武富士が会社更生法の申請を行いました。その原因はいわゆる過払い金の返還額が課題になり、実質債務超過に陥ったことです。グレーゾーン金利に関する最高裁の判断については、法の専門家が評価すべきことですので、何ももう上げるつもりはありませんが、ファイナンスの立場から言えば、金利は貸し倒れのリスクに応じて決められるのが原則であり、グレーゾーン金利とはいえ、借り手ごとに推察される貸し倒れリスクに応じて決定された金利は(リスクとリターンの点では)妥当であり、これが遡って削減されるとなれば、ファイナンス上経営が立ち行かなくなるのは極めて自然なことです。
いろいろな意味で、過去から現在まで問題を起こしているグレーゾーン金利問題ですが、一番の問題はグレーゾーン金利が違法であるという判断が長い間なされないまま、みんなで渡れば怖くない、で蔓延していたことだと思います。
いろいろな意味で、過去から現在まで問題を起こしているグレーゾーン金利問題ですが、一番の問題はグレーゾーン金利が違法であるという判断が長い間なされないまま、みんなで渡れば怖くない、で蔓延していたことだと思います。