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日常のちいさな旅

平 川 渚 Hirakawa Nagisa

作ったもの、見たもの  記録、お知らせ、報告

「平川渚・冷泉荘に棲む」

2008年04月02日 | exhibition
4/4から4/29まで、福岡市の中洲川端の「冷泉荘」で約1ヶ月間滞在制作型の展示を行います。



期間:4/4(金)~4/29(祝) 水、木曜定休
場所:Le coin de Réalité ル コアン ド レアリテ (冷泉荘A-51号室)
住所:福岡市博多区上川端9-35
公開時間:11:00~18:00
http://kawabata.travelers-project.com/


「冷泉荘」というアパートがともかく面白くて、いつか展示ができたらいいなと思っていた場所。今とてもわくわくしています。
DM画像は前回湯布院のgallery sowでの「平川渚・秋の巣籠り」の最終日のものですが、今回はイメージが少し違ったものになるのではないかと思います。何しろ周囲を山と川と豊かな自然に囲まれた穏やかな場所から、中洲の歓楽街のすぐそばにある市街地の古いアパートの5階へ環境が変わるわけですから、当然出てくるものも変わるはずです。自分としても、今回は「籠る」という感じではなくて、もっと風通しのいいものになるのではないかと思っています。ともかく、全ては始まってみないとわかりません。

そして今回は新たな試みとして、毎週日曜日の13時から、ワークショップを行います!参加費は材料費込みで1000円です。糸やビーズを使って「蜘蛛の巣」のかたちのオブジェを作り、冷泉荘のA棟、B棟、中庭の、好きな場所を自分でみつけて設置するというものです。作品はゴールデンウィーク明けまで展示し、後日お渡しします。

最終日の4/29(祝)には19時から、クロージングパーティーを行います。どなたでもお気軽にご参加ください。そしてさらに!20時から「南無」のクロージングライブを開催します(1drink付2000円)。
南無のふたりとは前回の「秋の巣籠り」をしている時に出会い、お互い何か感じるものがあり、いつか何かできたらなぁと思っていました。今回このようなかたちで一緒にできるのがとても嬉しいです。私の糸が増殖し尽くした部屋に、南無の音とリズムはとても合うと思うのです。
また、29日は冷泉荘の2周年記念日でもあります。この日は冷泉荘のいたるところでさまざまなイベントが開催される予定で、とても面白い一日になるのではないかと思います。

どんな一ヶ月間になるのか、楽しみです。

写真作品、展示しています

2008年04月02日 | exhibition
先日終了した個展で展示した写真作品15点+未公開作品1点を、別府市観光港内にある「みなとパレット」にて展示しています。
「マチノモヨウ」の最終日に急遽決まった展示でしたが、この会場がまた面白いところで、関西行きのフェリーの待合所の一角にあり、しかも壁が鮮やかなピンクとグリーン。同じ写真でも背景の色により前回とは全く違った見え方になって、より抽象度が増したような気がします。自分でもかなり気に入ったものになったので、前回見てくださった方もそうでない方も、ぜひ多くの方に観ていただきたいと思います。

日中は大きな窓から別府湾やフェリーが見える明るい広々した場所なのですが、搬入日の夜、真っ暗な中で見るのも何だか妙にかっこよかった。
 



日時:4月1日(火)~5月7日(水)
時間:10:00~19:00
主催:NPO法人 BEPPU PROJECT
場所:大分県別府市汐見町9-1観光港第3埠頭ターミナル2F みなとパレット ピンク+グリーン

「マチノモヨウ」終わりました 

2008年04月02日 | exhibition
3/15から23までiichiko総合文化センターで開催された平川渚展「マチノモヨウ」無事終了しました。







私のこれまでの個展中最多の、約350人もの方々が来場してくださいました。全日程ずっと会場にいたので、人々の反応も見れたし、多くの方とお話もすることができました。

以前から、自分の写真を視界いっぱいになるくらい大きくして見てみたいと思っていて、広い会場を使わせてもらえるこの「oasisアーティストプロデュース」の企画に応募したのですが、小さいサイズで見るのと、写真そのものが全く違う作品になり、とても興味深かったです。

そういう自分の興味のようなもので行った個展ですが、観てくれた方が、意外なほどに共感してくれたのに自分でも少し驚きました。しかも若い方からご老人まで、幅広い年齢層の方々に受け入れてもらえたというのが今回の最大の発見でした。中でも70代くらいの方々の反応が、一番良かったような気がします。「こうして見ると綺麗なところっていっぱいあるのね」とか「なんだかほっとするね」などという感想をいただき、嬉しい限りでした。
「焼きもの好きでしょ?」とか「建築家ですか?」とか「男かと思った」とか面白い質問や感想もあり、それによって気づいたこととか考えたこともたくさんありました。スケジュール的にも経済的にも厳しい展示でしたが、つくづくやってよかったなぁと思っています。

足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。

「マチノモヨウ」

2008年03月21日 | exhibition

3/15から3/23まで、大分市にある「iichiko総合文化センター」にて「マチノモヨウ」と題した写真の個展を行っています。


平川渚展「マチノモヨウ」
会期:2008/3/15~3/23
時間:10:00~19:30(最終日は17:00まで)
場所:iichiko総合文化センターB1F 県民ギャラリー
詳細:http://www.emo.or.jp/notice/080315machino/

会期中、毎日10時から19時半まで会場におります。今までの個展ではお会いできないような方や私の昨年のインスタレーションの個展に来てくださった方、テレビや新聞や雑誌を見て興味を持ってくださった方、おともだち、とにかくさまざまな方が訪れてくださって、色んな出会いや意見や感想があり、毎日が面白いです。大変だったけど、やってよかったなぁと思っています。残りの3日、楽しみです。

「 無  言 」 終わりました

2007年12月29日 | exhibition
07/12/10から12/27までアートスペース貘で開催した平川渚展「 無 言 」無事終了しました。






ギャラリーに併設されているカフェのカウンターに座っていたら観てくださった方が入ってきてくれてコーヒーを飲みながらいろんな方といろんなお話ができました。直接お話できなかった方も芳名帳には今まで自分が観る立場だった方たちの名前がたくさんあって、色んな方の目にさらされることはやはり大事なことだなぁと思いました。場所代を支払って、告知をして、個展をする、作品を販売する、ということを通してなんだかこれまでうやむやにしていたことに対する自覚を迫られました。今まで甘やかされてきたんだなぁと、つくづく思ったわけです。

それにしても、貘は素敵な場所でした。クリスマスの日、それはそうだろうというくらいほとんど観客が来なくて、ずーっとカフェでコーヒーを飲みながらひとりで本を読んでました。カフェの方にはお客さんがぽちぽちといて、店内のそれぞれの座席でそれぞれの長さにそれぞれの時間を過ごしていました。カウンターの中のオーナーさん夫婦も含めてこの空間は全ての均衡がとれている・・・だから居心地がいいんだろうなぁと思いました。それは一朝一夕で生まれるものではなくて、31年という長い時間からかたちもなく形成されてきたものなんだろうと思いました。
そう、12月24日は貘の31周年記念日でした。展示中の作家という特権を活用してクリスマス特別メニューを食べました。他のテーブルには楽しそうな父と幼い娘とか若いカップル、中年のカップルなどがディナーをとっていました。きれいなクロスにローソクが灯ったテーブルでクリスマスイブの夜に一人でディナーをとる女を他のお客さんたちはどう思っているのだろう?などと考えていると、斜め前の席の、ワンピースのスカートを履いたおじさんがグラスワインをその場にいた客全員にふるまってくれました。なんだか不思議な物語のような時間でした。

またいつか、ここで展示ができる日がくるといいなぁと思いました。