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薬の新しい制度

2009年03月13日 | サプリメント

  今年の6月から新しい薬の販売に関してシステムが開始されます。

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 それに伴って、コンビニ、商社などが薬の販売に向けて動き始めています。

ですが、この流れで私は危惧しています点があります。

 薬を販売する為には今までは、4年制薬科大学を出て国家試験を通った薬剤師か、各都道府県が実施する薬種商の資格をとるかしかありませんでした。どちらも試験が難しく高度な専門知識が必要でした。

 ところが、手軽にどこでも薬が手に入るようにするために新しく登録販売者なる資格を作りました。内容は、高卒以上で1年の実務(薬局などで掃除や化粧品販売をしてもOK)で、試験はほとんどが合格する簡単な物です。

 タスポは、当初、未成年者の喫煙を防止するために作られました。が、結果は、タスポ導入前よりも喫煙で補導される未成年者は増加し、そのタバコを手に入れた先のダントツ一位がコンビニです。

 今回の薬の販売拡大に向けてタスポに似た動きになっています。表面上の大義名分はどこでも簡単に直ぐに薬が手に入るようにとなっていますが、実際は、タスポと同じように、とある企業・業種が利益になるように仕向けているのではと思います。

 薬は、流通業者や商社が考えるような物品ではなく、生命や健康に関係する貴重で、それでいて使い方を間違えますと取り返しのつかない副作用を起こすこともある生命関連の物です。

 タスポの件と同じく、売れれば、利益が出ればと言う感覚で薬がコンビニ等の店頭に並べられることが気になります。

 私は、できるだけ患者さんの体の状態や他に飲まれています薬や健康食品などをお聴きし、色々と治療や健康の提案をさせていただいております。このスタンスは変わらないと思います。

 しかしながら、振り込め詐欺の記事を見ますと、だまされているのではと振り込まれる前に注意やアドバイスを頂いても振り込む人が、2割以上いるそうです。これは、薬やサプリメントも同じく、粗悪品であったり、だまされて飲まれている方にも言える事に感じております。(この防止と啓蒙の為に、北海道大学を中心に、健康情報誌「あるたな」を発刊しております)

 これからも、一人一人の患者さん、患者さんの家族にとって最適な健康や治療であるかを模索しながら日々研鑽する決意で有ります。


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