ＭＥＳＳＡＧＥ
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現在公開中の映画「ビフォア・ミッドナイト」を観てきました。
イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー主演の「恋人までの距離（ディスタンス）/ビフォア・サンライズ」、「ビフォア・サンセット」に続く「ビフォア」シリーズ第３弾です
インディー映画に珍しく、そして恋愛映画にも珍しい続編モノ。
１８年前、２人が列車で出会った「サンライズ」
９年前、パリで再会する「サンセット」
そして現在、パートナーとして年を重ねた「ミッドナイト」
３作品ともその名の通り、夜明けまでだったり日が暮れるまでだったり夜中までだったり、と２人が過ごす数時間の内容を９年ごとに同じ主演俳優と制作陣が作った興味深い作品です。
１作目の大ファンで、何でも話し合える理想の相手に会えてキュンキュンしたまま時が止まっていた私に今作は現実的過ぎてビビりました。
結婚のこと、離婚のこと、子供のこと、仕事のこと・・・パートナーとなって一緒に生活をするということは「現実」なんだな、と。
１・２作目で描かれていた青春や恋愛は過去でーす！といわんばかりの現実感です。
そうです、今回は最近増えてきた「倦怠」モノ映画です。
「ブルーバレンタイン」や「レボリューショナリーロード」、「テイク・ディス・ワルツ」のような男女が近づいて遠ざかってしまうところまでがリアルに描かれています。
恋愛に関しては夢見がちなままのお子ちゃまSTAFF UMIの苦手ジャンルです
しかしながら今回観た「ビフォア」シリーズは他の倦怠モノ映画と違って、出会ったところと倦怠期とが別の作品におさめられているので心穏やかに観られます
３作品をリレーしてみることで主人公ジェシーがずっと言っている「タイムマシーンに乗ったとして・・・」のタイムトラベル感がたまらなく身に刺さることでしょう。
ものすごく主人公に共感して泣けてしまったり、反面教師として何かを決意したり。
ドラマチックでない日常を切り取ることで、ささいなことの大切さを気づかさせてくれる、やっぱりスルメな映画でした。
また９年後が観たいよー
イーサン・ホークのしわくちゃ感が半端なかった・・・STAFF UMI