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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【5/13~5/15】

2024年05月15日 11時32分26秒 | マリーンズ2024
≪5/13≫


素晴らしかった4月25日の楽天二軍戦の投球

 「自分がイメージしていること、やりたいことがある程度できた試合だったなと思います」。

 ロッテの古谷拓郎は4月25日の楽天二軍戦の登板をこのように振り返った。

 この日の古谷は投球テンポがよく、3回・35球を投げ、ボール球はわずかに4球(死球を含む)のストライク先行の投球。古谷のボールを受けた柿沼友哉捕手は「それこそ調子が良かった。古谷自体が元々テンポが良いので、投げているボールがいいから、どんどんよくしていこうと話しながら投げていました」と話した。 

 0-0の2回一死走者なしで入江大樹に1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めたインコース146キロストレートなど、右打者へのインコースのストレートが素晴らしかった。

 古谷は「あの試合に関しては自分が投げたいところにある程度投げられましたし、普段は2ストライクからインコースのボールとか、ボール球になることが多かったんですけど、1球でしっかり仕留められたのでこの間の試合は良かったと思います」と振り返り、柿沼は「めちゃくちゃ良かったです。ストレートがシュートしたり、スライダーしたりというのがなくて綺麗な回転だった。うまく力が伝わっているような感じがしました」と絶賛。

 変化球に関しても、0-0の3回先頭の吉野創士を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた129キロの縦に落ちるスライダーが良かった。柿沼は「多分高さがいいところに来て、縦に落ちたのかな。あの日スライダーも良かった」と評価。

 古谷は「スライダーは左のインコースと右の外を主に投げているんですけど、そこにしっかり投げられたので、そこは良かったなと思います」と自己分析した。

 縦気味に落ちているように見えたスライダーについて古谷は「空振りを取りに行ってワンバウンド気味に投げたらああいう感じになったという感じです」と解説してくれた。 

安定した投球を続けられている理由

 4月6日の西武戦から8イニングを投げて、被安打はわずかに1、6奪三振、1与四球、無失点と完璧に近い投球内容。何か掴んだものがあったりするのだろうかーー。

 「試合前のブルペンの感じでキャッチボールをしていて、この感じかなみたいなものがなんとなくあって、そのまま試合に持って行ったら前回はああいう形になりました」。

 次回登板した時に、同じ感覚で投げられれば、確信めいたものに変わる可能性はあるのだろうかーー。

 「そうですね、ああいうピッチングが続けられれば自信が付きますしいいのかなと思います」。

 今年、安定した投球が続けられている要因について「以前に比べたら毎日やる練習が今年はある程度確立していて、良くも悪くも毎日コツコツ続けていることが自分の調子に敏感になれたり、引き出しが増えていることが要因なのかなと思います」と説明。

 具体的に毎日コツコツ継続していることについて「去年から始めていたジャベリックスローとか、ハンドボールを投げたりとか、自分の体の動きが顕著に物体に出てくるので、体が開いてたりしたら、どこを直さないといけないのかなとか毎日色々試しながらやっているという感じです」と教えてくれた。

 それは先輩から聞いたり、自身で動画などを見て取り組むようになったのだろうかーー。

 「きっかけは澤田さんがロッテに来てから去年の春から始めました。徐々に良くなったというのはあるので、聞きながらというのもそうですし、1年間くらいやっているのでこういう時にはこうなるというのがある程度わかってきているという感じです」。

 安定した投球を継続した先に支配下選手復帰が待っている。「前回みたいなピッチングを1試合でも多く、なるべく平均値になるようにしたいと思います」。本拠地・ZOZOマリンスタジアムのマウンドで躍動する日を今か今かと楽しみにしているファンは多いはず。その期待に応えられるように、ファームで圧倒的な投球を続け、支配下選手に返り咲きたい。

取材・文=岩下雄太 

(ベースボールキング)

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≪5/14≫


 ロッテのドラフト5位・寺地隆成(明徳義塾高)は、ここまでファームで30試合に出場して、打率.253、7打点の成績を残している。

 寺地は3月16日のDeNA二軍戦で公式戦初出場を果たすと、翌17日のDeNA二軍戦では『5番・捕手』でプロ初スタメン出場し、プロ初安打を含む猛打賞。0-5の4回二死走者なしの第2打席、平良拳太郎が1ボール2ストライクから投じた5球目の137キロインコースカットボールを片手1本でうまくセンター前への安打は技ありの安打だった。

 寺地は「あの時は2ストライク追い込まれてからだったので、インコースにも対応できるように。自分はアウトコースも打てるようなバッターだったので、インコースはあまり得意ではないんですけど、インコースも頭に入れときながら、それで打てたのでその時は詰まりながですけど、センター前に運べたので良かったと思います」と振り返った。

 開幕してから安打を量産し一時は打率3割を超えるアベレージをマークしていたが、現在の打率は.253。 

 「調子に波があるような気もするので、そこをまずは克服していかないと。慣れてはいますけど、今の課題である波をどのように克服していくかが一番の課題点というか、そういう部分なので、そこをしっかり克服して頑張っていきたいと思います」。

 調子の波を克服するために「ティー打撃とかも、バッティング入る前に打撃でしっかり自分の中である程度のポイントを作ったりとか、自分の振りを確認したり、試合に入る前にしっかり技術練習を怠らないようにしています」と明かした。

 とはいえ、高卒1年目でプロの投手の球をある程度対応しているように見える。プロとアマで投手の違いを感じたりするのだろうかーー。

 「球速以上に球の力とか、ストレートに押されるような。140キロでもアマの140キロでは全然違いますし、球のキレ、コントロール、質が違うので、球の重みというか質が一番の違いかなと思います」。

 新入団会見の時に「広角に打てるのは自分のアピールポイント」と話していたが、開幕してからもファームで広角に打ち分ける打撃を披露している。

 「自分の持ち味だと思っているので引き続きできていると思いますし、力強いバッティングもそうなんですけど、一番は広角に打てるのが持ち味なので、そこは引き続き伸ばしていくように頑張りたいと思います」。

守備面

 捕手としては「配球、守り、技術的な部分は全然物足りない」と口にし、「これから経験を積むしかないと思いますけど、できることは練習からやるべきことをしっかりやって、頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。

 4月18日のオイシックス戦では『6番・捕手』でスタメン出場し、高野脩汰(3回)、河村説人(3回)、岩下大輝(1回)、東妻勇輔(1回)、吉田凌(1回)を9回2安打にまとめ、チームを完封勝利に導いた。

 江村直也二軍バッテリーコーチと試合の振り返りであったり、寮に戻ってから自身で配球の反省をしたりするのだろうかーー。

 「結構しますね。試合終わりにキャッチャー陣と集まってミーティングをしたりしますし、配球はキャッチャーの中でも醍醐味というか面白い部分だと思っているので、そこを今は一番学んでいると思います」。

 打撃と守備だと今は考える時間はどちらが多いのだろうかーー。

 「キャッチャーの方が割合的に全然多いかなと思います」。

 将来的には“打てる捕手”としての期待がかかる。「今年の目標である一軍出場できるように、なんとか二軍で結果を残して一軍に這い上がって出場できるように頑張りたいと思います」。攻守にレベルアップしていく。

取材・文=岩下雄太 

(ベースボールキング)

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≪5/15≫


「開幕してから感覚よく投げられています」。

 昨年のシーズン途中からストレートの強さを求めて取り組んできたロッテ・秋山正雲は、感覚よくストレートを投げ込めている。

 今オフは「今はチームに求められているというか、球速を上げることを目的としてやっているので、(球速を)上げるための下半身の移動だったり、移動する速さを求めてやっています」とストレートを磨き、春季キャンプに向け「できれば球速を上げてキャンプに行きたいので、そういう部分を見せていきたいですし、球速を上げようとして力が入ると、高めにボールがいったりしてしまうので、それを抑えながら低めは強いボールをアピールできたら良いなと思います」と意気込んだ。

 2月7日に行われた石垣島春季キャンプ第2クール初日にライブBPに登板。秋山はライブBPでのストレートについて「良かったと思います。(ストレートに強さが)出てきたと思いますね」と手応え。 

 秋山の球を受けた柿沼友哉も「フェニックスでもインコースを食い込んできたいと話していて、その中で強さを出していきたいと思っていると思うんですけど、強さを出しながらインコースに投げ込むというところは、できている感じはしましたね。逆球とかもあまりなかったので、やりたいことができている感じがしました」と評価した。

 3月20日の巨人とのオープン戦では、3年目にして初めて一軍のオープン戦に登板。0-6の7回に登板した秋山は1イニング・12球を投げ、実に9球がストレートのパワーピッチングで無失点に抑えた。

 0-6の7回二死二塁で佐々木俊輔を1ストライクから2球目122キロチェンジアップで見逃し、最後は138キロ外角ストレートで見逃し三振に仕留めたのは、緩急を使った素晴らしい投球だった。

 本人は「良かったんですけど、その前の選手に自分の持ち味であるインコースの真っ直ぐを打たれているので、あっちの方が気になっていました」と、二死走者なしから泉口友汰にインコースのストレートをライトフェンス直撃に弾き返されたのが気になったという。

 「ライトのフェンス直撃に打たれたストレートは、自分の中ではベストボールだと思ったんですけど、それでもしっかりフェンスまで運ばれてしまった。一軍に行くとああいう選手ばかり。ファームでは自分のベストボールを外野まで持ってかれないような意識でやっています」。

 オープン戦での経験が「試合の内容、結果がいきています」と現在の秋山の投球に繋がっている。

 4月2日の巨人二軍戦は3回2失点も、3-11の6回先頭の中山礼都を2ストライクから外角142キロストレート見逃し三振、3-11の6回二死走者なしでティマを1ボール2ストライクからインコース142キロストレートで見逃し三振に仕留めたストレートは良いボールだった。

 ストレートに関して秋山は「その時もそうですし、最近もいいですね」と手応え。「ボールの勢いとかバッターの振っているファウルのなり方は感覚的には良い感じになっています」と取り組んできたことが徐々に形になってきている。

 ストレートもそうだが、チェンジアップも「自分の理想の中には近づいてきている。真っ直ぐが今の状態であればチェンジアップも効いてくるのかなと思います」と好感触を掴む。

 秋山は一軍昇格に向けて「結果を出し続けること」と話していたが、4月19日のヤクルト二軍戦から現在6試合連続で無失点(9イニング、5被安打、5奪三振、与四球2)に抑えている。14日の西武二軍戦も安打を打たれたが、1回を無失点に抑えた。

 「今は先発とか考えていなくて、投げる場所、与えられた場所で、しっかり自分のボールを投げることだけ考えています」。

 「自分の持ち味を出しつつチームの勝ちに繋がるように頑張りたいです」。

 いつ一軍に呼ばれてもいいように、ストレートの強さを磨き、ファームで結果を残していく。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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