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拾い読み★2017-157≪コラム記事≫

2017年06月06日 07時32分20秒 | マリーンズ2017
弱くて挑発している場合?千葉ロッテの交流戦挑発ポスターに賛否

ロッテの交流戦名物となっている挑発ポスターと、その関連グッズがファンの間で賛否を巻き起こしている。交流戦は、今年で導入13年目となるが、ロッテは初年度の2005、2006年と連覇。昨年も2位で7位以下のBクラスに落ちたのは、過去に2度しかない。交流戦を得意中の得意としているロッテは、メジャーリーグ風の挑発ポスターを2005年からスタートさせて、途中、中断もあったが、2013年から再開した。

 今年で9度目になるが、交流戦で強いのでファンも大歓迎していた。だが今年は、スタートからドン底の最下位で、自力Vも消滅している。伊東監督は「交流戦でなんとかきっかけをつかみたい」と、ここからの巻き返しを誓っていたが、阪神、広島とすでに2カード連続で負け越してリズムに乗れない。

 挑発ポスターもチームが強いからこそ成り立つもの。
「もうやめたら」「みじめすぎる」。「こんなことやっている場合じゃないだろう」
 ネット上ではファンのからの批判的なコメントが並ぶ。
 だが、挑発ポスターというのは、そういうリスクを負っているものでもある。

 実は、今回、ファンの間では、「これだけチームの調子が悪いと、挑発ポスターはやらないんじゃないか」という噂がネット上で流れていた。
 だが、企画のスタートは、キャンプ中の2月。こんなチーム状況になるとはフロントサイドは思いもよらなかっただろうし、企画をしている梶原広報も、「やらないんじゃないかという話がネット上を騒がしたのは知っていましたが、期待してくれているファンも多いんです。交流戦で巻き返すという気持ちもこめて、ギリギリの製作日程でやりました」と言う。
 確かにメディアに取り上げてもらうだけで広告費に換算すれば相当なものにもなる。

 今年のコンセプトは、4コマ漫画の少年雑誌風。少年マガジンか少年ジャンプの表紙のパロディで「交流戦増刊号」としている。昨年は、ガンダム、エヴァンゲリオン風のアニメ動画が好評だったが、「本当は今年も同じ形を考えていたのですが、ホームでの対戦相手が重なったので変えました」(梶原広報)との理由で今年は各チームごとに漫画のテイストを変えたポスターになった。

 千葉県内を中心に7000枚が配布され、試合前には、4コマをひとこまひとこまバラバラにした「紙芝居バージョン」にして、大型スクリーンで放映されている。

 相変わらず洒落と皮肉が効いていて、最初に対戦した阪神は、ビーバップハイスクールをほうふつさせる青春ヤンキー漫画風。ロッテが4試合で33得点を奪い、4勝0敗で圧倒した2005年の日本シリーズを重ねて「忘れタイガー忘れられない“トラ”ウマの4連敗」「濃霧コールド33得点圧勝アッパー」というキャッチと共にカモメ姿のヤンキーが虎のキャラクターにパンチを入れている。
 広島は、少女マンガチックに急増中のカープ女子を皮肉り、「にわかCこみじゃ、本物のコイはみつからない」「何でもいいんで神っているもの知りませんか?」と、神っているという流行語にかけた。

 明日6日からの中日戦は、ドラゴンボールやドラゴンクエストをイメージした冒険ファンタジー風。「ドラゴン今日も炎上中!」というタイトルで、「ドラゴンのくせに弱そうだな」と語るヒーローが、ドラゴンの怪物を「Mの奥義」で倒すというもの。横浜DeNAは、スポーツ漫画タッチ。発表されたVRを使ったイメージトレをモチーフにVR装置をつけた筒香らしき打者を石川歩が三振に打ち取っている。
 キャッチは「過剰なイノ“ベイ”ション 大丈夫?モチ“ベイ”ション」とベイスターズのベイにかけた。それぞれイラストレーターやマンガ家に依頼したが、この横浜DeNAバージョンだけは、「S -最後の警官-」などで有名な人気作家の藤堂裕氏に依頼した。

 ギリギリなのは、巨人とヤクルト。巨人は、昨年オフに仕掛けた30億円の大型補強をシュールなサブカル系マンガのタッチで皮肉った。「巨額のお買い物 驚愕のお財布G情」というキャッチに架空通貨を出してきた「30億G」や、FAを思わせる文字も。ヤクルトも、ボロボロの天使が教えを説くというギャグマンガ風。ヤクルトのキャラクターのつば九郎や、トリプルスリーの山田哲人にひっかけて「トラブルが3連発 トラブルスリー」。乱闘劇を起こしたバレンティン、続出するケガ人などをひっかけた。

 相手チームに事前に了解を取るようなことは過去一度もしてきていないが、梶原広報に言わせると「幸いにして抗議が来たことは一度もありません」という。

「うちの挑発ポスターが定着しているのと、理解してくれているのかもしれませんが」

 だが、交流戦の来年以降のポスターの継続は難しい状況にあるという。

「もう正直ネタ切れなんですよ。世の中の流行に乗っていきたいので、この先うまく挑発ポスターに使えるような話題が出てくるかもしれませんが、もう今年で最後かもしれません」

 梶原広報が、本音なのか来年への仕掛けなのかわからないようなニュアンスで、交流戦挑発ポスターの今年限りの打ち止めをほのめかした。毎年斬新かつ奇抜なアイデアを出さないと、ファンに飽きられる。まして、交流戦で惨敗していれば、来年への気運は生まれない。製作側の苦労も理解できるが、交流戦はここからが中盤戦。チームが浮上すれば、「交流戦挑発ポスターを来年も」の気運がファンの間では盛り上がるかもしれないが、果たして。

(THE PAGE)

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