MBAうらブログ

本家HPには書かないウラ情報をぼちぼちと書きつづっている

トラバについて

2005-04-30 17:24:24 | Weblog
さて、気楽に始めたブログもすっかりはまってしまい、気づけばほぼ毎日更新、言いたいことはたくさんあっても書いている時間がないという状態であるが、今回はブログについて思うことを書いてみたい。

で、トラバについて。
ブログを書かれていない人は分からないかもしれないが、トラックバック(通称トラバ)という機能がブログの大きな特徴だと思う。トラバは、例えば自分の記事がAさんの書いた記事に似ていると思えば(っつうか似ていなくても良いが)、私自身がAさんの断りもなく、Aさんの記事のところに、自分の記事の存在を知らしめることが出来るという機能である。実際のこのブログにもトラバが張られているが、いずれもそれぞれの作者が勝手に私のところにトラバを張っているのである。
このように勝手に張れるので、記事を書いた人からすればより多くの人に読んでもらうために、どんどんトラバを張りまくるということも可能である。関連した情報をお互いにリンクを張りながら、意見を共有するという方法は、読者にも便利で大きな可能性も秘めているとは思うのだが、時としていささか強引なトラバに辟易するケースもあるのである。例えば、話題の関連性が少なく、明らかにその記事など読まずにキーワードだけで、トラバを張った上(ただし、推測に過ぎないが)、自分の記事の中ではその記事のことなどまったく触れない、というケースが見受けられる(スパムトラバというらしい)。まぁ、それくらいは良いのだが、必死(?)でトラバしまくっているだろうなぁというケースもあり、そこまでして自分の記事を多くの人に読んでもらいたいのかね?と疑問に思うこともある(そういう輩の中には、とってもしょーもないことを書いている人もいるので、余計に不思議である)。なお、これら強引なトラバの例は、私のブログに対するトラバについて言っている訳ではないので、あしからず(あくまで一般論です)。
私のブログに関して言えば、「始めに読むべし」で書いたが、トラバは歓迎であるし、明らかに商業目的が強いもの以外は、現状では放置してある(逆に言うと商業目的のものは削除しまくってます)。私と意見が異なるものであってもそれはそれで面白いので放置しているのである。なお、心配された荒らし系は今のところないようだが、荒らし系は面倒になったら削除するので、念のため。

ちなみに、知り合い以外でのトラバを評価すると、上田嘉紀さんのやり方が一番スマートで、本来トラバとはこういう風にやるべきだと思うのである(名前を出してしまったが、本人がブログで公表されているのでご容赦いただきたい)。内容も共感できるので、こういったトラバが増えることを期待したいのである。

っていいながら、この記事を上田さんのところにトラバしてしまったんだけど、迷惑だったかな。

フジとライブドアの件

2005-04-29 16:53:58 | MBAトリビア
珍しく、3回連続シリーズである。念のため、前々回前回の主張を要約すると
1)相乗効果の見られる買収は、敵対的だろうがなんだろうがOK
2)持ち合いによる経営「陣」の安定化はご法度
である。

と、書いてくると、具体的に浮かんでくるのはフジvsライブドアの件で、私がライブドアを肯定しているように思われるかもしれないが、それはまったくの誤解である。そんな訳で、今回はフジvsライブドアの件について、私の見解を述べたい。

まず、ライブドアについて言えば、ニッポン放送の買収劇は演じるべきではなかった、というのが私の意見。理由は、実際のところTVorラジオとインターネット融合の相乗効果が明確ではなく、買収がメリットを生みにくいということ。そして、一見割安に見えたニッポン放送の株も買収劇のおかげで、徐々に上昇し、買収コストから考えれば、決してお買い得ではなかったことが上げられる。実際、実質的な買収コストはMSCB発行のために割高になり、急激なライブドアの株価の下落を招いたことから、少なくとも市場はそう見たといえる。
そして、フジテレビの罪も軽くはない。もとを正せば、親子関係の逆転を放置していたことにも原因があるわけで、買収騒動が巻き起こるとなんでもありの体勢で、本来非難を浴びるべきライブドアの対応を正当化させる隙を与えたことは非常に罪深いのである。

今回の一件とテレ朝社長の持ち合い発言の一番の問題は、旧体制は相変わらず保守的で世相に逆行していると思わせたことである。現在のなんとなく存在する閉塞感や、なんとなく蔓延した旧体制への反感は既にぬぐいようのない事実だと思う。それはそれで健全な証拠で、そういった考えが原動力となって世の中が変わっていくことは良いことだと思う。問題は、そうした流れを利用して、本来正義でないのに正義を振りかざして、支持を受けてしまうものの存在である(語弊があるので、ここではL社H社長ということで、LHとしておこう)。

旧体制側が、本来とるべき正攻法をなんら取らないで、小手先の考えで既得権益を守ろうとすればするほど、LH氏の思う壺である。彼自身なんら正義でもない(少なくとも彼の言動は正義ではなく、矛盾が多すぎる)のに、旧体制の不正義を追求することによって、自身を正当化することに成功しているに過ぎないのである。

そして、そうした旧体制を維持している遠因として、物言わぬ株主の存在も見逃せないのである。本来、株主がもっとものを言えば、テレ朝社長のようなとぼけた発言は見過ごされないし(もっとも、ブログとかでもたたかれているが)、ライブドアもMSCBを発行してまで、メリットのない買収劇など起こるはずもないのである。まぁ、そんな訳で、実質業務連携のない株の持ち合いなんてやめた方がよいよ。

買収のあり方

2005-04-28 17:08:21 | MBAトリビア
続くといって続いたためしがないのがこのブログだが、珍しく前回の続き。
まずは、前回の復習として、買収が起こる理由を見直してみると
1)その会社の株価が不当に安いこと
2)その会社を買収する会社との間に相乗効果が見られること
のいずれか、と書いたが、これは厳密ではない、
他に可能性があるとすれば、
3)お金が余っているから買っちゃおう
4)ほしいから買っちゃおう(お金は何とかなるし)
などが考えられるのである。そして、この3)4)がやってはならないことなのである(なお、ここでは買収先の企業との相乗効果がないことが前提となるので、お忘れなく。ある場合は、すべて2になります)。

まず、3)について。お金が余っている、というのはなんともうらやましいことだが、逆に言うと本業に関連した分野で、有効にお金を使う方法が見出せない、ということになる。このような場合に、関連性の低い分野でも流行に乗っている分野だと投資をしたくなるものであるが、基本的にこれは間違いなのである。なぜならば、有望な分野だからといって、門外漢の企業が参入しても勝てる見込みは低いからである。こんなことをするくらいであれば、余剰資金は負債返済なり、投資家に還元する(配当もしくは自社株の購入)なりすべきなのである。
4)は論外。3)の状況に近いが、わざわざお金を調達してまで、買収活動を行う点が異なるだけである。

ところで、そもそもこの話を始めたのは、テレ朝の社長が買収防止のために在京キー局同士で株式の持合を行おう、ととぼけたことを言い出したことがきっかけである(しかし、ちょっと調べたら他の業界でもそういう話があるようなので、少々一般化して書いた次第である)。この件は興味がある人も多いのか、早速トラバやコメントをいただいたので、もう少し具体的に述べたい。

私は、テレ朝の社長の主張があまりに幼稚であり、よくもまぁ堂々とこんなことをいえたなぁとあきれている次第である。これまで書いてきたことは、「買収」を前提に述べてきたが、一部の出資でも考え方は同じである。出資により相乗効果が期待できる場合以外は、出資や買収などすべきではないのである。キー局同士の株の持ち合いは、各局の経営「陣」の安定化に寄与するのみで、経営の効率化などにはまったく寄与しないということに留意すべきである。

さて、こう書くと「経営「陣」の安定化は、ひいては会社の安定につながり、会社の価値向上や株主利益の向上に役立つ」あるいは「敵対的買収に伴う会社の不安定化によって会社の価値が下がる可能性があるから、防衛策は必要ではないか」との反論があるかもしれない。しかし、これらはいずれも間違いである。
まず、前者について、経営「陣」の安定化はあくまで株主が判断すべきものであって、経営陣がその安定化を図るのは間違い、もしくは図るのであれば、あくまで堅実かつ効果的な経営手腕を見せることによって行うべきである。持合による偽株主の増加によって、一般株主の意見が反映されにくくなるのであれば、能力のない経営陣であっても、経営を持続し会社の価値を損ねる可能性が出てくるのである。
次に、後者について、前回も書いたが本来は買収は株主にとっては歓迎すべきことである。百歩譲って、前述の3)4)のような事情で、買収を仕掛けてくる会社があり、それはマイナスと考えたとして、買収自体を防ぐのであれば、なにも持ち合いによらなくても、ポイズンピル(注)を仕込むなどによっても、十分防ぐことは可能なのである。したがって、この様な理屈によって、持ち合いを正当化することは出来ないのである。

え~っと、まだまだ言いたいことはあるものの、長くなったので次回に続く。

(注)ポイズンピルは、ニッポン放送がやろうとしたフジに対する新株予約権の発行のことです。裁判で負けたので、ポイズンピルはNGと思われるかもしれませんが、「事前に」準備しておけばOKになる可能性も高いです。

株の持合と買収

2005-04-27 16:34:16 | MBAトリビア
最近、再び株の持合が増えてきているようである。「株の持合」なんて古き日本の悪しき伝統で、近年解消が進んでいる現状で、時代に逆行しこんなことが行われているのは、敵対的買収を阻止するためらしい。株の持合がすべて悪いわけではないが、ただ株式の持合をして敵対的買収から身を守りましょうということには、で、一体何を、誰から守るの?と私は言いたい。本来取締役会は株主の代わりに経営を代行する立場でしかないのである。したがって、株主の利益を損なうような買収劇が起こらないようにする必要はあるし、また、もし起こればそれに対抗するべきではあるが、単に経営陣の安定を考えた株式の持合などもってのほかなのである。こんなことを言い出すから、さらにとぼけたインターネット会社の社長が、「株主利益の尊重をしていない」という大義名分を掲げて、買収劇を始めてしまうということにも気づいていないのか、と言いたい。

非難ばかりしても仕方がないので、本来取るべき手法について考えてみると、そもそも敵対的(ってほんとの意味での定義は微妙だが)買収が起こる理由は、
1)その会社の株価が不当に安い
2)その会社を買収する会社との間に相乗効果が見られること
のいずれかなのである。

1)は要するに安いから買ってしまおうということ。本来、その業界の状況やその会社が持つ設備、社員、特許などなど、うまく運用すればもっと利益が出るはずなのに、それほどの利益が出ない場合は株価が相対的に安くなるのである(注)。こういう場合は、どうするか。資産を効率よく運用できていない経営陣を追い出して、まともな経営陣にすりかえる必要があるのである。これを行うのが、本来の株主の権利であり、立場なのである(もちろん、そんあの面倒だからということで、株を売ってしまって株主を辞めるという手もある)。そういった自浄作用が働かない企業は敵対的買収にあい、資産を切り売りされたり、経営陣が入れ替わったりしても仕方がないし、むしろ歓迎すべきである(もちろん、友好的買収の方がなお良い)。
なお、きちんと業績も良いのに株価が安いという場合は、IR活動をより充実させるという必要があろう。

2)はあの会社とうちが一緒になれば、もっと儲かるから一緒になろうということ。しかも、うちはお金が十分にあるから買ってしまおうというものである。例えば、製品開発力はあるが営業力は弱い会社が、営業力が非常に強く開発力が弱い会社を買収すれば、相乗効果が見られるのである。この場合、その相乗効果が敵対的買収に伴う一時的なパフォーマンスの低下を上回れば、みんなハッピーなのである(合併に伴うリストラ対象者は除く)。

と、いうことで、結論。本来、敵対的であろうがなんだろうが、買収自体がまっとうであれば株主の利益を損することはそれほどないのである。したがって、経営陣はひたすら利益を追求しまい進すればよいのである(もちろんIR活動などもきちんとやってください)。

ところが、買収はすべてOK、ハッピーという訳ではない。これについては、また明日(たぶん)。

(注)例で言えば、「時価」100億円相当の土地をもつ会社が、90億円くらいで買えてしまうケースもある。これはその会社が資産を食い潰していると、市場が判断したためである。

MBAの時価価値

2005-04-26 15:50:58 | MBAについて思うこと
卒業を控え、MBAの価値ってなんやろなぁ、と思う今日この頃であるが、今回はMBAの価値が時価か簿価かという観点で考えてみたい。
言うまでもなく、時価は市場価値で、簡単に言ってしまえば実際にお金を稼ぎ出す能力としての価値であり、1億円の土地は将来的に1億円の価値を生み出すから1億円なのである。一方で、簿価は会計上の価値で、通常は取得にかかった費用で計上されるので、1億円の土地は1億円で買ったから1億円なのである。本来は時価=簿価となることが望ましいものの、時価の方は環境によって変わるので、時価と簿価が異なることはむしろ自然なのである(もちろん、会計上簿価は必要に応じて時価に合わせるし、購入時は時価=簿価であることが期待されるが)。

さて、この考えをMBAの価値に応用すると、簿価は取得にかかった費用と考えてよいから、その算出は比較的容易であり(コストを計算するだけだから)、例えば、ざっくりと取得コストが1千万円だったということであれば、MBAホルダーの取得直後の価値は1千万円分増えることになるから、企業にはそれを考えて雇用してもらうとか、自分で起業するにしても、その分より多くの価値を求めたくなる。
しかし、現実はそうは行かないのである。雇う側とすれば、その人がどれだけ会社に利益をもたらしてくれるかが重要な訳で、「簿価」では判断せず、当然「時価」で判断されるのである。したがって、MBAを持っているからより多くの利益をもたらしてくれる、と考えない限り高給では雇ってくれないであろう(当たり前)。

問題は時価である以上、同じMBAの学位を持っていても、当然時価は違うということである。これは仮に同じ学校を出ていたとしても、時価は違うと考えた方が良いのである。なぜならば、その人がもたらす利益に依存して価値が決まるため、当然バックグラウンドも影響するからである(もっとも、MBAの価値という観点から言えば、その人が仮にMBAを持っていなくても期待される価値との差が真のMBAの価値といえるが、話が複雑になるので、その点はおいておく)。例えば、バリバリの営業経験を持っていて、MBAでMarketingのセオリーを学んだ上で、戦略やFinanceの考えも理解できるような人は企業から重宝され、そういう人の時価は上がるかもしれない。一方で、エンジニアのバックグラウンドしかなく、Financeを学んだからといって、Finance部門での就職をしようとすると市場価値は低いかも知れない(あくまで、例えなのでほんまかどうかは知りまへんで)。

と、ここまで議論してきたが、時価、簿価いずれにしても問題は2点ほど残るのである。これまでは、あくまで価値=その値段で買ってもらえる(雇ってもらえる)という仮定の下に考えてきたが、実際には市場原理も働くので、そうは簡単に行かないのである。つまり、1億円の価値があると思っても、人はそれより安い値段で買うのが当然なので、競争がない限り実際の市場価格は価値よりも下がるはずである。したがって、簡単に「時価」=利益を生み出すポテンシャルということで、キャリアを考えると痛い目にあうかもしれない。むしろ、雇用の需給関係を考えた方がMBAの価値を「売る」という点では意義があろう(1億円の絵も売れなければタダの紙)。なので、厳密に言えば「時価」<=利益を生み出すポテンシャルで、あとは市場が決める価値(価格)になるのである(だから英語ではMarket Valueになる訳ね)。
もう一つは、償却の問題。いうまでもなく、動産は価値が徐々に減ると考えて、数年間で償却する必要がある。MBAの価値を動産と考えるか不動産と考えるかは意見が分かれるところだが、その価値が不変と考えるのはちょっと苦しいと思うのが、私の考えである。ま、今日は長くなってしまったので、この点はまた後日(やるかもね)。

Safeco球場の歩き方

2005-04-25 14:16:04 | NBA MLBなど
昨日のソニックスの試合観戦に引き続き、今日は一家そろってマリナーズの試合観戦であった。NBAネタのように、試合の詳細を書いてもつまらないので、今回は「Safeco球場の歩き方」と題して、観戦のツボを紹介したいと思う。

まず、チケットの買い方。基本的には、公式Webサイトにアクセスして、チケットを買おうとすると自動的にチケットマスターに接続されるので、買うことが出来るのである。ただし、この方法だと手数料等がかかりやや高くつくのである(一家で4枚買うと$10くらいは余分にかかる)。したがって、一番スマートなのは、マリナーズの公式ショップで買うのが良いのである(これだと手数料無料)。ただし、良い席(内野席の一番前とか)はシーズンチケットとして売られているので、なかなか入手できない。どうしてもそういうチケットがほしい場合は、シーズンチケットホルダーから購入することになる。これも公式サイトからチケットマスター経由で買うことが出来るのである。

さて、お勧めの席だが、シートチャートを見ながら読んでいただきたいが、コストパフォーマンスがよく、かつ観戦もしやすいのは、ずばりLeft Field Bleachersである。球場全体を見渡せ、しかも比較的入手が楽、お値段も$13とかなり安い。また、ベンチシートなので、隣の席との仕切りがなく、3歳未満無料の子供をつれて観戦するには良いと思う(家族3人の場合、大人2枚のチケットで入場し、子供を間に座らせることができる)。最大の難点は、デーゲームでピーカンだと日差しがきついということである(ちなみに写真はここからのもの)。

次は、Lower Outfield Reservedである。特にSec.107~109だとイチローを間近に見られるので、ミーハー観戦にはうってつけである。お値段は$24とそこそこであり、ちょっとお高い分Left Field Bleachersよりも少し見やすいと思う(ただし、席は1席ごとに椅子になっているので、子供はチケットなしだと膝乗せになる)。

後は、お値段が高くなればそれなりに良い席になるが、一番お勧めでないのは、View Reservedである。特に、Sec.306~310あたりだと、イチローの真上に当たるのでホームラン性のあたりを好捕した際などのプレーは前の席に隠れる形になり、見ることが出来ないのである。さらに、3階席といいながら、高さは地上20mくらい(あくまで推定)あって、高所恐怖症の私には落ち着いて見ることが出来ないのである。

と、他にもいろいろアドバイスしたいこともあるが、長くなったのでまた後日(って言ってちゃんと書いたことないな)。

Playoff vs Sacramento Kings

2005-04-24 15:58:40 | NBA MLBなど
いろんな意味でお帰りなさい、と言いたい心境である。
まずは、久しぶりのバスケネタ。楽しみにしている人がいるとは思えないので、とりあえず自分でお帰りなさいと言っておく。
そして、一番いいたいのは本来のソニックスが帰ってきたことにである。足の疲労骨折で1ヶ月あまりプレーが出来なかったラドマノビッチが、満を持してプレーオフ初戦から復活してきたのである。思えば、この1ヶ月間はラド以外にもルイスやダニエルズといった選手が次々にケガでプレーできなくなっていたが、ついに今日はフルメンバーがそろったのである。

そんなプレーオフ初戦は当然現地で声をからしての応援となった。やはりプレーオフ。相手も強ければ、雰囲気もいつもとは違ったやや緊張した雰囲気。そんな立ち上がりは、両チームとも動きが硬く、低調であったが、先にブレークしたのはソニックスであった。いきなり9-1とリードするとその後も徐々に引き離す展開で、前半は55-40と15点リードで折り返し。前半はいかんせんKingsのシュート成功率が低く、完全にソニックスペースであったのである。
後半もソニックスペースで始まり、一時は20点差まで広げたが、さすがに底力のあるKingsも盛り返し、片やソニックスは何が悪いのか(リングに嫌われる感じ)で、シュートが決まらず、じりじりと差を詰められ、なんと試合終了間際(たぶん20秒残りくらい)には1点差まで詰め寄られたのである。しかし、まさかJamesががんばりシュートを決めて、3点差。後は3pだけ防げば、というところで踏ん張り、結局87-82で大事な初戦を勝利で飾ったのである。

今日は完全な楽勝ペースであったが、何が狂ったのか途中からシュート成功率ががた落ちで、終わってみれば87得点とロースコアな試合であった。それでも、ルイス、アレンといった点を取るべき選手が点を取ったソニックスに対し、対するKingsはビビーがたった3得点と大不調、これが明暗を分ける結果につながったかもしれない。

ちなみにようやく帰ってきたラドマノビッチは0得点(3pを一本打っただけ)ではあったが、13分間プレーし守備面では良い動きをしていたと思う。ラドが入ることで、守備面ではバリエーションが格段に増えるので、心強いところである。今後は得点の方でも活躍できるようになれば、まさにソニックスは最高の状況になるであろう。次回の試合が楽しみなのである。

試合結果 87-82 (詳細)

MBAと成績

2005-04-23 23:59:12 | MBAについて思うこと
MBAは一つの学位であるので、当然成績がつくのである。成績の付け方は学校によって様々だが、うちの学校の場合、各科目ごとに4.0を最高に0.1刻みで成績が付けられるのである(学校によっては、AからA-,B+,B...ってな具合らしい)。卒業するにはGPA(各科目の単位数と成績の加重平均)が3.0以上であり、各科目2.7以上でないと取得単位として認められないということで、入学当初は成績不良で卒業できなかったらどうしよう、と本気で心配したのである。

しかし、実際には平均で3.4くらいになるように成績が付けられるので、余程手を抜かなければ3.0くらいは取れるし、教授側もパフォーマンスが悪い学生は呼び出したりして、パフォーマンスが上がるように指導するので、成績不良で留年というケースはほとんどないというのが実際である。

さて、成績がはっきりとつくため、日本人MBA在学生のブログなどを拝見するとかなりこだわる人もいたり、あるいはアメリカ人学生ではテストやレポートの点に納得がいかないとクレームをつける人も少なくないのである。で、私の場合、成績については、まぁちょっとこだわる、というスタンスであるが、その理由は1)前述のように卒業できないとやばいから、2)MBAコース入学申請時に大学時代のGPAを出してみて、愕然としたから、3)自分のパフォーマンスの計測方法の一つとして有用そうだから、ということにある。

1)は既に説明済みなので、割愛
2)は、ホルダー、在校生ならば身に覚えがあるかもしれないが、日本の場合、学生時代の成績などどーでもよい(もっとも、最近は就職が難しいので、良い成績も重要らしいが)という風潮であったため、私のような怠け者はひどい成績であったため、MBAコース入学の審査ではかなり重要視されると聞いて、ビビッたのである。そのトラウマがあるため、少々成績にこだわるようになったということは否めない。
3)は、成績=使える知識を身に付けた、ということではないものの、何かしらの外部基準がないと自分に甘くなってしまいそうなので、一応少しはこだわってみようかな、程度のものである。

で、この成績であるが、実際には成績と卒業後の初年度サラリーには相関がないらしい(うちの学校調べ)。まぁ、それももっともで、職探しの方を優先し、講義や課題もそっちの気という人もいるくらいなので、むしろ成績を気にしないくらいの方が良い仕事を探せるのかもしれない。
ま、職探しが忙しくて...と言い訳の出来ない私としては、恥ずかしくない成績くらいは取らないとなぁと思う次第である(っていまさら遅いけど)。

遣り残したこと

2005-04-21 16:32:08 | NBA MLBなど
卒業まであと2ヶ月を切ると、はてなにか遣り残したことはないかと考えてしまうのである。
もともと、勉強できればいいや、というつもりで来ており、その点では我ながらよく勉強したなぁと思うので(と対外的には言っておく)、基本的に遣り残したことはないと思う。

しかし、MBA留学を終え、日本に帰るとなるとちょっと残念なのが、スポーツ観戦が出来なくなることである。もちろん、日本に帰ってもプロ野球、プロサッカーは生で見られるし、特にワールドカップ予選は日本でないと見られないのであるが、プロ野球はなんだか人材流出が激しく、チーム数が限られているのでいまいちな気がして来たし、ワールドカップ予選は日常的なことではなく、期間限定という点が残念なのである。

思えば、アメリカでは野球シーズンが終盤に近づくと、アメフト、そしてバスケが始まり、年間を通じてプロスポーツに空きがない。また地元密着で基本的に全試合、最初から最後まで放送するというスタンスなので、しっかり楽しめるし、地元チームの試合がない日でも全国ネットで何かしらの試合は放送されているので(そういう風に試合が組まれている)、毎日楽しめるのである。さらに、土日にいたっては、時差の関係上、朝から東海岸の試合を見て夜までに4試合のアメフトもしくはバスケの試合を見ることも可能なのである(もっとも、そんなに見ていたら奥さんにぶん殴られるが)。

ま、そんな訳で残念なのは、プロ野球とプロバスケを見られなくなることなのであるが、中でもぜひチェックしてもらいたい試合を上げると(マリナーズの地元での試合限定で)、
6/17~19のメッツ戦
8/26~28のホワイトソックス戦
8/29~9/1のヤンキース戦
なのである。いずれも言うまでもなく、リトル松井、井口、高津、ゴジラ松井のいるチームで、う~ん、このために8/26~はシアトルに来ようかとさえ思っているところでなのである(ちなみに6/17にシアトルを経つ予定なので、メッツ戦はぎりぎり行けない)。

代わりに、6月上旬のタンパベイ戦(野茂)と5月のヤンキース戦3戦は見に行くつもりなのだが、上記3カードにはシアトルに残る人、そしてこれから来る人に是非行ってもらいたいのである。が、私の遺言です。よろしく。

MBAと家族と職探し

2005-04-20 16:28:50 | MBAライフ
昨日紹介したように、MBAコースでは見識を広める(ほんとは就職のコネを広げる?)様々な機会を提供してくれているのだが、なかなか参加できないのである。理由としては、やはりネイティブに比べれば予復習や課題をこなすのに時間がかかること、コネを広げてもそのメリットは限られていること(アメリカで就職するわけじゃなし)などなど、たくさんあるが、やはり家族との時間を大切にしたい、ということも大きな要因なのである。

私は決してよいダンナ、よい父親とはいえないが(自慢にならん)、それでも少しは家族のことを考えているのである。せっかく、MBAコースに入学したのだから、せめて知識くらいはきちんと身につけて帰らないといけないと思い、家族には少々我慢してもらい勉強はそれなりにしているつもりだが、その他の活動については、やはり少々気が引けるのである。単発の講演会のようなイベントであれば、まだ良いのだが、一旦引き受けると途中で手を引けないコンペものや遠出が必要なものはさすがに参加できないのである。

それでも、2年のこの時期になってようやく余裕が出てきたため(勉強をやる気がなくなったともいう)、家族のお許しが出て、先週末のサンノゼ遠征になった訳だが、やっぱり行ってみるといろんな意味で楽しかったのである。視野が広がった、と言うほどたいそうなものではないが、いろいろな人の話が聞けて刺激になったこともあるし、単純に普段ゆっくりと話す機会のない同級生とも同じ時間を過ごせたことも、楽しいとともに勉強になったのである。

で、一緒に行ったIさんも今回が一人旅(奥さんを置いて)は2回目だそうで、家族持ちはやはり私と同様基本的には家族優先にならざるを得ないようである。しかし、今日の結論は家族持ち留学は大変、ということではないのである。確かに、家族との時間とMBAコースで提供される機会に費やす時間のバランスを取ることはそれなりに難しいが、そんなことは職探しに比べたらとっても楽なことのような気がする。実際、今回のRoad Showに参加した2年生はほとんどが留学生だし、就職(特にアメリカでの就職)にはかなり苦戦しているようである。週末に遠征してしまったため、今週は課題や予習をこなすのがかなり大変なのだが、週末が勉強以外のことでつぶれるのがしょっちゅうで、平日も就職のためのインタビューなどが頻繁に入る(入るだけましという説もあるが)ことを考えたら、家族との時間と勉強のバランスを取るのが大変などと言うのは甘いのである。

そんな訳で、同級生たちで就職が決まらない人たち(特に留学生)を心から応援したいのである(う~ん、眠くてよくまとまらん文章になった)。