未知との遭遇・見えないイメージの探索

主人公ロイは、日常生活に見え隠れする奇妙なイメージを追い求め、ついに未知のターゲットに遭遇する

心のありか

2008-12-21 08:39:19 | Weblog
音楽を楽しむ心はどこにあるのでしょうか。
サラ・ブライトマンの音楽を紹介しようにも
たとえ聞いてもらったとしても
心の琴線に触れないと伝えようがない。
人にはそれぞれ違った琴線があるのだし。

私は、赤い色を赤い色としてみているけれども
あなたがこの赤い色をみたとき、
どのようなイメージで見ているのか
私が緑色を見たときの感覚で見ているも知れない。
色の質感は伝えようがない。
たとえ赤は夕日の色だといったところで、
あなたには、夕日が私の緑に見えているのかもしれない。

以前、「記憶する心臓」
という本を読んだが、
心臓移植を受けた人は、
心臓を提供した人の記憶を引き継ぐという。
これを読んだときは、
記憶といっても、嗜好性のようなもので
心臓にある、何か内分泌機能のようなもを引き継ぐのだろう
と自分を納得させていた。

ところが、ペンローズの「心の影」を読んでいるが、
こころのありかを、脳を構成する神経組織だけではなく
細胞を構成している、細胞骨格、微小管にあるはずだ
と。推定している。
根拠として、
麻酔薬にはさまざまな化合物が使われるが、
これらの物質の化学的な性質に系統性がなく、
これらの麻酔効果のある物質は、
神経のない、アメーバやゾウリムシにも麻酔効果がある、
などをあげている。

無批判には受け入れがたいが、
すごいことを言っている!

紐理論の終焉2

2008-12-01 23:27:14 | Weblog
宇宙を満たしているはずの
見えない物質ダークマターと
観測されないダークエネルギーを求めて
南極の氷の下2450mの奥深くに
縦横高さおよそ1kmという
巨大なアイスキューブ・ニュートリノ望遠鏡が
建設されているという。
(見えない宇宙:ダン・フーパー 日経BP社 2008)

われわれの知らないところで、
人類の飽くことなき好奇心を満たすために、
巨費が投じられている。

ダークマターもダークエネルギーも
現在の宇宙の観測事実を説明するために、
必要とされるが、
その正体と、宇宙誕生の秘密の解明のため、
宇宙は紐からできている
という、まか不思議な理論が構築されている。

ところで一昨日、ツタヤで
「注目度No1、ツタヤ一押し」の標語とともに
「神様のパズル」が出ているのを見つけた。
興行的には失敗、とのことで、期待せずに見たが
これが面白い、
ダークマター、ダークエネルギーに関わる
現代宇宙論の問題点が
アニメとギャグに色を添えて、
うまくまとめられているし、
適度にはちゃめちゃで、初期の筒井康隆的。

さて、紐の話のつづき、
紐にぶら下がったペンダントを、
2回転させて、紐をねじる。
ペンダントを逆回転させず、
同一方向を保ったまま、
ねじれを元に戻せるか。
上下左右前後に動かしてもよいが、
紐の間をくぐらせてはいけない。

すでに、このブログの最初に
アニメが出てしまっているので
回答は、元に戻せる のだ。
種明かしは後にしようと思ったが、
アニメGIFがブログの最後にきてくれない。
なお、このアニメは上下が左右になって、
90度回転している。

それで、これが一回転だと元に戻らない。

一回転で元に戻らず、
二回転して初めて元に戻る構造を
スピノールという。

宇宙は、スピノールが複雑に絡んで
ツイスターという構造になっている、
という理論も構築されている。

この宇宙の「神様のパズル」は、
どうも、もつれた紐をどのようにほどくか、
ということなのか、
何がなんだか、絡まりあって
訳が分からなくなります。