「CAT'S EYE」と同じく、1983年のアニメヒット。
男性デュオ、H2O(エイチツーオー、正しくはもちろん「2」が下付き)の最大のヒット曲。誰もが認める真性一発屋。その一発がこんなに名曲なら、もうそれでいいじゃないか。中学校の教科書にも載ったらしい。今日もどこかの卒業式で、子どもたちが合唱しているはず。
左、1996年の8㎝再発盤。
①想い出がいっぱい
作詞:阿木燿子、作曲:鈴木キサブロー、編曲:萩田光雄
テレビアニメ「みゆき」エンディングテーマ。あだち充はキャラの描きわけができないって欠陥はあるものの、やっぱり女の子がカワイイから許す。アニメソングだけどもう80年代なので「♪み~ゆき~」とか言わない。
キサブローの曲はAからサビまで一分の隙もないし、燿子の詞が恐ろしいほど曲とマッチしているのだ。どっちが先だったんだろ。主人公がぼんやりアルバム見てたと思ったら、「時は無限のつながりで 終りを思いもしないね」といきなりズームアウトするんだけど、「手に届く宇宙は 限りなく澄んで 君を包んでいた」とちゃんとつながる。ここのメロが単なる繰り返しではなく、サビへの上昇を孕んでいるのもポイント。2番では「一人だけ横向く 記念写真だね」とこれまた素晴らしく映像的な燿子の名フレーズが決まる部分ね。つづくサビが、やりすぎなくらい切ないのだ。萩田光雄のアレンジも出しゃばらず、ツボを押さえたいい仕事。あ~お腹いっぱい。
②10%の雨予報
作詞:阿木燿子、作曲:鈴木キサブロー、編曲:萩田光雄
タイトルは「テンパーセント」と読む。こっちが「みゆき」のオープニング曲だった。①に比べるとどうってことない曲。アレンジは元気のない「ラブランド・アイランド」(1982)…っていうか、ほぼパクリ。
③④カラオケ
カラオケ収録もうれしい。合唱団は重宝するはず。私は歌ったことはないけれど。
定価1000円、中古で525円。
写真小さいけど、まったくオーラの欠片も見あたらない平凡なルックスの男子ふたり。こんなさえない二人(失礼!)が、このスタンダードナンバーを残したってのもまたロマンのある話で。
中央は2003年のマキシシングル。
一発屋が、禁じ手を…
①想い出がいっぱい~the 21st century~
編曲:石田小吉
オリジナルよりテンポを上げて、アコギの音も軽やかなネオアコ風アレンジ。曲がいいだけにそれほど悲惨なことにはならなかったが、やっぱり「蛇足」の二文字が頭に浮かんでしまう。
②想い出がいっぱい(オリジナルバージョン)
オリジナルもちゃんと入れる良心的企画。①だけじゃ苦情は必至、との判断だろう。
③④カラオケ
定価1100円、中古で3枚100円とかだったかな。
右、映画「無問題」主題歌シングル。
①剛剛好(ガンガンハオ) ジェシカ・ソン 映画「無問題」主題歌
作詞:曹○、作曲・編曲:福原まり
映画全体のスコアも担当した、元SHI-SHONENの福原まり作品。映画のヒロイン、台湾出身の女優ジェシカ・ソンが歌っている。広東語の柔らかな響きがサンバのリズムと不思議にマッチしている。歌詞カードは漢字が並んでいて、カタカナで読み方はふってあるけど、対訳はない。作詞の人の漢字が難しくて、もちろん読めないし、出せなかった。
②愛的替身(「想い出がいっぱい」広東語ヴァージョン) 岡村隆史 映画「無問題」劇中歌
編曲:旭純
ナイナイ岡村さんが、たどたどしい広東語で歌う、「想い出がいっぱい」。テンポやアレンジはほぼオリジナルに忠実。異国の言葉で素人が歌うのも、これはこれで味がある。教科書に載るくらいだから、それほど難度は高くない曲と言えそう。
③想い出がいっぱい 岡村隆史
編曲:旭純
日本語でも朴訥な雰囲気で、これもそんなに悪くない。お笑いとしてはどうなのか。
定価1050円、中古で315円。
岡村さんの写ってる裏ジャケを。表はジェシカ・ソンの全身像。
男性デュオ、H2O(エイチツーオー、正しくはもちろん「2」が下付き)の最大のヒット曲。誰もが認める真性一発屋。その一発がこんなに名曲なら、もうそれでいいじゃないか。中学校の教科書にも載ったらしい。今日もどこかの卒業式で、子どもたちが合唱しているはず。
左、1996年の8㎝再発盤。
①想い出がいっぱい
作詞:阿木燿子、作曲:鈴木キサブロー、編曲:萩田光雄
テレビアニメ「みゆき」エンディングテーマ。あだち充はキャラの描きわけができないって欠陥はあるものの、やっぱり女の子がカワイイから許す。アニメソングだけどもう80年代なので「♪み~ゆき~」とか言わない。
キサブローの曲はAからサビまで一分の隙もないし、燿子の詞が恐ろしいほど曲とマッチしているのだ。どっちが先だったんだろ。主人公がぼんやりアルバム見てたと思ったら、「時は無限のつながりで 終りを思いもしないね」といきなりズームアウトするんだけど、「手に届く宇宙は 限りなく澄んで 君を包んでいた」とちゃんとつながる。ここのメロが単なる繰り返しではなく、サビへの上昇を孕んでいるのもポイント。2番では「一人だけ横向く 記念写真だね」とこれまた素晴らしく映像的な燿子の名フレーズが決まる部分ね。つづくサビが、やりすぎなくらい切ないのだ。萩田光雄のアレンジも出しゃばらず、ツボを押さえたいい仕事。あ~お腹いっぱい。
②10%の雨予報
作詞:阿木燿子、作曲:鈴木キサブロー、編曲:萩田光雄
タイトルは「テンパーセント」と読む。こっちが「みゆき」のオープニング曲だった。①に比べるとどうってことない曲。アレンジは元気のない「ラブランド・アイランド」(1982)…っていうか、ほぼパクリ。
③④カラオケ
カラオケ収録もうれしい。合唱団は重宝するはず。私は歌ったことはないけれど。
定価1000円、中古で525円。
写真小さいけど、まったくオーラの欠片も見あたらない平凡なルックスの男子ふたり。こんなさえない二人(失礼!)が、このスタンダードナンバーを残したってのもまたロマンのある話で。
中央は2003年のマキシシングル。
一発屋が、禁じ手を…
①想い出がいっぱい~the 21st century~
編曲:石田小吉
オリジナルよりテンポを上げて、アコギの音も軽やかなネオアコ風アレンジ。曲がいいだけにそれほど悲惨なことにはならなかったが、やっぱり「蛇足」の二文字が頭に浮かんでしまう。
②想い出がいっぱい(オリジナルバージョン)
オリジナルもちゃんと入れる良心的企画。①だけじゃ苦情は必至、との判断だろう。
③④カラオケ
定価1100円、中古で3枚100円とかだったかな。
右、映画「無問題」主題歌シングル。
①剛剛好(ガンガンハオ) ジェシカ・ソン 映画「無問題」主題歌
作詞:曹○、作曲・編曲:福原まり
映画全体のスコアも担当した、元SHI-SHONENの福原まり作品。映画のヒロイン、台湾出身の女優ジェシカ・ソンが歌っている。広東語の柔らかな響きがサンバのリズムと不思議にマッチしている。歌詞カードは漢字が並んでいて、カタカナで読み方はふってあるけど、対訳はない。作詞の人の漢字が難しくて、もちろん読めないし、出せなかった。
②愛的替身(「想い出がいっぱい」広東語ヴァージョン) 岡村隆史 映画「無問題」劇中歌
編曲:旭純
ナイナイ岡村さんが、たどたどしい広東語で歌う、「想い出がいっぱい」。テンポやアレンジはほぼオリジナルに忠実。異国の言葉で素人が歌うのも、これはこれで味がある。教科書に載るくらいだから、それほど難度は高くない曲と言えそう。
③想い出がいっぱい 岡村隆史
編曲:旭純
日本語でも朴訥な雰囲気で、これもそんなに悪くない。お笑いとしてはどうなのか。
定価1050円、中古で315円。
岡村さんの写ってる裏ジャケを。表はジェシカ・ソンの全身像。
実はこの曲とかその周辺の曲が今日一日アタマの中で流れて
季節ものだもんなーと思っていたらここで既にアップ。
ほんとにこの曲は素晴らしい1曲だと思います。
>Aからサビまで一分の隙もないし
ほんと、そこなんですよね!サビばかりが取り沙汰されるけど、
このサビまでの過程がめちゃくちゃ好きなんですよ。
ただ、これを石田小吉がネオアコ風にアレンジしてたのは
知りませんでした。原曲が完璧過ぎるからそれを越える事は
難しいでしょうね。
若い人たちは多分、バンド名なんか知らずにこの曲歌ったりしている。
純粋に「歌」だけが残った、80年代としては稀有な、楽曲にとっては最高に幸せなケースですね。
阿木燿子・鈴木キサブローコンビといえば、明菜の「デザイア」もインパクトありました。
「想い出がいっぱい」とは対照的に、80年代後半ならではの「憧れとしての退廃」がシンガー明菜のピークと重なった名作でした。
やっぱり名曲ですね。
ゆったりとしたミディアムテンポがノスタルジックで異次元のようですよね。
手に届きそうで届かない淡く儚い想い出って感じで。
阿木燿子さんが作詞していたんですね。
知らなんだ。「タッチ」の売野&芹沢コンビなのかなーなんて適当に思ってました。
「♪幸せは誰かがきっと運んでくれると信じてるね」と云うトコロがいいですね。そんなコトは絶~ッ対!に無いのに。だからこそ「まだシンデレラ」な少女なのですが。
関係ないですが、
岡村さんと云うと、昔「ルックルックこんにちは」の「女ののど自慢」に何故か出演して「サムデイ」を唄っていたのを思い出します。
中坊には「♪少女だったと~」なんて歌詞はちょっとこっ恥ずかしくはなかったですか?
「♪幸せは誰かがきっと」も中学にはキツイな。
よくよく考えるとこの主人公は高校生にしちゃジジくさい物言いですよ。
諸々終わったあとに振り返っている「過去形の歌」なのか。
それなら30代くらいで歌うのが切なさ倍増で、いいのかもしれないですね~