スポーツエトセトラ

スポーツ(主に野球・ラグビー)に関するさまざまな資料やデータをご紹介していくブログです。ぜひお楽しみください。

地域別プロ野球中継一覧【11月】

2020-11-26 09:39:27 | 2020年プロ野球中継
仕事が忙しくなってしまったため、最近はなかなかアップできない状態です。

さて、今回は全国各地(首都圏、関西圏、東海圏、札幌、仙台、広島、福岡)における
プロ野球中継の実態について調査するシリーズの、11月分についてご紹介します。





いろいろあった2020年度のプロ野球は、
日本シリーズで福岡ソフトバンクが読売ジャイアンツを4‐0で圧倒し、
日本一を決めたところで終幕となりました。

その前に、シリーズ前の中継状況について。

全国ネットでの中継は11月3日の広島-巨人戦(TBS系)のみ。
リーグの順位に関係なく、阪神、中日、広島戦は
地元では最後までしっかりと、放送されていることが分かります。

また、BSは終盤まで盛んにプロ野球中継を放送していることも確認できました。

またパ・リーグのクライマックスシリーズですが、
地上波ではソフトバンクの地元・福岡のみの放送でした。

そして日本シリーズ。
もちろん、全試合とも地上波での完全中継です。
視聴率に関しては、BSなしの初戦についてはそこそこよかったようですね。
ただBSとの同時中継だと、野球ファンの多くはそちらを選択するようです。

まあ、地上波は出演者が多くてじっくり試合を楽しめない、ということもあるんでしょう。
お祭りみたいなものですので、多少は演出過多となっていもいいように思います。

さて、ポストシーズンも終了したのでこのシリーズも、いったん今回まで。
年内には球団別、地域別の中継数をまとめたランキングみたいなものも
アップできればと考えています。

地域別プロ野球中継一覧【10月後半】

2020-11-09 12:21:18 | 2020年プロ野球中継
全国各地(首都圏、関西圏、東海圏、札幌、仙台、広島、福岡)における
プロ野球中継の実態について調査するシリーズ。

今回は10月後半(10月17日~31日)についてご紹介します。
両リーグとも、この期間に優勝チームが決定しています。



網掛けが入っているのは中止となったゲームです。

パ・リーグはソフトバンクが10月27日にリーグ優勝を果たしました。
この日、中継を行なったテレビ西日本は新番組のドラマをわざわざ1週間飛ばし、
放送時間を延長するという快挙をやってのけました。
それでこそ地元局。福岡のホークスファンの想いにしっかりと応えています。

一方、セ・リーグは巨人が10月30日にリーグ優勝を達成しています。
しかし、中継はBSのみで日本テレビ(地上波)ではニュース速報のテロップが出たのみと冷たい扱い。

かつては高視聴率で儲けさせてもらっていたじゃないか、と思わないでもないですが、
優勝の可能性があった23日はナイターが地上波全国ネットで生中継されたほか、24、25日のデーゲームも中継。
日テレからすればせっかく枠を空けたんだから(最初から決まっていたのかもしれませんが)、
この3連戦で決めておけよということでしょうか。

ともあれ、日テレにとっては視聴率の望めない現在の巨人戦の放送は
スポンサーを説得してまで緊急中継をするだけの価値はない、ということなんでしょうね。

ソフトバンク戦は、24日のゲームもNHKの全国ネットで中継されています。
また10月25日にはオリックス戦の貴重な地上波での中継がありました。

次回は11月前半。レギュラーシーズンが終了し、パ・リーグのクライマックスシリーズが開幕します。

ドラフト外入団選手一覧【オリックス編】

2020-11-05 08:47:10 | 球団別ドラフト外入団選手
プロ野球各球団のドラフト外選手一覧と、一軍全成績を紹介するシリーズの第6弾は「オリックス」です。
88年までは阪急でした。

ドラフト外で入団した選手は総勢50名。70年代半ばまでは少ないように感じますが、
当時の阪急は毎年のように優勝争いに加わるなど戦力的にも球界トップにあり、
ドラフト外選手を育てたり、抜てきする必要性がなかったからかもしれません。




年度別に、背番号(1年目)が若い選手から順番に表記しています。
一軍経験者は24名と、ほぼ半数が一軍昇格を果たしています。

まずは野手。投手を含めても、最大の成功者は松永浩美でしょう。
高校中退後、テストを受けてのプロ入り。1年目は練習生扱いのため、
形式上のプロ人生スタート(支配下登録)は79年となります。

スイッチヒッターとして左右にヒットを量産し、打率3割を記録すること実に7度。
盗塁王、最高出塁率のタイトルを獲得したほか、ベストナイン5度と球界を代表する三塁手として君臨。
2000本安打まであと一息でした。

続くのは河村健一郎。正捕手には手が届かず、控え捕手や代打での起用がメインでしたが、
79年、80年には2年連続で二ケタ本塁打をマークするなどパンチ力を活かして存在感を見せました。
打撃コーチとしても優秀で、イチローの育ての親としても知られています。

福原峰夫は84年に120試合に出場。リーグ優勝に貢献するなど二塁のレギュラー目前に迫りました。
その後も内野の守備固めとして、陰ながらチームを支えています。
引退後は韓国プロ野球を含め、7球団でコーチを務めました。

村上信一は代打、代走、守備固め、ときおりスタメンとさまざまな形で起用されました。
激しいレギュラー争いの前に定位置獲得にはもう一歩届かなかったものの、
90年には112試合に出場し、規定不足ながら打率3割をマークしています。

藤本昌治は81年に68試合に出場も、一軍には定着できませんでした。
引退後は小寺姓となり、審判に転向。ダイナミックなアクションで知られました。
高嶋徹は主に控え捕手として、12年間にわたり現役生活を送っています。
94年には自己最高となる58試合に出場しました。

別府修作は現役の大半を二軍で過ごしましたが、引退後はブルペン捕手を経て、
現在もコーチとして若手を指導しています。
葉室太郎、杉本尚文は正捕手どころか一軍定着すら叶わなかったものの、
現在もスタッフとして陰からチームを支えています。

一方の投手でまず名前が挙がるのが児玉好弘。1年目に6勝、2年目に10勝をマーク。
常に優勝を争う強豪チームにあって、リリーバーとして連覇を支えました。
清原雄一は1年目にいきなり一軍昇格を果たし、プロ初勝利をマーク。その後も貴重な左の中継ぎとして起用され、
95年にはキャリアハイとなる43試合に登板。リーグ優勝に貢献しています。

谷良治は1年目から中継ぎに定着し、84年のリーグ優勝に貢献したほか、
86年には7勝をマークする活躍を見せました。現在は関東学園大野球部の監督です。
小嶋正宣は強豪社会人チーム出身とあって即戦力として期待され、
1年目から先発に加わるといきなり6勝をマーク。その後は主にリリーバーを務めています。

原田賢治は1年目から一軍に定着し、87年、88年は2年続けて23試合に登板し、3勝をマーク。
三枝規悦は78年に4勝をマークしてリーグ優勝に貢献。中日移籍後はゼロ勝に終わっています。

千葉県高校出身者・ドラフト指名選手一覧(2018年~2019年)

2020-11-03 11:12:50 | 千葉県高校出身者ドラフト指名一覧
千葉県の高校出身プロ野球選手を振り返るシリーズの15回目は、2018年・2019年です。



緑色は現役高校生で、薄い緑色は育成指名の高校生です。

2018年は6名が指名されました。そのうち、支配下は2名。
古谷拓郎は下級生の頃からマウンドを踏み、2年秋にはエースとして県大会ベスト4に進出。
3年春は県大会で準優勝し、関東大会にも登板。最後の夏は県4強に終わり甲子園出場は果たせませんでした。
しかし長身とバランスのいいフォームが生み出す、安定したピッチングを評価されてプロ入り。
2年目の20年10月に一軍デビューを果たしており、先発も経験。来季は開幕ローテ入りの期待がかかります。

田宮裕涼は高校通算16本塁打、二塁送球1秒84と強肩強打の捕手として注目を集めた選手です。
最後の夏の千葉大会では5割以上の打率を残したほか、超特大アーチを放つ活躍を見せましたが、
チームは東千葉大会決勝で敗れており、甲子園には届きませんでした。
プロでは2年目の20年9月に一軍デビュー。プロ初打席で初安打を放っており、今後の成長が待たれます。

育成ドラフトでは4名が指名されました。
唯一の高校生である清宮虎多朗は2年時からエースを任され、県下では好投手との呼び声が高かった選手です。
プロでは2年目の20年9月にファーム公式戦でようやく初登板を果たしています。
恵まれた体格と素質を持つだけに、3年目の来季に勝負をかけたいところ。

鎌田光津希は高校時代はエースを任されるも上位進出はならず。大学では1年目からマウンドに登るもタイトルとは無縁でした。
徳島ではMAX155キロのストレートを武器に、76イニングで79奪三振を記録してプロ入りを果たしています。
ロッテではファームで積極的に起用されており、そろそろ支配下登録を実現したいところです。

岡本直也は2年秋に県大会準優勝を果たし、関東大会初戦で先発を任されるも惜敗。最後の夏の県大会は5回戦で姿を消しました。
大学では1年時から登板機会を与えられ、大学選手権にも2度出場しています。
20年の10月現在で二軍の公式戦にも立てていません。選手層の厚いチームですが、貴重な左腕であることを活かしてほしいですね。

重田倫明は高校では下級生の頃から公式戦登板を果たし、3年時にはエースを任されるも甲子園とは無縁。
大学では故障に見舞われ公式戦の登板は2試合に終わりましたが、ポテンシャルを評価されてプロの世界へ。
1年目から二軍公式戦のマウンドを踏むも、いまだ三軍が主戦場。来季は勝負の年になります。

2019年は5名が指名。そのうち4名が支配下での指名となりました。
サイドスローの鈴木健矢はエースとして2年秋の千葉大会を制覇し、関東大会に準優勝して翌春のセンバツに出場。
1級下の早川隆久との二本柱を形成し、リリーバーとして2回戦進出を果たしています。
社会人では1年目から登板機会を与えられ、都市対抗にも補強で出場。17年にはアジア選手権の日本代表に選出されました。
1年目は勝敗に関係のない場面での起用が目立ちましたが、来季はセットアッパーの一角に加わってほしいですね。

横山陸人はサイドから投げ込むMAX148キロの速球が武器で、好投手としての評判が高かった投手です。
3年春には県大会準優勝、関東大会ではベスト4に進出しましたが、甲子園には出場できませんでした。
プロでは1年目ながらファームで先発でも起用されており、来季は一軍デビューが期待できそうです。

長岡秀樹は三拍子そろったセンス抜群の遊撃手として、県下では注目を集めた逸材です。
3年夏は1番ショートとして県大会準優勝に貢献。4回戦では専大松戸・横山から先頭打者アーチを放ちました。
プロ1年目の今季はファームで結果を残し、10月には一軍デビューで初ヒットをマークするなど、順調に成長しています。

望月大希は高校では目立った成績は残せませんでしたが、大学ではすぐに頭角を現し、1年から公式戦に登板。
通算9勝をマークしたほか全国大会でもマウンドを踏むなど、主力投手として活躍しています。
187センチという恵まれた体格の持ち主で、来季は開幕から一軍定着の期待がかかります。

唯一の育成での指名は山崎真彰。高校2年冬の日米親善大会の千葉県代表に選ばれていますが、甲子園には出場できず。
卒業後は大学を中退して渡米し、現地の大学でプレーして打率3割をマークするなど成長を見せてプロ入りを果たしました。
まだ公式戦にデビューできていませんが、年齢的にも早期に結果を残したいところです。

先般開催されました2020年のドラフト結果につきましては、各選手の入団が確定した後にアップしようと考えています。
ドラフト制度以降にプロとなった千葉県の高校出身者のランキングも掲載する予定ですので、しばしお待ちください。

千葉県高校出身者・ドラフト指名選手一覧(2016年~2017年)

2020-11-01 08:57:27 | 千葉県高校出身者ドラフト指名一覧
千葉県の高校出身プロ野球選手を振り返るシリーズの14回目は、2016年・2017年です。



緑色は現役の高校生です。

2016年は3名。いずれも支配下の指名です。
唯一の高校生の指名は島孝明。MAX153キロを計測する速球派右腕として注目を集め、3年春の県大会優勝に貢献。
甲子園には届かなかったものの、U-18高校日本代表に選ばれるなど高い評価を受け、地元・ロッテに入団。
しかし制球難を克服できず、一軍登板を果たすことなくプロ生活3年で現役を引退。
現在は大学生として第2の人生を送っているそうです。

小林慶祐は高校時代は全くの無名でしたが、大学進学後に素質が開花。
最多勝2回、通算22勝をマークするなど千葉リーグを代表する投手へと成長しました。
社会人では主にリリーフながら、15年の日本選手権の優勝に貢献しています。
プロでは1年目から積極的に中継ぎとして起用されましたが、2年目以降は結果を残せず20年より阪神に移籍。

小林の大学の二期後輩となる有吉優樹は、甲子園とは無縁で大学でも下級生時は登板の機会に恵まれませんでした。
しかし4年秋にはエースとして最多勝と最多奪三振を獲得するなど急成長。
社会人では3年目に補強で都市対抗に出場し、好投して注目を集めてプロ入りを果たしました。
ロッテでは1年目からセットアッパーに定着して53試合に登板、16ホールドをマーク。
2年目には先発転向して6勝を挙げています。

2017年は5名が指名されました。この年もいずれも支配下です。
上位となるドラフト2位では即戦力2名が指名されました。
まず高橋礼。珍しいサブマリンながら高校時代はエースとして3年夏には千葉大会ベスト4進出の原動力に。
大学では1年からマウンドに上がり、一部・二部通算で15勝をマーク。
大学日本代表にも選出されるなど大学球界屈指の好投手に成長しています。
プロでは2年目の19年にローテに定着して12勝を挙げ、日本一に貢献。新人王を獲得しています。

K-鈴木(鈴木康平)は高校時代は下級生の頃から大型の本格派右腕として注目される存在でした。
最後の夏は2回戦で専大松戸・上沢直之と投げ合い、延長引き分け再試合の末敗れて甲子園とは無縁でした。
大学ではエースとして通算16勝をマーク。社会人でも1年目から積極的に起用され、
MAX154キロを計測するまでにパワーアップ。プロでは2年目に4勝をマークしています。

伊藤翔は甲子園には出場できなかったものの、140キロを大きく超える速球を武器にスカウトから注目される存在でした。
プロからの指名はなく、卒業後は独立リーグの徳島へ。8勝をマークしたほか、MAX152キロまで球速を伸ばしています。
西武では1年目にいきなり3勝をマークするなど幸先のいいスタートを切っています。

齋藤俊介は高校ではベスト4に進出した2年夏の甲子園でベンチ入りを果たすも、登板機会はありませんでした。
大学では1年春から登板機会を与えられ、2年春には最優秀防御率を受賞。通算11勝をマークしています。
社会人でもすぐに主力の仲間入りを果たし、補強ながら都市対抗に出場。プロでは2年目に中継ぎとして16試合に登板しています。

この年唯一の高校生の指名選手は、前年の島に続く東海大市原望洋出身の金久保優斗です。
2年秋にはエースとして県大会を制覇、関東大会でも4試合連続完投の力投でチームを準優勝に導きました。
センバツでは延長14回218球の粘りのピッチングも惜敗。最後の夏は県大会ベスト4に終わりました。
プロでは右ヒジの手術とリハビリを乗り越え、20年10月に一軍デビュー。来季以降の活躍が期待されます。

次回は2018年・2019年です。