日常のちいさな旅

平 川 渚 Hirakawa Nagisa

作ったもの、見たもの  記録、お知らせ、報告

「遭遇」展 由布院駅アートホール

2006年04月09日 | exhibition

ポルチコポピリンと遭遇する駅員さん


由布院駅アートホール、今月は大分市在住サバコさんの「遭遇」展でした。
待ち合い室に入るとそこには真っ赤な宇宙人?たちがずらり。利用客を隅におしのけて部屋をでんと占拠しているのでした。
『ゆふいんアート情報』を読むと、これらは宇宙人ではなくて『パジャマジャ星』と命名された、サバコさんが子どもの頃想像していた未知の世界の住人『ポルチコポピリン』なのだそう。誰がなんと言おうとこの一ヶ月間、彼等はここから動く気配はなさそうです。そのくらいの必然性を以てここにやってきたという意思をその佇まいに感じます。あるいは、彼等は時と場所を選ばず不特定地点に突然出現して、ある一定の時間を経たら突然消えていくのかも知れません。しかるべき時が来るまでは人々はその場所を彼等と共有し、存在を受け入れるしかないのです。
ここで毎日繰りひろげられる由布院を訪れた観光客の人々と、ポルチコポピリンたちとの遭遇。その光景は可笑しくもとても愛おしく感じられました。