中野寛成日記

民主党大阪府第8区総支部長 衆議院議員中野寛成の日々の活動を綴った日記です。

民主党の代表選挙を前に思うこと

2010年08月17日 | 日々思うこと
 世界的な経済・金融の破綻、そのことによる国家財政の破綻への懸念・・・。
われわれは、国民生活の格差と不安の社会的危機を迎えたなかで、その閉塞感を打破してもらいたいと想う国民の大きな期待を受けて、昨年の総選挙で政権交代が実現しました。
その拠り所は「2009民主党」のマニフェストです。
 その後、鳩山内閣による地球温暖化対策や東アジア共同体構想が、「国民の生活が第一」
を標榜するマニフェスト実現への期待と共に、内外の注目と期待感を高めました。しかし、「政治とカネ」の問題、普天間基地移転問題の揺れ、加えて想定外の9兆円に及ぶ税収減による財源不足によりマニフェスト実現の困難性が民主党政権への不信を増大させました。
 民主党への国民不信の原因は、一言で言えば民主党の一貫性の無さです。マスコミや国民の言葉に言い換えれば、「ブレ」「実行力不足」「公約違反」「ウソツキ」などと表現されています。つまり、民主党政権下において政治・経済・社会・国民生活などの将来展望が見えないと言われる所以です。
 鳩山代表と小沢幹事長の辞任、菅代表の誕生により一旦支持率の「V字回復」をもたらしましたが、菅総理の唐突な消費税10%発言などにより参議院選挙で惨敗をまねきました。また。その後の国家戦略局の位置づけなどに対する発言のブレが、改めて一層の民主党への不信感に繋がっていると言えます。その結果、衆参のネジレを生み、民主党政権および今後の国会運営が極めて困難なものとなりました。
 われわれは、これらの経緯を真剣に反省及び分析し、来るべき代表選挙に臨まなければなりません。今回の代表選挙は臨時暫定的なものではなく、現職代表の任期満了に伴い党則に依って行われる正式なものです。ましてや、その代表選挙における投票参加を条件に多くの党員及びサポーターの登録もすでに行われたところです。これらの投票権を勝手に反故にすることは許されません。よって来るべき代表選挙は複数の候補者による競争によって粛々と実行されるべきです。また、選ばれた代表のもと、改めて挙党体制を確立し、国民の期待に応えなければなりません。
 その上で、国民の信頼を得るために、先ず為すべきことは、民主党の党是を明確にし、日本の未来図を明確にするため、次の五つの提言を実現したいと思います。

民主党が先ず為すべき5つの提言
1、 個人の尊厳と基本的人権を尊重する党の性格「自由・公正・友愛」を基本とする国家観・世界観を明確にした「民主党綱領」を制定する事。
2、 激動する国際情勢に対応するハイレベルの国家戦略局を設置すること。
3、 国際連合と日米関係の深化を基軸とする安全保障体制を確立すること。
   また、平和外交の推進に資する新たなインテリジェンスシステムを構築すること。
4、 社会保障の充実と新経済成長戦略を推進し、財政危機を克服すること。
5、 憲法審査会を衆参両院に早期に設置し、日本の新しい仕組みを構築すること。

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