反貧困全国キャラバンの西ルート終点として大阪で開催される「反貧困フェスタやねん！」に有期キャンペーンとして参加します。
＊2012年10月14日（日） 午前11時～午後5時 扇町公園 参加費無料
ブースを出展してのシールアンケートやビラ配布
「おサルのかごや」のメロディーに合わせた歌と踊り（13：30）
ぜひ、お越しください。特にアトラクションは必見！？
有期雇用に関する法律が、労働契約法の改正として8月10日に成立しました。
改正法のうち、雇い止めに関する規定については、同日より施行されています。
雇い止めに関する規定は、
・契約更新を繰り返し事実上の常用雇用とみなされる場合
・契約更新について期待を持つことが当然な場合
については、合理的な理由無く雇い止めすることはできないとされていて、これまでの裁判例をもとにした規定となっています。
白黒がつくような規定ではないため、結局は交渉や紛争に持ち込む必要性がありますが、「法律に書いてある」と堂々と主張できることの意味はあると思います。
一方、有期雇用そのものの規制は見送られてしまったといえる内容で、逆に経営者の予防的な雇い止めの不安が増してしまっています。5年ごとに転職、といった雇用不安がはびこる社会になるのでは…。本当に働くものの人生を細切れにするなと怒りがわいてきます。
今日の大阪の最低気温はマイナス１度、日中も気温が上がらず、とても花見の時期とは思えないとても寒い一日でした。商店街の入り口のところで、寒さに震えながらビラ配りをしていると、「それ、何が書いてあるの？」と、数人の方から声をかけられました。キャンペーンの趣旨を説明すると、みなさん「う～ん、そういう働き方はなくした方がいいと思うけど、難しい問題だね～」などと、いろいろお話してくださいました。
ほんの短い時間でしたが、街の人々と触れ合うことができて、人情味ゆたかないい街だな～と思い、気持ちが温かくなりました。
さて今回は、塚本在住の私たちの仲間がたくさん参加してくれたので、みなさんの感想を聞いてみました。
Ｈさん：知る人は知る、大阪駅より１駅のＪＲ塚本駅は、朝夕通勤通学の人でいっぱいです。地元では初めてのビラ配りに少しドキドキしましたが、中高年の人がビラを受け取ってくれました。配布の時間帯を、夕方遅くにすればもっと配れたと思います。
Ｋさん：初めて参加しました。もっとたくさんの人に有期雇用のことを知ってもらいたいです。塚本は住みよい街です。有名な焼き鳥屋があります。また来てください。
Ｓさん：近所なので、知り合いに会ったら恥ずかしいと思ってたけど、やってみたら楽しかったので、また参加しようと思いました。
Ｍさん：僕は今、就活中です。今日は、面接の帰りに寄りました。キャンペーンでは、「有期雇用をなくそう」と言っているのに、ハローワークでは、「有期でもなんでもいいから働きたい」と言っています。矛盾していますね（泣） 求人の条件がどんどん悪くなってきていると日々感じています。
参加してくださったみなさん、お疲れ様でした。次はどこに出没しましょうか？いろいろアイディアを出し合って、微力ですがこれからもコツコツ続けていきましょう。
今日は庄内の商店街でキャンペーン！
今日は少しだけ暖かでした。西宮から参加した僕は商店街の様子に圧倒されました。人の多いこと！店の多いこと！遠くから買い出しに来る人も多いとか…ウマそうなもんがいっぱい！特にぼくの気を引いたのは鯖の棒ずしでした…でも今日は観光や買い出しではなくキャンペーン！適度に散らばってビラまきを始めると、すぐにビラを見て僕らの仲間と話し込んでるおばさんの姿が姿が。僕はパチンコ屋さんの前でこの辺はどれくらいドル箱が積まれているのだろうか～とチラチラ観察しながらビラを手渡していると「あ～さっきもらったよ～」などと大分たくさんの人に声をかけられました。ここは人と人との距離がとても近く感じました。
「有期雇用をなくそう！」というキャンペーンではありますが僕は、もっとピンとくる言葉はないかな～といつも考えています。「セクハラ」とか「パワハラ」「児童虐待」等昔からあったと思いますがこの言葉によってこういうことはいけないなという問題意識がこの言葉で世間で共有できたな～と思うのです。なんかピンと来る言葉はないやろうか～？
僕は今、有期雇用が当たり前になりつつあることに焦りを感じています。クビが予定されてる雇用なんておかしいやん！？が、今は出来ることをやろうと思います。先ずはのキャンペーンでしたが小一時間で終わり。用事のある人と別れ、残ったメンバーと少しおしゃれなお店で皆でかるーくお食事＆お茶して帰りました。次はどこに行こうか～
-tohl-
12月26日、厚労省労政審労働条件分科会は、有期労働法制の審議を取りまとめ、「建議」を公表しました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001z0zl.html
結局、新たに打ち出されたのは、「5年間更新を続けた労働者が希望した場合は無期雇用とする」というものです。「無期」といっても正社員にする必要はないとわざわざ説明し、ごていねいにも期間をリセットする「クーリング」まで決められています。
雇い止め＝解雇権濫用という規制がない限り、5年未満での雇い止め解雇が横行することになるでしょう。
もともと今の審議会の構成では、有期労働を禁止する「入口規制」の実現など期待できませんでしたが、いったいこの人たちは、働く者の人生、人間にとっての5年という歳月を何だと思っているのでしょうか。
「有期雇用をなくそう！キャンペーン」は、中央政治なんかに一喜一憂するのではなく、地道に取り組みを続けたいです。来年も、いろんな街に出かけたいです。 （ゆ）