ありのままに…

ぼちぼちとマイペースで。。。

鏡開きの餅。

2019-01-11 18:39:53 | 日常
今日は『鏡開き』。

お正月中に神棚などにお供えしておいた

鏡餅を下ろして食べる行事です。

若い人がいるお宅なら、調理していただ

けるのですが、

独居の方はなかなかできません。

今日の訪問先の利用者さんに「お餅を調

理して欲しい。」と頼まれたのですが、

近年、お正月中のお餅で老人が窒息死す

る事故が多発しており、

今年も長野県内で10件発生し、お一人の

方が亡くなられております。

お年寄りの方は、子供の頃からお正月と

言えば『餅』という概念があり、

うちの義父母も大大大好き❤で、

毎日のように食べているようです。

お元気なら「ご自分で調理して下さ

い。」と

伝えられるのですが、

介護保険を利用して訪問調理をしている

為、頼まれた内容は行わなくてはいけな

いのですが、

さすがにお餅調理だけは別物で、

先ほども書いた通り、

お餅で死人で出てしまうくらい怖いモノ

です。

独居の方なら尚更、注意しなくてはいけ

ません。

調理して、ヘルパーが帰った後食事をさ

れ、完全にお一人になり、

万が一、お餅が詰まっても誰も助けてく

れる方はいません。

そして、その原因がヘルパーが調理した

『餅』となると、全てヘルパーの責任に

なり、刑事事件にも成りうる可能性が大

です。

そこまでは責任は負えませんので、

入社当時から「『餅』だけは気をつけな

さい。」と言われ続けてきました。

今回の今日も「ごめんなさい。ヘルパー

はお餅を扱ってはいけないんです。万が

一ってことがあるので、すみません。」

と説明し謝り、別の家庭料理を調理しま

した。

その利用者さんもまだ不服のようで

「じゃ~、どうすれば?」との問いに

「賞味期限の3/31日までに再び娘様

がいらした時に調理していただくか、来

なければ、もったいないですが処分す

ることになります。」と伝え、

あまりいい顔はしていませんでした。

老人の方は『捨てる』という言葉に

とても敏感で、

自分の命と引き換えになるなら、

捨てた方が良いのでは、と感じますが、

お正月中は、

その度に各利用者さんに説明するのが辛

いです。

独居の認知症の方もいらっしゃいますか

ら、素直になって下さらず、説明するの

もやっと、、、。汗

『餅』より自分の命の方が大事で

しょ!?

『餅』で死んだらどうするの?

まだまだ長生きしたいでしょ?

美味しい煮物が出来ましたよ~!!

召し上がって下さいね!!

と、しばらくこんな会話が続くと思いま

す。。。