【パ・リーグCSファイナルステージ第2戦 楽天2―4ロッテ (10月18日 Kスタ宮城)】
ブラゼルV弾 ロッテ伊東監督不振も起用
ロッテがやり返した。1-1の延長10回、クレイグ・ブラゼル内野手(33)が、右翼ポール際に勝ち越しのソロ本塁打を放った。ファーストステージ3試合では9打数1安打と不振で、前日の初戦は出番がなかったが、代打で先制点をたたき出した7回に続く2打席連続の打点。伊東勤監督(51)の起用が的中した。楽天のリーグ優勝のアドバンテージを含めてロッテは対戦成績を1勝2敗とした。
勝負師の勘で接戦をものにした。互いに無得点の7回1死一、三塁。ロッテ伊東監督は代打に巧打の福浦ではなく、ファーストステージで不振だったブラゼルを送った。楽天則本の速球に空振り三振の可能性も高かったが「昨日の打撃練習からよかった。フォークがキレる縦変化の投手じゃないしね」と抜てき。投手強襲ゴロで先制に成功した。
延長10回では、左腕の金刃に対しても左打ちのブラゼルを代えなかった。「1発でゲームが決まるような展開では必要な選手。向こうの外国人が打って『おれも』と思ったはず」。結果は勝ち越しの右越えソロ。9回裏に本塁打した楽天ジョーンズに負けじと豪快な1発を放り込んだ。清田に指示したバスターもはまり、一気に3点を追加した。
継投のタイミングもさえた。6回まで4安打無失点と好投したグライシンガーを、この回限りでスパッと下げた。Kスタ宮城で3タテを食らった8月25日、6回までの無失点から一転して7回に4失点と炎上していた。「6回に先頭を出してひやっとしたけど、よく抑えてくれた。成瀬と左右のエースが戻ってきてくれて助かった」。9月12日以来の1軍登板も、最高のパフォーマンスを発揮した。
9回は守護神益田ではなく、シーズン終盤から“楽天戦限定クローザー”に指名した内を投入。2回で被本塁打2と、ここだけは予定通りにいかなかったが、「誰だって最後は一番難しい。このシリーズはこのまま後ろで使う」と勝利の方程式を徹底していく。
前日に田中に完封され、相手のアドバンテージ1勝を加えて0勝2敗からのスタート。だが田中と2本柱の15勝則本を撃破した。「十分エース格と言える投手をここまで苦しめた。これで明日から落ち着いていける」と伊東監督。第3戦からは古谷、松永、唐川とファーストステージで投げた先発陣が控え、投手の充実感では楽天を上回る。勝ち数では劣るが、精神的優位に立った。【鎌田良美】
▼ロッテは延長10回、ブラゼルが決勝本塁打。プレーオフ、CSの延長戦は12年ファイナルS第3戦の中日-巨人以来で10試合目。ロッテは、05年2S3戦●、10年1S第1戦○、同年1S第2戦○、13年ファイナルS第2戦○と、延長戦で最多の3勝目。延長戦のVアーチは、10年1S第1戦の11回に福浦(ロッテ)が打って以来3年ぶり2人目。10年は延長戦の連勝から波に乗り、レギュラーシーズン3位から日本一。今年はどうか。
(日刊)
「打撃練習からよかった」/伊東監督
1勝2敗としたロッテ伊東勤監督のコメント。
7回1死一、三塁。代打に巧打の福浦ではなく、ファーストステージで不振だったブラゼルを起用。投手強襲ゴロで先制に成功。
「昨日の打撃練習からよかった。フォークがキレる縦変化の投手じゃないしね」。
10回では、左腕の金刃に対しても左打ちのブラゼルを代えなかった。
「1発でゲームが決まるような展開では必要な選手。向こうの外国人が打って『おれも』と思ったはず」。結果は勝ち越しの右越えソロ。
6回まで好投のグライシンガーを、この回限りでスパッと下げた。
「6回に先頭を出してひやっとしたけど、よく抑えてくれた。成瀬と左右のエースが戻ってきてくれて助かった」。
「十分エース格と言える投手をここまで苦しめた。これで明日から落ち着いていける」。
(日刊)
ブラゼル 左投手から今年初の一発がV弾 伊東監督予感通りに
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)第2戦は18日、ロッテが楽天に雪辱した。延長10回、クレイグ・ブラゼル内野手(33)が右越えに決勝ソロ。途中出場で7回に先制打を放った助っ人が、王手をかけられる危機を救った。セでは同じ3位の広島が巨人に3連敗。10年に3位から日本一になった本家・下克上軍団は粘り強さが違う。
嫌な流れを全て振り払う一発だった。同点とされた直後の延長10回。先頭打者のブラゼルが楽天2番手の左腕・金刃の外角高めのカットボールを振り抜いた。打球は右翼ポール際に弾丸ライナーで飛び込む。一振りで勝負を決めた。
「フェンスを越えるのは確実だと思った。いい場面で打てた。やっとチームに貢献できて、うれしい、のひと言」
今季7月9日から途中加入した助っ人は11本塁打をマークしたが、全て右投手からだった。左腕には打率・133で0本塁打。絶対に負けられない一戦で、今年初めて左腕を完璧に攻略した。
伏線は0―0の7回1死一、三塁。そこまで2打席連続で空振り三振だったサブローの代打で登場したブラゼルは、楽天先発・則本のスライダーをしっかり捉えた。ピッチャー強襲。則本が打球をはじく間(記録は投ゴロ)に三塁走者の井口が生還して、待望の先取点をもたらした。「きのうの打撃練習もよかった。(則本に)落ちる球が少なかったからね」とは伊東監督。フォークやチェンジアップなど縦に落ちる変化球を苦手にしているブラゼルだがスライダーなど横の変化球なら対応できるという指揮官の見立てだった。
左腕・金刃がマウンドに上がった10回も、右打者を代打で起用する選択肢も十分にあった。それでも、指揮官は「先制点を挙げたツキもあったから」とそのまま打席に送った。そして値千金の決勝弾。「いい集中力だった。終盤に一発で決まる場面で、彼はチームに必要な存在」と上機嫌で振り返った。
西武とのファーストSは4三振を含む9打数1安打。前日の第1戦は出場機会さえ与えられなかったブラゼルは「監督や仲間がいつも楽しんでやろうというやりやすい空気をつくってくれる。だから、準備を怠らないようにしていたんだ」と表情を崩した。
楽天の2本柱の一角が登板した一戦をものにした。「緊張感のある試合だった。あすから落ち着いて試合ができる」と伊東監督。セ・リーグ3位の広島は敗れたが、「下克上アゲイン」をもくろむパ・リーグ3位のロッテの灯はまだまだ消えそうにない。
▼ロッテ・根元(延長10回にダメ押しの2点中前適時打)打席に入る前に立花打撃コーチから「自分の時間を楽しんでこい」と言われた。
≪敵地延長3連勝≫ロッテが延長戦を制し1勝2敗とした。ロッテのプレーオフ、CSでの延長戦を見ると
年 S 回 スコア対イニング
05(2)(3)●4―5ソ[10]敵地
10(1)(1)○6―5西[11]敵地
〃 (1)(2)○5―4西[11]敵地
13(2)(2)○4―2楽[10]敵地
敵地で3連勝としぶとい。この日はブラゼルが勝ち越し弾。PO、CSの延長決勝本塁打は10年第1S(1)の福浦(ロ)以来2人目となった。また、自身のCS本塁打は阪神時代の10年ファーストS(1)以来2本目。PO、CSの両リーグ本塁打は和田(西、中)、小笠原(日、巨)、サブロー(ロ、巨)、西岡(ロ、神)に次ぎ5人目で外国人はブラゼルが初めて。
(スポ二チ)
【ロッテ】ブラゼル10回V弾!下克上アゲインへ1勝
シーズン3位のロッテが延長10回、ブラゼルの勝ち越しソロなどで3点を挙げ、楽天から今シリーズ初勝利を挙げた。先発・グライシンガーが6回まで無失点に抑え試合を作り、内が9回にジョーンズに一発を浴び同点に追いつかれる嫌な流れから、総力戦で白星をつかんだ。「下克上アゲイン」に向けて、弾みのつく白星となった。
一振りで、興奮冷めやらぬ敵地をシーンとさせた。ブラゼルを奮い立たせたのは、スラッガーの本能だった。
「同じホームランバッターとして、自分の心の中にも燃えるものがあった」。9回にジョーンズのソロで追いつかれ、迎えた延長10回無死。右翼ポール際に勝ち越しソロをたたき込んだ。顔は紅潮していた。
Kスタでは今季2勝10敗。苦手意識にさいなまれるナインの中で、孤軍奮闘した。両軍無得点の7回1死一、三塁、サブローの代打で登場。則本のグラブをはじく強烈な打球を放ち、待望の先制点を生み出した。「何とか犠牲フライでも、という気持ちだった」。膠着(こうちゃく)状態の試合を動かし最後はV弾。鬼門で2打点を挙げチームを救った。
この破壊力がほしかった。チームの長打力不足を感じていた伊東監督はシーズン序盤、球団に直談判した。「一発で試合を決められるような選手を取ってください」。指揮官の強い要望にフロントが応え、6月下旬に緊急補強したのが、ブラゼルだった。
自らの“肝いり”で獲得した助っ人砲が試合を決め、伊東監督は「一発で決まるゲームでチームに必要な存在。向こうの外国人が打って、『オレも』という気持ちだったと思う」と何度もうなずいた。
1勝2敗とし「下克上アゲイン」へ望みをつないだ。「明日もチーム一丸となって戦っていきたい」とブラ砲。楽天撃破へ、弾みをつけた。
(報知)
ロッテ逆襲1勝!ブラゼル、“苦手”左腕からV弾!!
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦(6回戦制)は18日、Kスタ宮城で行われ、ロッテが延長十回の末、4-2で勝利。クレイグ・ブラゼル内野手(33)が十回に決勝ソロ本塁打を放ち、下克上アゲインへ貴重な1勝をもたらした。対戦成績は楽天の2勝1敗(楽天のアドバンテージ1勝を含む)となった。
右翼席のロッテファンへ高々と右手を挙げた。同点とされ延長戦に突入した十回、先頭のブラゼルが左腕・金刃のスライダーをジャストミート。勝負を決める一撃が右翼ポール際に突き刺さった。
「プレーオフで本塁打を打つのは難しいが、いい場面で打てた。気持ちいい、感触のいい本塁打だった」
七回には一死一、三塁でサブローの代打に起用され、則本のグラブを弾く投ゴロの間に、三走の井口が生還。楽天戦16イニング目で待望の先制点をもたらした。
レギュラーシーズンの11本塁打はすべて右投手から。打率は右投手は・290も、左投手は・133で4安打しかない。それでも伊東監督は「(七回に)唯一の打点を挙げたツキもあったので、そのままいかせました」と左腕相手でも打席に向かわせ、采配がズバリ的中した。
6月に加入した当初は打ちまくったものの、徐々に打撃は降下。終盤はベンチを温めることも増え、CSに入ってからも、ここ3試合はスタメンから外れていた。それでも腐ることはなく、グラウンドや、ベンチ裏で伊東監督と談笑する姿がよく見られた。
指揮官は「なかなか結果が出なかったので、フラストレーションがたまっていたと思うけど、そういうところを見せないから偉いよな。人柄は申し分ないし、自分の立場をよくわかってくれている」と脱帽した。
ブラ砲は「準備をしっかりして、競った試合で、自分がどこで使われるのかと気持ちをしっかり持っていた。状況を見ながら、試合に臨んでいた」と分厚い胸を突き出した。
マー君に零封負けし、初戦を落としたショックをあっさり払拭。リーグ3位から日本一に駆け上がった2010年の再現へ。下克上アゲインがかつての本拠地・仙台から再び始まる。 (塚沢健太郎)
(サンスポ)
ロッテ1勝!ブラ砲救った決勝弾
ロッテが楽天に競り勝ち、初勝利を挙げた。九回に追いつかれたが、延長十回にクレイグ・ブラゼル内野手(33)のソロ本塁打などで3点を奪い、試合を決めた。対戦成績は楽天が1勝のアドバンテージを含め2勝1敗となった。
不振に苦しんでいた助っ人が、激闘にケリをつけた。追いつかれた直後の延長十回。ブラゼルが金刃の外角変化球を強引に引っ張った。「切れるなー」。祈りを込めた打球は右翼ポールを巻いた。
値千金の決勝アーチ。ブラ砲は右手を突き上げ、本塁を踏みしめた。「本当にうれしかった。心の中で燃えていたし、気持ちいい。感触のいい本塁打だったよ」。今年のレギュラーシーズン、CSを通じて初めて左投手から放った一発を、心の底から喜んだ。
CSはここまでチームに貢献できず、悔しさだけが募った。ファーストSは9打数1安打。ファイナルS初戦は出番なしに終わった。この日もベンチスタートだった。
しかし伊東監督は「昨日(17日)の打撃練習から感じがよくなっていたので彼の存在にかけた」。この采配が的中した。0‐0の七回に代打で登場し、則本のグラブをはじく鋭い当たりの投ゴロで先制点をもぎ取った。そして決勝弾。初戦、田中に完封負けしたチームに漂う重い空気を振り払った。
昨季まで阪神で活躍したブラ砲だが来季もロッテでのプレーを強く望んでいる。千葉市内に家族と住んでおり「僕はこの町が気に入っている」。来季の去就は未定だが大きなアピールになったはずだ。
負ければ王手をかけられる試合でチームを救った。「最後の最後まで諦めない野球をする」。2010年に果たした史上最大の下克上を、もう一度‐。勝負はこれからだ。
(デイリー)
ロッテ ブラゼル延長V弾!“下克上”はこれから!
日本シリーズ進出を懸けたパ・リーグCSファイナルステージは18日、Kスタ宮城で第2戦が行われた。1-1で延長戦に突入した熱闘は10回、ロッテはブラゼルの勝ち越しソロなどで3点を奪取。9回1死から追いつかれる嫌な展開から執念の白星をもぎ取り“下克上”へ踏みとどまった。
歓喜の敵地を一振りで静まり返らせた。1-1の同点で突入した延長10回。先頭・ブラゼルの豪快な打球は、楽天ファンの悲鳴とともに右翼スタンドへと飛び込んだ。歓喜に沸くロッテベンチ。伊東監督も満面の笑みで大砲を出迎えた。
これで勢いづいた打線はさらに襲い掛かった。連打から1死二、三塁とし、根元が中前に2点適時打。一気にリードを広げ、逃げ切った。
楽天は1点ビハインドで迎えた9回、1死からジョーンズが起死回生の同点ソロ。しかし延長10回、2番手・金刃が勝ち越しソロを被弾するなど救援陣が打ち込まれた。打線も序盤からの再三の好機を生かせず、9回を4安打11奪三振で1失点と好投した先発・則本を援護できず、球団初の日本シリーズ進出王手はお預けとなった。
(スポ二チ)
ブラゼル、起死回生の一発に「貢献できてうれしい」
楽天に傾きかけた流れを、一発で引き戻した。延長10回、途中出場でこの試合2度目の打席に入ったブラゼルは、集中力を研ぎ澄ませていた。そしてフルカウントからの6球目。引っ張った打球は右翼ポール際へ。崖っぷちに追い込まれつつあったチームが息を吹き返す、値千金の勝ち越し弾となった。
「自分自身、チームに貢献できてうれしい。試合前は(楽天2勝と)負けていることは考えず、リラックスしていこうと」とブラゼル。引き分け以下なら、楽天の日本シリーズ進出に王手がかかっていた大事な試合での大仕事に満足げだった。
これで「ファイナルステージ1勝」。まだ戦いはこれからだ。「選手全員で四球とか、ヒットをつなぐとか、小さなことをしっかりと、自分たちの野球をやっていきたい」。ブラゼルは力強く言い切った。
(スポ二チ)
【伊東監督トーク】バッテリーの勝利
--延長の末に勝利
「いい試合でしたね、緊張感のある。同点に追いつかれたけれど、逆転されなかったので。バッテリーの勝利でしょうね」
--復帰のグライシンガーが6回無失点
「ボールの走りも、間合いもよかった。緩急もうまく使えていた。六回がいつも鬼門なので、先頭打者(岡島の中前打)を出して、少し嫌な予感はしたけれど、よく抑えてくれた」
--1勝2敗
「きのう(17日)完封負けで相手が良すぎたと言ったが、選手たちも割り切りができた。則本も悪くはなかったので、点を取るのが難しかった。一つ勝ったことで、明日(19日)から落ち着いてやれる」
(サンスポ)
伊東監督「一つ勝ったことで、明日も落ち着く」
ロッテ・伊東監督 緊張感のある試合だった。バッテリーがよく守ったし、(勝ち越し本塁打の)ブラゼルがいい集中力だった。一つ、勝ったことで、明日も落ち着くでしょう。
(毎日)
ロッテが延長戦制し1勝2敗に戻す
ロッテが延長戦を制して対戦成績を1勝2敗とした(アドバンテージ含む)。
楽天は九回にジョーンズのソロ本塁打で一度は同点に。
しかし延長十回、ロッテはこの回から登板の金刃に対し、先頭・ブラゼルが右翼席へソロ本塁打して、再び突き放した。
その後も1死二、三塁から根元が中前2点適時打。その裏、楽天・聖沢が右越えソロで粘ったが反撃もそこまで。
楽天・則本は9回1失点の好投も、援護に恵まれなかった。
(デイリー)
グライ 大一番で好投 伊東監督「バッテリーの勝利だ」
ロッテ先発のグライシンガーが6回を4安打無失点の好投で試合をつくった。
右肩痛の影響で9月12日の楽天戦(QVCマリン)以来のマウンドだったが、最速も147キロを計測。「チェンジアップで緩急をつくれた。相手のタイミングを外すことができた」と胸を張った。次戦は日本シリーズ第1戦に待機が予想され、古巣の巨人相手に「投げられればいいね」。伊東監督も「今年一番の切れ。バッテリーの勝利だ」と評した。
▼ロッテ・益田(1点リードの8回に3番手で登板し、1回を無失点)本当に緊張したが、相手の方が自分より緊張していると思って投げた。
(スポ二チ)
【ロッテ】グライ、復帰戦で6回0封!残留へ一発快投!
シーズン3位のロッテが延長10回、ブラゼルの勝ち越しソロなどで3点を挙げ、楽天から今シリーズ初勝利を挙げた。先発・グライシンガーが6回まで無失点に抑え試合を作り、内が9回にジョーンズに一発を浴び同点に追いつかれる嫌な流れから、総力戦で白星をつかんだ。「下克上アゲイン」に向けて、弾みのつく白星となった。
頼れる助っ人がロッテを救った。先発グライシンガーは6回4安打無失点。楽天に傾きかけていた流れを止める快投で、自分自身の来季残留も決定的にした。「要所、要所を抑えて、自分の投球は出来た」。チームに貴重な1勝を呼び込み、満足感を漂わせた。
右肩痛のために9月15日に出場選手登録から外れたが2軍で調整。この日が復帰初戦だったが、豊富な経験を買われ大事な一戦のマウンドを任された。けがの影響を感じさせず直球は140キロ台中盤を計測。チェンジアップとカーブを織り交ぜて的を絞らせず。4回1死一、三塁のピンチでマギーをチェンジアップで一邪飛、枡田を144キロの直球で空振り三振に仕留め、切り抜けた。
今季はわずか5勝止まりで、2年契約ながら来季の残留は決まっていない。しかし、「(仙台の寒さを)アツさで吹き飛ばしたい」と宣言し、マウンドへ。理論派として知られる右腕が気持ちの入った投球で、残留へ一発“快投”だ。
日本シリーズに進めば、古巣・巨人との対戦が実現する。「対戦したいか? 彼らはいいチームだからね。あしたもあさっても勝って、前に進み続けたい」と固く誓った。
(報知)
ロッテ・グライ気迫の6回0封!
気温14度と肌寒い仙台で、寒さを忘れさせる熱投を見せた。ロッテのグライシンガーが6回4安打無失点。「寒さなんか気にならなかったよ。今日の試合で勝てたことが良かった」。チェンジアップでタイミングを絶妙に外し、要所を締めた。
久々のマウンドで本領を発揮した。今季は9月12日を最後に、右肩痛で戦列を離れた。しかし12日にフェニックス・リーグで好投し、CSでの先発のチャンスを得た。帰ってきた助っ人が、チームに流れを引き寄せた。
斉藤投手コーチもうなった。「これで抹消しづらくなってきたな」と、思わずニンマリ。前夜の成瀬に続く好投に、第6戦までもつれた場合の先発起用も視野に入れた。
(デイリー)
ロッテ・グライ好投6回0封!最終第6戦もあるぞ
終盤にもつれたものの、先発で6回を88球、4安打無失点に抑えたグライシンガーの好投が光った。右肩に不安を抱え、9日の楽天戦(QVCマリン)以来の登板となったが、「要所を締めることができた。久しぶりで不安はあったが、自分の投球はできたと思う」と納得の表情。斉藤投手コーチも「145キロ出ていたし、力もあった。肩の問題はあるが、状態次第では中3日でも行ってもらう」と最終第6戦をにらんでいた。
(サンスポ)
ロッテ・グライシンガーが粘投「自分の投球できた」
ロッテのグライシンガーが6回無失点と好投した。何度も走者を出したが粘り強く投げた。無四球と制球が良く「ピンチで要所、要所をしっかり抑えることができた」と振り返った。
右肩痛のために9月15日に出場選手登録から外れたが2軍で調整し復帰登板に備えてきた。右腕は「自分の投球はできたと思う」と満足げ。伊東監督は「ボールが走っていた。気合も入っていた」と評価した。
ロッテ・斉藤投手コーチ(グライシンガーに)「ボールは良かった。切れもあった」
今江(2安打)「シーズン後半になっても調子は悪くない。いい形でできている」
(共同)
ロッテ先発グライシンガー 勝利に貢献
ロッテのグライシンガーが、6回を投げ4安打無失点と好投し、勝利に貢献した。
9月12日の楽天戦後、右肩痛により2軍落ち。調整登板となった10月12日のフェニックス・リーグ、ソフトバンク戦で5回を投げ1安打無失点に抑え、CSファイナルS2戦目で先発に抜てきされた。
初回に味方の失策などで1死二、三塁のピンチも、ジョーンズを三直併殺で切り抜けると六回まで無失点で切り抜けた。
今季4試合に登板し未勝利の楽天相手に好投したグライシンガーは「イーグルス打線は粘り強く、球数を多く投げさせられたが、ピンチで要所、要所をしっかり抑えることができたかな。久しぶりの(1軍)登板だったけど、自分の投球はできたと思う」とコメントした。
(デイリー)
【ロッテ】グライ6回無失点と好投「自分の投球はできた」
ロッテのグライシンガーが6回無失点と好投した。何度も走者を出したが粘り強く投げた。無四球と制球が良く「ピンチで要所、要所をしっかり抑えることができた」と振り返った。右肩痛のために9月15日に出場選手登録から外れたが2軍で調整し復帰登板に備えてきた。右腕は「自分の投球はできたと思う」と胸を張った。
(報知)
【ロッテ】ブラゼル「うれしい」延長10回勝ち越し弾!
ロッテは同点とされた直後の延長10回、先頭打者のブラゼルが右翼ポール際に値千金の勝ち越し弾。「いい場面で打てた。うれしい、のひと言」と表情を崩した。
ブラゼルは0―0の7回1死一、三塁から代打で登場すると変化球を捉え、則本がはじく間(記録は投ゴロ)に先制点をもたらした。9回にジョーンズのソロで追い付かれたが、逆に「心の中で燃えた」と、すぐさま相手ベンチを一気に沈黙させる一打を浴びせた。
伊東監督は「いい集中力だった。終盤に一発で決まる場面で、彼はチームに必要な存在」とご満悦だった。
(報知)
ロッテ:「手応え十分」ブラゼルの一発、チームを救う
負ければ王手をかけられる一戦で、ロッテをブラゼルが救った。同点に追い付かれた直後の延長十回、決勝のソロ本塁打を放ち、「仕事を果たし、本当にうれしい」と喜んだ。
十回、先頭で打席に入った。マウンドには則本に代わり、左の金刃。今季は左投手から本塁打は1本も放っていなかったが、伊東監督は「(七回に)打点を挙げていたし、思い切って」とそのまま打席に送った。ブラゼルは「先頭だし、四球でもいいから」としっかりとボールを見極め、フルカウントから高めの変化球をフルスイング。「手応え十分だった」という打球は右翼席に飛び込み、右腕を突き上げてダイヤモンドを1周した。
ファイナルステージの初戦は出番が無く、この試合もスタメン起用は無かった。それでも試合前の打撃練習では柵越えを連発し、「状態はいいし、出番が来るのを待っていた」という。七回1死一、三塁から代打で打席に立つと、投ゴロながら痛烈な当たりで先制の打点を挙げ、十回は本塁打。「しっかりと仕事ができている」と笑った。
ブラゼルの本塁打を契機に打線がつながり、楽天の救援陣を攻めた。伊東監督は「選手が集中力を見せた」。チームの勢いに手応えを感じていた。【鈴木英世】
(毎日)
【ロッテ】ブラゼル1発ジョーンズから刺激
ロッテのクレイグ・ブラゼル内野手(33)が先取点と勝ち越し打の2打点を挙げた。
互いに無得点の7回1死一、三塁で代打に立ち、投手強襲ゴロで先制に成功。その後同点に追いつかれて延長戦に突入したが、先頭で迎えた10回に右越えソロを放った。
9回に同点ソロを放ったのは楽天の助っ人ジョーンズだった。負けじと打った1発に「野球選手として、ホームランバッターとして『自分も』という刺激を受けた。うれしいのひと言だよ」と喜んだ。
伊東勤監督(51)は「いい集中力でやってくれた。終盤に1発でゲームが決まるような展開になった時、頼りになる存在」と話した。
(日刊)
ロッテ・ブラゼル「1つ勝てば変わる」
同点で延長戦にもつれ込んだゲームに決着をつけたのは助っ人のバットだった。
七回1死一、三塁の場面、サブローの代打で登場すると、結果は投ゴロながら、両軍通じて初めて試合を動かす先制点を呼んだ。
そして延長十回、先頭打者として金刃から、決勝の右越え本塁打。
ブラゼルは「今日はみんなでリラックスしようと心がけた」と話し、「1つ勝てば変わる」と、チームとしては3年ぶりとなる“下克上”に、自信をのぞかせていた。
(デイリー)
ロッテ・根元、初安打が息の根止める一打!
ブラゼルの一発で勝ち越した後の十回一死二、三塁から、根元が中前へ2点ダメ押し打。今ステージでの初安打が楽天の息の根を止める一打となり「重圧はありませんでしたけど、いいところで一本出てホッとしました」と笑顔が弾けた。一回のバント処理で一塁ベースに入った際、打者走者の藤田と交錯して落球(失策)。この時に右目のコンタクトレンズが吹き飛ぶアクシデントもあり、“大当たり”だった!?
(サンスポ)
ロッテ・根元、貴重な2点打にホッ 12打席ぶり安打
ロッテの根元が2-1とした延長十回、適時打を放って貴重な2点を加えた。代わったばかりの長谷部からしぶとく中前に運んだ。勝利を大きく引き寄せる一打に「結果が出たんでホッとしている」と表情が緩んだ。
14日のファーストステージ第3戦の三回に左前打を放ってから12打席ぶりの安打だった。「1本が出るのと、出ないとでは大きな違い」と今後への手応えを口にした。
(共同)
ロッテ根元が延長10回に2点適時打
ロッテの根元が延長十回に貴重な適時打を放った。
ブラゼルの右越えソロで勝ち越し、さらに1死二、三塁。左腕長谷部の変化球を中前へはじき返し2者が本塁へ。5打席目の初安打がタイムリーとなった。
打席に入る前に根元は、立花打撃コーチから「自分の力を信じて楽しんでこい」と励まされたという。「状態は悪くなかったけど、結果が出てなかった。結果が出てホッとしている」と安どの表情で振り返った。
(デイリー)」
【ロッテ】根元ダメ押し適時打「楽に」
ロッテ根元俊一内野手(30)が、延長10回1死二、三塁から、ダメ押しの2点適時打を放った。
楽天長谷部のスライダーに食らい付いた。「打席に入る前、立花さん(打撃コーチ)から『自分の時間だ。楽しんでいけ』と言われ、楽に立てました。昨日無安打なので、1本出るのと出ないのは大きな違い」と話した。
(日刊)
ロッテ・伊東監督、敵地でもファンから声援!
ロッテ・伊東監督は遠征先では、午前8時ごろからランニングを行っている。18日は宿舎から約1・5キロ離れた東北大学まで走り「サラリーマンの人とかに『頑張ってください』と握手を求められたよ」と喜んだ。また前日17日は、昼食をとろうと、仙台駅の地下街を歩いていると30代の女性に「私、仙台なんですけど、ロッテファンなんです」と声をかけられたという。仙台は楽天の本拠地だが、伊東人気もなかなかのものだ。
(サンスポ)
今江 守備でビッグプレー 初回、明暗分けた「想定はしていた」
ロッテは今江の守備でのビッグプレーが相手の勢いを止めた。
初回1死二、三塁でジョーンズの打球は三塁線をライナーで襲ったが、素早く反応して好捕し、すぐさま飛び出していた三走・岡島にタッチ。併殺でピンチを切り抜けた。「三塁線を詰めていなかったが、想定はしていた。うまく反応できた」としてやったりの様子。打っても2安打の4番は「シーズン後半からいい形で打撃ができている」と話した。
(スポ二チ)
【ロッテ】益田3人締め苦手払しょくだ
ロッテのセーブ王・益田直也投手(23)が、8回を3人で抑えた。「西武戦も相当緊張したのですが、さらに緊張した」と、いきなり四球でピンチを招いたが、岡島を併殺に仕留め、切り抜けた。
シーズン終盤も相性の悪い楽天戦は、9回を内に譲っていたが「今日投げたことで、余裕ができるかも」と、自信回復の手応えを得ていた。
(日刊)
ファーストSの雪辱だ!ロッテ・古谷、成瀬を参考
19日の第3戦はロッテ・古谷が先発。ファーストステージでは12日の第1戦に先発して五回途中で降板。第1戦で同じ左腕の成瀬が7回1失点と好投したが「結構上手に投げていた。参考になった」と攻略法をつかんだ様子。「マー君にやられたので、こっちに流れを取り返すぐらいの投球をしたい」と、もの静かな男が珍しく闘志をあらわにした。
(サンスポ)
ロッテ・古谷 成瀬を参考に楽天戦制す
楽天の2勝1敗となって迎える19日の第3戦。ロッテは12日のCSファーストS第1戦から中6日で古谷が先発する。勝てば対戦成績が並ぶだけに、左腕は「出せる力を精一杯出して投げるだけ」と意気込んだ。
前夜のファイナルS初戦では、成瀬が楽天打線に対し7回1失点と力投したが、「上手に投げていた。参考になったと思います」ととエースを手本に好投を誓った。
(デイリー)
ブラゼルV弾 ロッテ伊東監督不振も起用
ロッテがやり返した。1-1の延長10回、クレイグ・ブラゼル内野手(33)が、右翼ポール際に勝ち越しのソロ本塁打を放った。ファーストステージ3試合では9打数1安打と不振で、前日の初戦は出番がなかったが、代打で先制点をたたき出した7回に続く2打席連続の打点。伊東勤監督(51)の起用が的中した。楽天のリーグ優勝のアドバンテージを含めてロッテは対戦成績を1勝2敗とした。
勝負師の勘で接戦をものにした。互いに無得点の7回1死一、三塁。ロッテ伊東監督は代打に巧打の福浦ではなく、ファーストステージで不振だったブラゼルを送った。楽天則本の速球に空振り三振の可能性も高かったが「昨日の打撃練習からよかった。フォークがキレる縦変化の投手じゃないしね」と抜てき。投手強襲ゴロで先制に成功した。
延長10回では、左腕の金刃に対しても左打ちのブラゼルを代えなかった。「1発でゲームが決まるような展開では必要な選手。向こうの外国人が打って『おれも』と思ったはず」。結果は勝ち越しの右越えソロ。9回裏に本塁打した楽天ジョーンズに負けじと豪快な1発を放り込んだ。清田に指示したバスターもはまり、一気に3点を追加した。
継投のタイミングもさえた。6回まで4安打無失点と好投したグライシンガーを、この回限りでスパッと下げた。Kスタ宮城で3タテを食らった8月25日、6回までの無失点から一転して7回に4失点と炎上していた。「6回に先頭を出してひやっとしたけど、よく抑えてくれた。成瀬と左右のエースが戻ってきてくれて助かった」。9月12日以来の1軍登板も、最高のパフォーマンスを発揮した。
9回は守護神益田ではなく、シーズン終盤から“楽天戦限定クローザー”に指名した内を投入。2回で被本塁打2と、ここだけは予定通りにいかなかったが、「誰だって最後は一番難しい。このシリーズはこのまま後ろで使う」と勝利の方程式を徹底していく。
前日に田中に完封され、相手のアドバンテージ1勝を加えて0勝2敗からのスタート。だが田中と2本柱の15勝則本を撃破した。「十分エース格と言える投手をここまで苦しめた。これで明日から落ち着いていける」と伊東監督。第3戦からは古谷、松永、唐川とファーストステージで投げた先発陣が控え、投手の充実感では楽天を上回る。勝ち数では劣るが、精神的優位に立った。【鎌田良美】
▼ロッテは延長10回、ブラゼルが決勝本塁打。プレーオフ、CSの延長戦は12年ファイナルS第3戦の中日-巨人以来で10試合目。ロッテは、05年2S3戦●、10年1S第1戦○、同年1S第2戦○、13年ファイナルS第2戦○と、延長戦で最多の3勝目。延長戦のVアーチは、10年1S第1戦の11回に福浦(ロッテ)が打って以来3年ぶり2人目。10年は延長戦の連勝から波に乗り、レギュラーシーズン3位から日本一。今年はどうか。
(日刊)
「打撃練習からよかった」/伊東監督
1勝2敗としたロッテ伊東勤監督のコメント。
7回1死一、三塁。代打に巧打の福浦ではなく、ファーストステージで不振だったブラゼルを起用。投手強襲ゴロで先制に成功。
「昨日の打撃練習からよかった。フォークがキレる縦変化の投手じゃないしね」。
10回では、左腕の金刃に対しても左打ちのブラゼルを代えなかった。
「1発でゲームが決まるような展開では必要な選手。向こうの外国人が打って『おれも』と思ったはず」。結果は勝ち越しの右越えソロ。
6回まで好投のグライシンガーを、この回限りでスパッと下げた。
「6回に先頭を出してひやっとしたけど、よく抑えてくれた。成瀬と左右のエースが戻ってきてくれて助かった」。
「十分エース格と言える投手をここまで苦しめた。これで明日から落ち着いていける」。
(日刊)
ブラゼル 左投手から今年初の一発がV弾 伊東監督予感通りに
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)第2戦は18日、ロッテが楽天に雪辱した。延長10回、クレイグ・ブラゼル内野手(33)が右越えに決勝ソロ。途中出場で7回に先制打を放った助っ人が、王手をかけられる危機を救った。セでは同じ3位の広島が巨人に3連敗。10年に3位から日本一になった本家・下克上軍団は粘り強さが違う。
嫌な流れを全て振り払う一発だった。同点とされた直後の延長10回。先頭打者のブラゼルが楽天2番手の左腕・金刃の外角高めのカットボールを振り抜いた。打球は右翼ポール際に弾丸ライナーで飛び込む。一振りで勝負を決めた。
「フェンスを越えるのは確実だと思った。いい場面で打てた。やっとチームに貢献できて、うれしい、のひと言」
今季7月9日から途中加入した助っ人は11本塁打をマークしたが、全て右投手からだった。左腕には打率・133で0本塁打。絶対に負けられない一戦で、今年初めて左腕を完璧に攻略した。
伏線は0―0の7回1死一、三塁。そこまで2打席連続で空振り三振だったサブローの代打で登場したブラゼルは、楽天先発・則本のスライダーをしっかり捉えた。ピッチャー強襲。則本が打球をはじく間(記録は投ゴロ)に三塁走者の井口が生還して、待望の先取点をもたらした。「きのうの打撃練習もよかった。(則本に)落ちる球が少なかったからね」とは伊東監督。フォークやチェンジアップなど縦に落ちる変化球を苦手にしているブラゼルだがスライダーなど横の変化球なら対応できるという指揮官の見立てだった。
左腕・金刃がマウンドに上がった10回も、右打者を代打で起用する選択肢も十分にあった。それでも、指揮官は「先制点を挙げたツキもあったから」とそのまま打席に送った。そして値千金の決勝弾。「いい集中力だった。終盤に一発で決まる場面で、彼はチームに必要な存在」と上機嫌で振り返った。
西武とのファーストSは4三振を含む9打数1安打。前日の第1戦は出場機会さえ与えられなかったブラゼルは「監督や仲間がいつも楽しんでやろうというやりやすい空気をつくってくれる。だから、準備を怠らないようにしていたんだ」と表情を崩した。
楽天の2本柱の一角が登板した一戦をものにした。「緊張感のある試合だった。あすから落ち着いて試合ができる」と伊東監督。セ・リーグ3位の広島は敗れたが、「下克上アゲイン」をもくろむパ・リーグ3位のロッテの灯はまだまだ消えそうにない。
▼ロッテ・根元(延長10回にダメ押しの2点中前適時打)打席に入る前に立花打撃コーチから「自分の時間を楽しんでこい」と言われた。
≪敵地延長3連勝≫ロッテが延長戦を制し1勝2敗とした。ロッテのプレーオフ、CSでの延長戦を見ると
年 S 回 スコア対イニング
05(2)(3)●4―5ソ[10]敵地
10(1)(1)○6―5西[11]敵地
〃 (1)(2)○5―4西[11]敵地
13(2)(2)○4―2楽[10]敵地
敵地で3連勝としぶとい。この日はブラゼルが勝ち越し弾。PO、CSの延長決勝本塁打は10年第1S(1)の福浦(ロ)以来2人目となった。また、自身のCS本塁打は阪神時代の10年ファーストS(1)以来2本目。PO、CSの両リーグ本塁打は和田(西、中)、小笠原(日、巨)、サブロー(ロ、巨)、西岡(ロ、神)に次ぎ5人目で外国人はブラゼルが初めて。
(スポ二チ)
【ロッテ】ブラゼル10回V弾!下克上アゲインへ1勝
シーズン3位のロッテが延長10回、ブラゼルの勝ち越しソロなどで3点を挙げ、楽天から今シリーズ初勝利を挙げた。先発・グライシンガーが6回まで無失点に抑え試合を作り、内が9回にジョーンズに一発を浴び同点に追いつかれる嫌な流れから、総力戦で白星をつかんだ。「下克上アゲイン」に向けて、弾みのつく白星となった。
一振りで、興奮冷めやらぬ敵地をシーンとさせた。ブラゼルを奮い立たせたのは、スラッガーの本能だった。
「同じホームランバッターとして、自分の心の中にも燃えるものがあった」。9回にジョーンズのソロで追いつかれ、迎えた延長10回無死。右翼ポール際に勝ち越しソロをたたき込んだ。顔は紅潮していた。
Kスタでは今季2勝10敗。苦手意識にさいなまれるナインの中で、孤軍奮闘した。両軍無得点の7回1死一、三塁、サブローの代打で登場。則本のグラブをはじく強烈な打球を放ち、待望の先制点を生み出した。「何とか犠牲フライでも、という気持ちだった」。膠着(こうちゃく)状態の試合を動かし最後はV弾。鬼門で2打点を挙げチームを救った。
この破壊力がほしかった。チームの長打力不足を感じていた伊東監督はシーズン序盤、球団に直談判した。「一発で試合を決められるような選手を取ってください」。指揮官の強い要望にフロントが応え、6月下旬に緊急補強したのが、ブラゼルだった。
自らの“肝いり”で獲得した助っ人砲が試合を決め、伊東監督は「一発で決まるゲームでチームに必要な存在。向こうの外国人が打って、『オレも』という気持ちだったと思う」と何度もうなずいた。
1勝2敗とし「下克上アゲイン」へ望みをつないだ。「明日もチーム一丸となって戦っていきたい」とブラ砲。楽天撃破へ、弾みをつけた。
(報知)
ロッテ逆襲1勝!ブラゼル、“苦手”左腕からV弾!!
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦(6回戦制)は18日、Kスタ宮城で行われ、ロッテが延長十回の末、4-2で勝利。クレイグ・ブラゼル内野手(33)が十回に決勝ソロ本塁打を放ち、下克上アゲインへ貴重な1勝をもたらした。対戦成績は楽天の2勝1敗(楽天のアドバンテージ1勝を含む)となった。
右翼席のロッテファンへ高々と右手を挙げた。同点とされ延長戦に突入した十回、先頭のブラゼルが左腕・金刃のスライダーをジャストミート。勝負を決める一撃が右翼ポール際に突き刺さった。
「プレーオフで本塁打を打つのは難しいが、いい場面で打てた。気持ちいい、感触のいい本塁打だった」
七回には一死一、三塁でサブローの代打に起用され、則本のグラブを弾く投ゴロの間に、三走の井口が生還。楽天戦16イニング目で待望の先制点をもたらした。
レギュラーシーズンの11本塁打はすべて右投手から。打率は右投手は・290も、左投手は・133で4安打しかない。それでも伊東監督は「(七回に)唯一の打点を挙げたツキもあったので、そのままいかせました」と左腕相手でも打席に向かわせ、采配がズバリ的中した。
6月に加入した当初は打ちまくったものの、徐々に打撃は降下。終盤はベンチを温めることも増え、CSに入ってからも、ここ3試合はスタメンから外れていた。それでも腐ることはなく、グラウンドや、ベンチ裏で伊東監督と談笑する姿がよく見られた。
指揮官は「なかなか結果が出なかったので、フラストレーションがたまっていたと思うけど、そういうところを見せないから偉いよな。人柄は申し分ないし、自分の立場をよくわかってくれている」と脱帽した。
ブラ砲は「準備をしっかりして、競った試合で、自分がどこで使われるのかと気持ちをしっかり持っていた。状況を見ながら、試合に臨んでいた」と分厚い胸を突き出した。
マー君に零封負けし、初戦を落としたショックをあっさり払拭。リーグ3位から日本一に駆け上がった2010年の再現へ。下克上アゲインがかつての本拠地・仙台から再び始まる。 (塚沢健太郎)
(サンスポ)
ロッテ1勝!ブラ砲救った決勝弾
ロッテが楽天に競り勝ち、初勝利を挙げた。九回に追いつかれたが、延長十回にクレイグ・ブラゼル内野手(33)のソロ本塁打などで3点を奪い、試合を決めた。対戦成績は楽天が1勝のアドバンテージを含め2勝1敗となった。
不振に苦しんでいた助っ人が、激闘にケリをつけた。追いつかれた直後の延長十回。ブラゼルが金刃の外角変化球を強引に引っ張った。「切れるなー」。祈りを込めた打球は右翼ポールを巻いた。
値千金の決勝アーチ。ブラ砲は右手を突き上げ、本塁を踏みしめた。「本当にうれしかった。心の中で燃えていたし、気持ちいい。感触のいい本塁打だったよ」。今年のレギュラーシーズン、CSを通じて初めて左投手から放った一発を、心の底から喜んだ。
CSはここまでチームに貢献できず、悔しさだけが募った。ファーストSは9打数1安打。ファイナルS初戦は出番なしに終わった。この日もベンチスタートだった。
しかし伊東監督は「昨日(17日)の打撃練習から感じがよくなっていたので彼の存在にかけた」。この采配が的中した。0‐0の七回に代打で登場し、則本のグラブをはじく鋭い当たりの投ゴロで先制点をもぎ取った。そして決勝弾。初戦、田中に完封負けしたチームに漂う重い空気を振り払った。
昨季まで阪神で活躍したブラ砲だが来季もロッテでのプレーを強く望んでいる。千葉市内に家族と住んでおり「僕はこの町が気に入っている」。来季の去就は未定だが大きなアピールになったはずだ。
負ければ王手をかけられる試合でチームを救った。「最後の最後まで諦めない野球をする」。2010年に果たした史上最大の下克上を、もう一度‐。勝負はこれからだ。
(デイリー)
ロッテ ブラゼル延長V弾!“下克上”はこれから!
日本シリーズ進出を懸けたパ・リーグCSファイナルステージは18日、Kスタ宮城で第2戦が行われた。1-1で延長戦に突入した熱闘は10回、ロッテはブラゼルの勝ち越しソロなどで3点を奪取。9回1死から追いつかれる嫌な展開から執念の白星をもぎ取り“下克上”へ踏みとどまった。
歓喜の敵地を一振りで静まり返らせた。1-1の同点で突入した延長10回。先頭・ブラゼルの豪快な打球は、楽天ファンの悲鳴とともに右翼スタンドへと飛び込んだ。歓喜に沸くロッテベンチ。伊東監督も満面の笑みで大砲を出迎えた。
これで勢いづいた打線はさらに襲い掛かった。連打から1死二、三塁とし、根元が中前に2点適時打。一気にリードを広げ、逃げ切った。
楽天は1点ビハインドで迎えた9回、1死からジョーンズが起死回生の同点ソロ。しかし延長10回、2番手・金刃が勝ち越しソロを被弾するなど救援陣が打ち込まれた。打線も序盤からの再三の好機を生かせず、9回を4安打11奪三振で1失点と好投した先発・則本を援護できず、球団初の日本シリーズ進出王手はお預けとなった。
(スポ二チ)
ブラゼル、起死回生の一発に「貢献できてうれしい」
楽天に傾きかけた流れを、一発で引き戻した。延長10回、途中出場でこの試合2度目の打席に入ったブラゼルは、集中力を研ぎ澄ませていた。そしてフルカウントからの6球目。引っ張った打球は右翼ポール際へ。崖っぷちに追い込まれつつあったチームが息を吹き返す、値千金の勝ち越し弾となった。
「自分自身、チームに貢献できてうれしい。試合前は(楽天2勝と)負けていることは考えず、リラックスしていこうと」とブラゼル。引き分け以下なら、楽天の日本シリーズ進出に王手がかかっていた大事な試合での大仕事に満足げだった。
これで「ファイナルステージ1勝」。まだ戦いはこれからだ。「選手全員で四球とか、ヒットをつなぐとか、小さなことをしっかりと、自分たちの野球をやっていきたい」。ブラゼルは力強く言い切った。
(スポ二チ)
【伊東監督トーク】バッテリーの勝利
--延長の末に勝利
「いい試合でしたね、緊張感のある。同点に追いつかれたけれど、逆転されなかったので。バッテリーの勝利でしょうね」
--復帰のグライシンガーが6回無失点
「ボールの走りも、間合いもよかった。緩急もうまく使えていた。六回がいつも鬼門なので、先頭打者(岡島の中前打)を出して、少し嫌な予感はしたけれど、よく抑えてくれた」
--1勝2敗
「きのう(17日)完封負けで相手が良すぎたと言ったが、選手たちも割り切りができた。則本も悪くはなかったので、点を取るのが難しかった。一つ勝ったことで、明日(19日)から落ち着いてやれる」
(サンスポ)
伊東監督「一つ勝ったことで、明日も落ち着く」
ロッテ・伊東監督 緊張感のある試合だった。バッテリーがよく守ったし、(勝ち越し本塁打の)ブラゼルがいい集中力だった。一つ、勝ったことで、明日も落ち着くでしょう。
(毎日)
ロッテが延長戦制し1勝2敗に戻す
ロッテが延長戦を制して対戦成績を1勝2敗とした(アドバンテージ含む)。
楽天は九回にジョーンズのソロ本塁打で一度は同点に。
しかし延長十回、ロッテはこの回から登板の金刃に対し、先頭・ブラゼルが右翼席へソロ本塁打して、再び突き放した。
その後も1死二、三塁から根元が中前2点適時打。その裏、楽天・聖沢が右越えソロで粘ったが反撃もそこまで。
楽天・則本は9回1失点の好投も、援護に恵まれなかった。
(デイリー)
グライ 大一番で好投 伊東監督「バッテリーの勝利だ」
ロッテ先発のグライシンガーが6回を4安打無失点の好投で試合をつくった。
右肩痛の影響で9月12日の楽天戦(QVCマリン)以来のマウンドだったが、最速も147キロを計測。「チェンジアップで緩急をつくれた。相手のタイミングを外すことができた」と胸を張った。次戦は日本シリーズ第1戦に待機が予想され、古巣の巨人相手に「投げられればいいね」。伊東監督も「今年一番の切れ。バッテリーの勝利だ」と評した。
▼ロッテ・益田(1点リードの8回に3番手で登板し、1回を無失点)本当に緊張したが、相手の方が自分より緊張していると思って投げた。
(スポ二チ)
【ロッテ】グライ、復帰戦で6回0封!残留へ一発快投!
シーズン3位のロッテが延長10回、ブラゼルの勝ち越しソロなどで3点を挙げ、楽天から今シリーズ初勝利を挙げた。先発・グライシンガーが6回まで無失点に抑え試合を作り、内が9回にジョーンズに一発を浴び同点に追いつかれる嫌な流れから、総力戦で白星をつかんだ。「下克上アゲイン」に向けて、弾みのつく白星となった。
頼れる助っ人がロッテを救った。先発グライシンガーは6回4安打無失点。楽天に傾きかけていた流れを止める快投で、自分自身の来季残留も決定的にした。「要所、要所を抑えて、自分の投球は出来た」。チームに貴重な1勝を呼び込み、満足感を漂わせた。
右肩痛のために9月15日に出場選手登録から外れたが2軍で調整。この日が復帰初戦だったが、豊富な経験を買われ大事な一戦のマウンドを任された。けがの影響を感じさせず直球は140キロ台中盤を計測。チェンジアップとカーブを織り交ぜて的を絞らせず。4回1死一、三塁のピンチでマギーをチェンジアップで一邪飛、枡田を144キロの直球で空振り三振に仕留め、切り抜けた。
今季はわずか5勝止まりで、2年契約ながら来季の残留は決まっていない。しかし、「(仙台の寒さを)アツさで吹き飛ばしたい」と宣言し、マウンドへ。理論派として知られる右腕が気持ちの入った投球で、残留へ一発“快投”だ。
日本シリーズに進めば、古巣・巨人との対戦が実現する。「対戦したいか? 彼らはいいチームだからね。あしたもあさっても勝って、前に進み続けたい」と固く誓った。
(報知)
ロッテ・グライ気迫の6回0封!
気温14度と肌寒い仙台で、寒さを忘れさせる熱投を見せた。ロッテのグライシンガーが6回4安打無失点。「寒さなんか気にならなかったよ。今日の試合で勝てたことが良かった」。チェンジアップでタイミングを絶妙に外し、要所を締めた。
久々のマウンドで本領を発揮した。今季は9月12日を最後に、右肩痛で戦列を離れた。しかし12日にフェニックス・リーグで好投し、CSでの先発のチャンスを得た。帰ってきた助っ人が、チームに流れを引き寄せた。
斉藤投手コーチもうなった。「これで抹消しづらくなってきたな」と、思わずニンマリ。前夜の成瀬に続く好投に、第6戦までもつれた場合の先発起用も視野に入れた。
(デイリー)
ロッテ・グライ好投6回0封!最終第6戦もあるぞ
終盤にもつれたものの、先発で6回を88球、4安打無失点に抑えたグライシンガーの好投が光った。右肩に不安を抱え、9日の楽天戦(QVCマリン)以来の登板となったが、「要所を締めることができた。久しぶりで不安はあったが、自分の投球はできたと思う」と納得の表情。斉藤投手コーチも「145キロ出ていたし、力もあった。肩の問題はあるが、状態次第では中3日でも行ってもらう」と最終第6戦をにらんでいた。
(サンスポ)
ロッテ・グライシンガーが粘投「自分の投球できた」
ロッテのグライシンガーが6回無失点と好投した。何度も走者を出したが粘り強く投げた。無四球と制球が良く「ピンチで要所、要所をしっかり抑えることができた」と振り返った。
右肩痛のために9月15日に出場選手登録から外れたが2軍で調整し復帰登板に備えてきた。右腕は「自分の投球はできたと思う」と満足げ。伊東監督は「ボールが走っていた。気合も入っていた」と評価した。
ロッテ・斉藤投手コーチ(グライシンガーに)「ボールは良かった。切れもあった」
今江(2安打)「シーズン後半になっても調子は悪くない。いい形でできている」
(共同)
ロッテ先発グライシンガー 勝利に貢献
ロッテのグライシンガーが、6回を投げ4安打無失点と好投し、勝利に貢献した。
9月12日の楽天戦後、右肩痛により2軍落ち。調整登板となった10月12日のフェニックス・リーグ、ソフトバンク戦で5回を投げ1安打無失点に抑え、CSファイナルS2戦目で先発に抜てきされた。
初回に味方の失策などで1死二、三塁のピンチも、ジョーンズを三直併殺で切り抜けると六回まで無失点で切り抜けた。
今季4試合に登板し未勝利の楽天相手に好投したグライシンガーは「イーグルス打線は粘り強く、球数を多く投げさせられたが、ピンチで要所、要所をしっかり抑えることができたかな。久しぶりの(1軍)登板だったけど、自分の投球はできたと思う」とコメントした。
(デイリー)
【ロッテ】グライ6回無失点と好投「自分の投球はできた」
ロッテのグライシンガーが6回無失点と好投した。何度も走者を出したが粘り強く投げた。無四球と制球が良く「ピンチで要所、要所をしっかり抑えることができた」と振り返った。右肩痛のために9月15日に出場選手登録から外れたが2軍で調整し復帰登板に備えてきた。右腕は「自分の投球はできたと思う」と胸を張った。
(報知)
【ロッテ】ブラゼル「うれしい」延長10回勝ち越し弾!
ロッテは同点とされた直後の延長10回、先頭打者のブラゼルが右翼ポール際に値千金の勝ち越し弾。「いい場面で打てた。うれしい、のひと言」と表情を崩した。
ブラゼルは0―0の7回1死一、三塁から代打で登場すると変化球を捉え、則本がはじく間(記録は投ゴロ)に先制点をもたらした。9回にジョーンズのソロで追い付かれたが、逆に「心の中で燃えた」と、すぐさま相手ベンチを一気に沈黙させる一打を浴びせた。
伊東監督は「いい集中力だった。終盤に一発で決まる場面で、彼はチームに必要な存在」とご満悦だった。
(報知)
ロッテ:「手応え十分」ブラゼルの一発、チームを救う
負ければ王手をかけられる一戦で、ロッテをブラゼルが救った。同点に追い付かれた直後の延長十回、決勝のソロ本塁打を放ち、「仕事を果たし、本当にうれしい」と喜んだ。
十回、先頭で打席に入った。マウンドには則本に代わり、左の金刃。今季は左投手から本塁打は1本も放っていなかったが、伊東監督は「(七回に)打点を挙げていたし、思い切って」とそのまま打席に送った。ブラゼルは「先頭だし、四球でもいいから」としっかりとボールを見極め、フルカウントから高めの変化球をフルスイング。「手応え十分だった」という打球は右翼席に飛び込み、右腕を突き上げてダイヤモンドを1周した。
ファイナルステージの初戦は出番が無く、この試合もスタメン起用は無かった。それでも試合前の打撃練習では柵越えを連発し、「状態はいいし、出番が来るのを待っていた」という。七回1死一、三塁から代打で打席に立つと、投ゴロながら痛烈な当たりで先制の打点を挙げ、十回は本塁打。「しっかりと仕事ができている」と笑った。
ブラゼルの本塁打を契機に打線がつながり、楽天の救援陣を攻めた。伊東監督は「選手が集中力を見せた」。チームの勢いに手応えを感じていた。【鈴木英世】
(毎日)
【ロッテ】ブラゼル1発ジョーンズから刺激
ロッテのクレイグ・ブラゼル内野手(33)が先取点と勝ち越し打の2打点を挙げた。
互いに無得点の7回1死一、三塁で代打に立ち、投手強襲ゴロで先制に成功。その後同点に追いつかれて延長戦に突入したが、先頭で迎えた10回に右越えソロを放った。
9回に同点ソロを放ったのは楽天の助っ人ジョーンズだった。負けじと打った1発に「野球選手として、ホームランバッターとして『自分も』という刺激を受けた。うれしいのひと言だよ」と喜んだ。
伊東勤監督(51)は「いい集中力でやってくれた。終盤に1発でゲームが決まるような展開になった時、頼りになる存在」と話した。
(日刊)
ロッテ・ブラゼル「1つ勝てば変わる」
同点で延長戦にもつれ込んだゲームに決着をつけたのは助っ人のバットだった。
七回1死一、三塁の場面、サブローの代打で登場すると、結果は投ゴロながら、両軍通じて初めて試合を動かす先制点を呼んだ。
そして延長十回、先頭打者として金刃から、決勝の右越え本塁打。
ブラゼルは「今日はみんなでリラックスしようと心がけた」と話し、「1つ勝てば変わる」と、チームとしては3年ぶりとなる“下克上”に、自信をのぞかせていた。
(デイリー)
ロッテ・根元、初安打が息の根止める一打!
ブラゼルの一発で勝ち越した後の十回一死二、三塁から、根元が中前へ2点ダメ押し打。今ステージでの初安打が楽天の息の根を止める一打となり「重圧はありませんでしたけど、いいところで一本出てホッとしました」と笑顔が弾けた。一回のバント処理で一塁ベースに入った際、打者走者の藤田と交錯して落球(失策)。この時に右目のコンタクトレンズが吹き飛ぶアクシデントもあり、“大当たり”だった!?
(サンスポ)
ロッテ・根元、貴重な2点打にホッ 12打席ぶり安打
ロッテの根元が2-1とした延長十回、適時打を放って貴重な2点を加えた。代わったばかりの長谷部からしぶとく中前に運んだ。勝利を大きく引き寄せる一打に「結果が出たんでホッとしている」と表情が緩んだ。
14日のファーストステージ第3戦の三回に左前打を放ってから12打席ぶりの安打だった。「1本が出るのと、出ないとでは大きな違い」と今後への手応えを口にした。
(共同)
ロッテ根元が延長10回に2点適時打
ロッテの根元が延長十回に貴重な適時打を放った。
ブラゼルの右越えソロで勝ち越し、さらに1死二、三塁。左腕長谷部の変化球を中前へはじき返し2者が本塁へ。5打席目の初安打がタイムリーとなった。
打席に入る前に根元は、立花打撃コーチから「自分の力を信じて楽しんでこい」と励まされたという。「状態は悪くなかったけど、結果が出てなかった。結果が出てホッとしている」と安どの表情で振り返った。
(デイリー)」
【ロッテ】根元ダメ押し適時打「楽に」
ロッテ根元俊一内野手(30)が、延長10回1死二、三塁から、ダメ押しの2点適時打を放った。
楽天長谷部のスライダーに食らい付いた。「打席に入る前、立花さん(打撃コーチ)から『自分の時間だ。楽しんでいけ』と言われ、楽に立てました。昨日無安打なので、1本出るのと出ないのは大きな違い」と話した。
(日刊)
ロッテ・伊東監督、敵地でもファンから声援!
ロッテ・伊東監督は遠征先では、午前8時ごろからランニングを行っている。18日は宿舎から約1・5キロ離れた東北大学まで走り「サラリーマンの人とかに『頑張ってください』と握手を求められたよ」と喜んだ。また前日17日は、昼食をとろうと、仙台駅の地下街を歩いていると30代の女性に「私、仙台なんですけど、ロッテファンなんです」と声をかけられたという。仙台は楽天の本拠地だが、伊東人気もなかなかのものだ。
(サンスポ)
今江 守備でビッグプレー 初回、明暗分けた「想定はしていた」
ロッテは今江の守備でのビッグプレーが相手の勢いを止めた。
初回1死二、三塁でジョーンズの打球は三塁線をライナーで襲ったが、素早く反応して好捕し、すぐさま飛び出していた三走・岡島にタッチ。併殺でピンチを切り抜けた。「三塁線を詰めていなかったが、想定はしていた。うまく反応できた」としてやったりの様子。打っても2安打の4番は「シーズン後半からいい形で打撃ができている」と話した。
(スポ二チ)
【ロッテ】益田3人締め苦手払しょくだ
ロッテのセーブ王・益田直也投手(23)が、8回を3人で抑えた。「西武戦も相当緊張したのですが、さらに緊張した」と、いきなり四球でピンチを招いたが、岡島を併殺に仕留め、切り抜けた。
シーズン終盤も相性の悪い楽天戦は、9回を内に譲っていたが「今日投げたことで、余裕ができるかも」と、自信回復の手応えを得ていた。
(日刊)
ファーストSの雪辱だ!ロッテ・古谷、成瀬を参考
19日の第3戦はロッテ・古谷が先発。ファーストステージでは12日の第1戦に先発して五回途中で降板。第1戦で同じ左腕の成瀬が7回1失点と好投したが「結構上手に投げていた。参考になった」と攻略法をつかんだ様子。「マー君にやられたので、こっちに流れを取り返すぐらいの投球をしたい」と、もの静かな男が珍しく闘志をあらわにした。
(サンスポ)
ロッテ・古谷 成瀬を参考に楽天戦制す
楽天の2勝1敗となって迎える19日の第3戦。ロッテは12日のCSファーストS第1戦から中6日で古谷が先発する。勝てば対戦成績が並ぶだけに、左腕は「出せる力を精一杯出して投げるだけ」と意気込んだ。
前夜のファイナルS初戦では、成瀬が楽天打線に対し7回1失点と力投したが、「上手に投げていた。参考になったと思います」ととエースを手本に好投を誓った。
(デイリー)
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