登る先に見える 白根三山
いつの時も西の方面で 静かに見守ってくれているよう…
足元には霜柱の絨毯…ふわっとバリバリ!
踏めば音を立てて 凍った地面の存在を知らせます
その傍で…
巨人の岩像が西の空を見上げているよう…
山々を守っているのでしょうか ポセイドンならず 山の神…
山を汚すもの…許さぬぞ!
自然の造形の摩訶不思議さ…
巨人に別れを告げて 一峰越えていきます
観音岳と鳳凰小屋の分岐のコル
一つの峰を越えて振り返ると
観音岳がお日様を背に見送ってくれています
観音岳にもお別れを告げて 下って行きます
ぐんぐん 下って行きます
砂場の脆さを踏みしめて 下って行きます
風がまた 面白がるように吹きつけてきます
一瞬足を取られそうになり 動きを止めて 風さんとおしくらまんじゅうです
稜線上では 風とのおしくらまんじゅう何度繰り返す事やら
おしくらまんじゅう 押されて泣くな~!
おしくらまんじゅう 押されて…… 吹き飛ばされてなるものか~!
下ってしまうと 次は 赤抜沢ノ頭への登りとなります
岩の点在する白浜の稜線が導きます
この白さ…山であって山でないような
花崗岩の風化で出来た砂地とはいえ
別世界に来た感じを受けます
カラマツの黄葉が渋い色に染まり 山肌を飾ります
白地と相まって、紅葉とは別の黄葉を楽しめます
この山域の特徴でしょうか
オリベスクと似た小さな造形が幾つも目を惹きます
石の道標
砂地の稜線に 石の道しるべ…
綺麗に矢印が作られています
稜線はつづきます
カラマツと這松の間の岩を登って行きます
また、ピークを越えて今度は地蔵岳への分岐へと下って行きます
今回は 地蔵岳へは立ち寄らず
尾根沿いに見るだけにするつもりですので
地蔵岳への分岐は 通り過ぎます
赤抜沢ノ頭 2750m
コルを少し登ったところが 赤抜沢ノ頭です
そこで休憩です
やはり 威風堂々とした姿で
その尖塔を天に突き上げ 驕ることなく静かに鎮座しております
この尖塔に登った時の事が戻ってきます
参考⇒懐かしき鳳凰三山回想編
あれに登ったのね
そうだよ
懐かしいわ
本当だね
私たちは 少し老けたけど
ここは今も昔もかわらないのね
ああ…本当だね
休みながら しみじみと思い返します
オベリスクが神々しいくも太陽の日を浴びています
八ヶ岳も何も言わずに黙って鎮座しています
賽ノ河原は…
団体さんに賑わいを見せているよう…
お地蔵さんと同じように
団体さんも立ち並んでいます
お地蔵さんを 団体さんが見ているのか
団体さんを お地蔵さんが見ているのか…
どちらが観賞しているのか分からない風景に 思わず笑みが洩れました
今回も オベリスクに挑む数人の登山者がおられました
今回は傍観者となり
風を避けながら 赤抜沢ノ頭で暫し休み
通りすがりの方と、ひと時の語らいを楽しみます
さぁ~ 行こうか
はい
私の中では すでに 下山モード
ルンルンです
ですので…このときはまだ…
ここからの歩きが 半端ないものとは
予想だにすらしていなかった…のです
ゆるい稜線を ただ歩くだけ
高嶺越えたら ただ下るだけ
下りは得意な方なので 楽勝!
そう…高を括っていたのかもしれません…
ここからの下り 私には…
膝が笑いだし
膝が泣きだし
膝が悲鳴を上げだします…
舐めていた私に 山の神は 制裁を下さったのでしょう…
山々は 黙っているだけです
つづく
木も傾いていないし枝も傾いでいないし
お写真を観る限り強風だったとは、とても思えないですね。
nanekobiさんの風との戦いを
「ワシだってこうして正面から受け止めておる
頑張れ!」
巨人はそう力づけている様に私には見えました。
そして
「これだけ八ヶ岳や白根三山が美しく望めたのは強風のお蔭ぞ」
そう付け加えたかもしれませんね。
しかし、花崗岩のお山が作り出す光景は
駒ヶ岳や近くの白砂山もそうですが一種独特な雰囲気が有りますね。
今、あのザクザクとした感触が蘇って参りましたが
でも、現実だったのかしら・・・夢だったのかしら
それ程、遠い思い出でになってしまいました。
楽しい記事と素晴らしいお写真
私だけ見ているのは勿体ないので雄さん(主人)と共に拝見させて頂きました。
ご主人と一緒に見て頂いたなんて
恐縮します…けど とても嬉しく思います
>「これだけ八ヶ岳や白根三山が美しく望めたのは強風のお蔭ぞ」
私も本当に そう思います
風さんがなければ 昨日の雨…
こんな景色は拝めなかったかも…
雨が洗い流し…風が掃除をしたって感じでしょうか?
だけど、本当に強く吹き付ける風さんに
写真もなかなか撮らせて貰えない事があり
カメラを構えた瞬間に吹き付けて ヨロ!
視写体がどこかに消えて、
私、どこを撮ろうとしたの…?状態の時も(笑)
それでも きれいに撮れたのは…
やはり、風さんのお蔭ですね♪
白砂地を踏みしめるサクサク感
お山では珍しい感触です 愉しかったです♪
いつも 優しいコメントありがとうございます♪
地蔵からアサヨ峰間を歩いてないので、次のレポがとても楽しみです。 高峰からの景色がとくに
第2感想は
オベリスクは、北岳から見るとVサインに見えますね。白砂の縦走路は鳳凰三山ならでは、尾白川の上部にある日向山を思い出しました。
第3感想は
最後の写真の奥に見えるは笊ヶ岳かしら
いい山でした。 思い出が蘇りました。
とても、励みになっております
アサヨ峰までは行ってないのですが
高嶺からの景色は申し分ありません
白根三山の向こうにも山並みがきれいな配列で
心躍らせてみる事ができます
笊ヶ岳…?間ノ岳の隣の向こうに見える山並みの
白い頭のお山でしょうか?
私も気になっておりました
行った事が無いお山ですが
とてもきれいな感じがします
錫杖様は登られたのですね♪
チョッと地図で探しながら また、お山の情報収集が始まりそうです
本当に嬉しい情報と ご感想を頂き嬉しく思います
いつもコメントありがとうございます♪