未知との遭遇・見えないイメージの探索

主人公ロイは、日常生活に見え隠れする奇妙なイメージを追い求め、ついに未知のターゲットに遭遇する

サラ・ブライトマンの新作 Symphony

2008-02-24 23:18:26 | Weblog
昨年末から仕事が忙しくなり
家では家内主導の模様替えで、おやじのパソコンの使い勝手が悪くなり、
ブログを書く勢いがくじかれてしまった状態で推移しております。

サラ・ブライトマンの新作"Symphony"、日本では明日発売ということです。
既に1月29日、タワーレコードで輸入版を購入
すぐにブログに書こうかと思いながら、
評価が難しく、何やかやとそのままになってしまいました。

アルバムジャケットとブックレットのデザイン、
背景のイラストがいきなりゴシック建築の遺跡風で、
内容がゴシックロマン的な作風を予兆させる。
とっぱなのオープニングは確かにそうで、
どういう展開になるのかわくわくさせられる。
でも、このイラストデザインと、
Symphony(交響曲=様々な音の調和)という、
タイトルとの調和がなかなかすぐには得られない。

単なるジャケットデザインと割り切ってしまえば
こだわる必要はなさそうだけど
ところが、彼女のアルバムの場合は間違いなく
これからのコンサートツアーの舞台デザインと不可分に結びついているはずだから、
そう簡単には割り切れない。

すでにウィーンで"Symphony"コンサートが行われているので、
舞台装置も準備完了したところでアルバムが発売されているわけです。

イラストのデザインの印象は、破壊からの再生
10年以上前に紹介されたきりの
パリ幻想派の画家たちの作品のイメージ
特にアンドレ・マルゴトンの作品イメージを重ねてしまう。

最近はネットで何でも検索できるから、
と、検索してみても、
すぐにはアンドレ・マルゴトンの絵はヒットしなかったので
残念ながら作風は見てもらえないようだけど、
(ジェラール・ディマシオだったらもっと知名度が高く
検索で引っかかるようです)
どこか見知らぬ世界の岩山と
岩山のどこかに人知れずひっそりとたたずむ
石造りの遺跡の廃墟が、すごい細密画で描かれている。

この個人的な先入観にとらわれたイメージと
曲想とは必ずしも重ならないので、
解決はコンサートの舞台を見てのお楽しみ、
ということになりそうです。

曲の構成は、Symphony だけある。
インパクトのある序曲から
多人数の合唱団によるコーラスなどで荘厳さのあるオープニング、
バッハやマーラーのメロディーが絡められていたり
アンドレ・ボッチェリらのテノール歌手とのヂュエットあり、
最後はRunning(ジュピター)で締めくくられる。

最初は、商業的に先行している
I will be with you と Running が鼻につくが
しばらく聞いていると、それもなじんできて
オープニング直後のSymphonyと
エンディング直前のPasion
が心に残ってくる。
Paionは、紹介されているビデオクリップのコメントによると、
メキシコのテレビドラマに使われているようです。