未知との遭遇・見えないイメージの探索

主人公ロイは、日常生活に見え隠れする奇妙なイメージを追い求め、ついに未知のターゲットに遭遇する

予想以上にすばらしかったヤング@ハート

2010-03-22 18:08:36 | Weblog
行けそうになかったヤング@ハート
何とかやりくりして、神戸国際会館に行ってきました。
80歳の母親を引っ張り出して・・・

一週間前まで、わざわざ人を誘うのを躊躇していたのですが、
直前になって、なんとしても、という気になり・・・

私は、好きなロックといっても、
ビートルズやクイーン、ピンクフロイド、ディープパープル
といった古いポピュラーなところで止まっており、
上演曲目に入っているような、曲はほとんど聞いたことがない。

母親は、といえば、歌を歌うのは大好きなのだが、
レパートリーはほとんど古い曲で、
ロックなんて全く趣味の範囲ではないし、
井上陽水が歌っている 月の砂漠 でさえ、
こんな歌い方は、好きになれないといっていた。

それでも、DVDで見た映画の感触では、
音楽のレパートリーと関係なしに、感動できそうな気がしていた。
もちろん私は、映画の曲を十分楽しんでいたが、
さて、母親となると・・・

実は、直前まで、母親が楽しめずに、
狐につままれたような顔で、
劇場を出る羽目になるのではないか、・・・
と、気をもんでいたのですが・・・

ふたを開けてみると・・・

客層は、20から90まで満遍なく入っているようす。
(もちろん中ほどが多いですが)
開演のっけから、指笛や歓声が飛び、
この人たちは、初めて日本で公演される
おじいさんたちに、なんでこんなに乗れるのだろう
と不思議に思えるムードが漂っている。

曲は、ロック系だけではないようで、
分野の名前は、あまり分からないが、
ダンス系のジャズやバラードなど幅広くある。
そして、静かな曲を除いて、
最初から最後まで、手拍子が絶えなかった。

紫の煙やビートルズの、I'm so tired など、
歌詞の日本語訳のLED表示で、
内容を、ご老人が経験するであろう状況と
重ね合わせてイメージが伝達されるし、
人生を振り返る歌詞の内容が
しんみりとしみこんでくる演出など、
なんとも心憎いばかりに感動的。

後半、みんなが立ち上がって手拍子、
すると前が見えない、と(いう理由で)
母親が立ち上がり、
遅ればせながら、私も立ち上がって手拍子、
ということになった。

劇場を後にして、
「すごく感激した」という感想を聞き、
ほっとしました。
よくできた音楽は、国や世代を超える、
ということを、つくづく感じさせられました。

しかし、ミニシアター系の数少ない映画館の上映だけで、
もともと日本では知名度が0だったコーラスグループに、
よくこれだけ客が集まったものです。



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