福岡2日目は三菱地所アルティアムで開催されている「木甘橘系」をみに行きました。
福田里香さんは、プロフィールを拝見すると福岡出身で武蔵野美大卒の料理研究家。書籍もたくさん出されているようです。照度を抑えた会場内に、ずらりと並んだガラス瓶。中身をよく見ると、白いミルクと焼酎の液体の中に黄色い檸檬がたゆたっているのでした。同じ材料で作られているはずなのにひとつとして同じものはなく、僅かな条件の差で色んな様相が出来上がっています。また、これらは会期中日々変化し続けていっているとのこと。会期の始めの方と終わりの方では作品の様子が全く違うそうです。その周りにはお酒が入った大きな瓶の中に吊るされた金柑や文旦。オブジェとして吊るされているのではなく、お酒の香りづけのためなのだそう。ギャラリーの方の話によると、これらの果物やお酒は全て福岡のものを使用しているそうです。福田さんはこの展覧会を開催するにあたり、山に果物を採りに行くことから始めたのですって。
また、大きな網の上には「クリスタリーゼ」という状態のちいさなみかんがたくさん並べられています。グラニュー糖が表皮を覆ってあり、ジュエリーのようでした。これは食べたらすごぉくおいしいのだそうです。
そう、これらの「作品」は、おいしいお酒やお菓子を作る過程がそのまま美しい作品となっているのです。 ・・・これってすごいことですね。そもそもは「美」を目的としたものでなく、「食」という到達地点があり、そこに副産物的に「美」がうまれているとでも言いましょうか。
しかしやはりそれらを福田さんが素材として使用し、構成して見せる時点で紛れもなく「作品」となっているのですね。横尾忠則氏が「アートは目的のない遊び」とおっしゃっており私も同感ですが、こんなに有益な目的(おいしい!)のあるアート。いや、すばらしいですね。
最終日には、果実酒の試飲会も行われるそう。あぁ!なんだかこの作品は飲んでから完結するような気がする・・・残念です、行けません。
福田里香さんは、プロフィールを拝見すると福岡出身で武蔵野美大卒の料理研究家。書籍もたくさん出されているようです。照度を抑えた会場内に、ずらりと並んだガラス瓶。中身をよく見ると、白いミルクと焼酎の液体の中に黄色い檸檬がたゆたっているのでした。同じ材料で作られているはずなのにひとつとして同じものはなく、僅かな条件の差で色んな様相が出来上がっています。また、これらは会期中日々変化し続けていっているとのこと。会期の始めの方と終わりの方では作品の様子が全く違うそうです。その周りにはお酒が入った大きな瓶の中に吊るされた金柑や文旦。オブジェとして吊るされているのではなく、お酒の香りづけのためなのだそう。ギャラリーの方の話によると、これらの果物やお酒は全て福岡のものを使用しているそうです。福田さんはこの展覧会を開催するにあたり、山に果物を採りに行くことから始めたのですって。
また、大きな網の上には「クリスタリーゼ」という状態のちいさなみかんがたくさん並べられています。グラニュー糖が表皮を覆ってあり、ジュエリーのようでした。これは食べたらすごぉくおいしいのだそうです。
そう、これらの「作品」は、おいしいお酒やお菓子を作る過程がそのまま美しい作品となっているのです。 ・・・これってすごいことですね。そもそもは「美」を目的としたものでなく、「食」という到達地点があり、そこに副産物的に「美」がうまれているとでも言いましょうか。
しかしやはりそれらを福田さんが素材として使用し、構成して見せる時点で紛れもなく「作品」となっているのですね。横尾忠則氏が「アートは目的のない遊び」とおっしゃっており私も同感ですが、こんなに有益な目的(おいしい!)のあるアート。いや、すばらしいですね。
最終日には、果実酒の試飲会も行われるそう。あぁ!なんだかこの作品は飲んでから完結するような気がする・・・残念です、行けません。