スポーツエトセトラ

スポーツ(主に野球・ラグビー)に関するさまざまな資料やデータをご紹介していくブログです。ぜひお楽しみください。

秋季高校野球関東大会 千葉県勢 高校別成績

2020-10-24 09:08:28 | 秋季高校野球関東大会千葉県勢成績
高校野球秋季関東大会の千葉県勢の成績を振り返るシリーズ。
前回は都県別の対戦成績をお送りしましたが、今回は高校別の成績をまとめてみました。

関東大会は本日スタート。データ自体は昨年までのものとなります。
千葉県勢はこれまで34校が出場しており、通算では勝ち越しています。



順番は勝利数順です。
勝利数トップはやはり、千葉県高校球界をリードしてきた銚子商です。
出場回数や優勝回数、センバツ出場回数といずれも県内では1位となっています。

続いては習志野です。しかし、関東大会での優勝はなく通算でも負け越しています。
昨年のセンバツでは準優勝と快進撃を見せましたが、
それまでは1勝が最高と、春はあまり得意ではないようです。

拓大紅陵、木更津総合(旧・木更津中央)までが二ケタ勝利。
成田、東海大浦安も高勝率ですね。
しかし、勝率的にダントツなのは印旛明誠(旧・印旛)です。
3回出場して2回優勝。わずか1敗しかしていません。
センバツでも2回目の出場では準優勝に輝いており、勝負強さが際立っていますね。

過去、千葉からは17校がセンバツに出場。
秋の関東にコマを進めた学校のちょうど半分が甲子園出場を決めたことになります。

あと一歩、甲子園に手が届かなかった学校ではまず、市銚子ですね。
関東には4度出場し、初出場となった64年には準決勝に進出。
しかし、当時の出場枠は関東・東京で「3」。しかもこの年は東京2、関東1となり、
例え決勝に進出しても、センバツには出られなかった可能性があります。

君津商は79年、初戦で神奈川1位の東海大相模を下すと、
準々決勝の熊谷商戦でも0‐2の接戦。
成田西(現・成田国際)は地元開催の83年、3位校ながら
準々決勝で翌夏に全国制覇する取手二に2‐5と健闘しています。

二松学舎沼南(現・二松学舎柏)は91年、準々決勝で
翌春のセンバツ準V校・東海大相模に0‐6で敗れて補欠校に。
松戸国際は14年の秋、準々決勝の健大高崎戦で
一時は8点差をつけられながら、3点差に追いすがっています。

ちなみに、補欠校に選ばれた高校で、
春、夏ともに甲子園に出ていないのは91年の二松学舎沼南だけです。

最後に、千葉県勢のセンバツ大会の高校別成績を参考までに載せておきます。



今年の関東大会の千葉県勢の健闘を期待しています。

秋季高校野球関東大会 千葉県勢 都県別対戦成績

2020-10-22 08:51:50 | 秋季高校野球関東大会千葉県勢成績
1948年から2019年までの、秋季高校野球関東大会における千葉県勢の全成績を振り返ってきました。

今回は過去の72回の大会での成績について、対戦した都県別ごとにまとめてみました。
試合数、勝利、敗戦、勝率の順です。



最多のものは太字で表しています。
ちなみに、55年の第8回までは東京都も参加していましたが、1勝もできませんでした。

パッと見ると、やはり東日本ではトップレベルの強さ、戦績を誇る神奈川県勢には
かなり厳しい戦いを強いられてきたことが分かります。
神奈川との対戦が最多であるのも、勝ち上がると上位でぶつかるケースが多いからでしょう。

一方で、神奈川、東京を除くすべての県にはほぼ互角ではあるものの、
勝ち越していることが明らかになりました。

特に茨城県には強く、10も勝ち越しています。
茨城県勢はセンバツ初出場も昭和47年と非常に遅く、
出場回数自体も山梨県に次いで少なく(32回)、
通算成績も負け越していますので秋~春は苦手なのかもしれません。

参考までに、秋季関東大会がスタートして以降の、
関東勢のセンバツ成績(1949年~)もまとめてみました。



千葉は神奈川に次ぐ出場回数をマークしています。

87年に東海大浦安が出場を決めながら不祥事で辞退していますので、
実際には38回出場と神奈川とは2回の差でしかありません。
しかし勝利数は3位、勝率は4位となっています。

ともあれ、千葉にとって秋の関東大会では茨城が得意で神奈川が苦手、ということがいえるでしょう。

さて、センバツにおける関東勢の出場枠数は、83年より「4以上」に固定されるようになりました。
準々決勝での成績が、翌春のセンバツ出場への大きなハードルとなります。
そこで、82年秋以降の関東大会における準々決勝での各県との対戦成績を調べてみました。



さすがにベスト8とともなると他県との成績もほぼ互角です。
しかし、群馬、山梨には負けが先行しており、通算でも負け越しています。
千葉はセンバツでの優勝がいまだゼロですが、
勝負弱さはここでもはっきりと表れた形です。

また通算成績と同様、神奈川勢には手厳しくやられていますが、
茨城には大幅に勝ち越していることが分かりました。

次に、他県の1位校との対戦成績をまとめてみます。

秋季関東大会は77年の大会から各県2校以上、開催県は3校となりました。
それまでは初戦でいきなり1位校とぶつかっていました。

2校以上参加するようになった後、
2位校、3位校として出場した高校は、自動的に他県の優勝校と戦うことになります。
苦戦が予想されますが、どうでしょうか。



表を見ると、相手が1位校であってもほぼ互角で、2位での関東大会進出でも、
それほどハンディにはならないことが分かります。

しかし、神奈川の1位校には一方的にやられていることが分かりますね。
千葉大会で準優勝しても、できれば初戦で神奈川勢とは当たりたくありません。
それは他県でも同じかもしれませんが…。

最後に参考データとして、最近10年間(2010年~2019年)の他県との対戦成績をまとめました。



通算では勝ち越していますね。

茨城県勢は最近10年間で5勝負けなし、直近10試合でも9勝1敗と得意にしています。
栃木、山梨とも直近10試合で7勝3敗と優勢です。

群馬には最近10年間では負け越していますが、直近では3連勝中。
埼玉とは直近10試合で3勝7敗と、やや苦手としているようです。

秋季関東大会は24日に開幕と直前に迫っていますが、地元開催でもありますので、
千葉県勢には地の利を生かして結果を残してほしいところです。

秋季高校野球関東大会 千葉県勢成績(2016年~2019年)

2020-10-20 08:23:40 | 秋季高校野球関東大会千葉県勢成績
高校野球の秋季関東大会における、千葉県勢の活躍を振り返るシリーズ。
第10弾は2016年から昨年の2019年までです。



2016年は東海大市原望洋が危なげない勝ち上がりで準優勝。7年ぶりのセンバツ切符を手に入れています。
その原動力はエース・金久保優斗。関東では全試合完投の奮闘を見せました。
翌春の甲子園では初戦の滋賀学園戦で延長14回、218球の熱闘も報われず敗れています。

2017年は2年連続で秋の関東大会に進出した中央学院が、前年の経験を活かして初優勝を果たし
創部以来初の甲子園出場を手にしています。
投打の柱は大谷拓海で、投手としては140キロ超えの速球を武器に持つほか、
県大会の準決勝、決勝のほか神宮大会でもアーチを放つなど打撃面でも注目を集めた二刀流。
センバツでは初戦の明徳義塾戦で1番・投手として起用されましたが、
最終回に逆転サヨナラ3ランを浴び、敗れています。

2018年は5年ぶりに秋の関東大会に出場した習志野がベスト4に進出。
初戦で桐生一と延長14回、タイブレークにもつれ込む熱闘の末3‐1で勝利し、勢いの乗りました。
10年ぶりに乗り込んだ翌年のセンバツでは初戦で圧勝、2回戦で大会ナンバーワン投手・奥川恭伸擁する星稜を下し、
準々決勝、準決勝と接戦を制して県勢24年ぶりの準優勝旗を手に入れています。
快進撃の立役者はエース・飯塚脩人。2回戦以降はビハインドを背負う展開が続きましたが
リリーフで好投し、流れを引き寄せています。

2019年は2年連続出場を狙った習志野が準々決勝で東海大相模の強打に屈し、
5年間続いていた県勢のセンバツ出場が途切れています。

次回は秋季高校野球関東大会における、千葉県勢の都県別対戦成績をご紹介します。

秋季高校野球関東大会 千葉県勢成績(2010年~2015年)

2020-10-18 08:43:39 | 秋季高校野球関東大会千葉県勢成績
高校野球の秋季関東大会における、千葉県勢の活躍を振り返るシリーズ。
第9弾は2010年~2015年です。



黄色は優勝、銀色は準優勝を表します。

05年から5年連続でセンバツに代表校を送り出した千葉県勢でしたが、
09年からはまた低迷期に入り、ワーストタイとなる4年連続出場ゼロとなってしまいました。

10年から12年までの3年間は、必ず1校は1勝するものの、
勝てばセンバツ圏内となる準々決勝ではいずれも大敗。
これでは5ワク目を狙うこともできません。

13年の習志野は準々決勝で、優勝した白鴎大足利に善戦したにもかかわらず、
翌年の選考ではベスト8に残った4校で唯一、出場はおろか補欠校にも残れませんでした。

ようやく低迷を脱したのは、地元開催となった14年。
2年生左腕・早川隆久、3年生右腕・鈴木健矢の左右二本柱を擁する木更津総合が、
スーパーシード(初戦不戦勝)を活かして1勝でセンバツ確定し、決勝まで勝ち上がりました。
木更津中央時代(71年)以来、44年ぶりとなった翌春の甲子園では2回戦に進出しています。

翌15年、2年連続で秋の千葉大会を制した木更津総合は初戦を突破すると、
センバツのかかった準々決勝では最上級生となり、一回り成長した早川が
花咲徳栄・高橋昂也との投手戦を制し、そのままの勢いで秋関を制覇して
2年連続のセンバツ出場を勝ち取りました。

甲子園では2回戦で強豪・大阪桐蔭を下して県勢8年ぶりのベスト8進出を果たし、
準々決勝の秀岳館戦も勝利まであと一歩のところまで迫っています。

秋季高校野球関東大会 千葉県勢成績(2006年~2009年)

2020-10-16 08:43:55 | 秋季高校野球関東大会千葉県勢成績
高校野球の秋季関東大会における、千葉県勢の活躍を振り返るシリーズ。
第8弾は2006年~2009年です。



黄色は優勝、銀色は準優勝、銅色はベスト4、緑色は21世紀枠での選出校を表しています。

暗黒時代から抜け出した千葉県勢は、毎年のようにセンバツに代表校を送り込みます。

06年は2位校の千葉経大付が大躍進。丸佳浩、大島寛之、齋藤圭祐のクリーンナップを軸とした強打で関東の強豪を撃破。
前年の成田に続き、2年連続の秋関Vを果たしました。
1位校の成田はベスト8で敗れていますが、好投手・唐川侑己を擁していることを評価されたのか、5ワク目で代表に。
史上初めて、千葉から2校がセンバツ代表に選ばれる快挙となりました。関東では最も遅い2校選出です。

甲子園では、成田は初戦で好投手・野村祐輔擁する広陵と対戦。延長12回の投手戦の末、1‐2で敗れました。
初出場となった千葉経大付は初戦を突破し、2回戦では延長12回の死闘の末、熊本工に惜敗しています。

07年は2校ともベスト4に残れず。本来ならセンバツ代表ゼロとなるところ、80回の記念大会で神宮枠が1校増。
関東代表の横浜が準優勝したこともあり、その横浜に善戦した千葉経大付が5枠目で出場ゲット。
2位校の安房は初戦敗退も、県勢初となる21世紀枠でのセンバツ出場を果たしました。
これで2年続けて、千葉県から2校を代表校として送り込んだことになります。

甲子園ではエース・齋藤圭祐が初戦で13奪三振完封をマークする活躍もあり、千葉経大付が県勢では13年ぶりの4強入り。
安房も初戦でエースの佐野公亮が完封勝利。2回戦も7回まで3‐0でリードするなど、健闘を見せました。

08年は9年ぶりに秋関に歩を進めた習志野が、33年ぶりとなるセンバツ出場を果たしています。
チームの中心は下級生ながら捕手、主砲として攻守両面で引っ張る山下斐紹。
初戦は21世紀枠の彦根東に5‐4で辛勝も、続く2回戦もこれまた21世紀枠の利府に1-2で惜敗しています。

09年は10年ぶりとなる地元・千葉開催でしたが、1位校の千葉商大付はスーパーシードの利を活かせず初戦敗退。
しかし、2位校の東海大望洋がエース・長友昭憲の好投によりベスト4に進出してセンバツ初出場。
甲子園では強豪・大阪桐蔭と対戦。のちにプロに進む西田直斗、山足達也に3安打、江村直也に2安打を浴び、2-9で大敗しています。