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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【3/28】

2025年03月29日 02時14分23秒 | マリーンズ2025
≪3/28≫


 2025年3月28日――。いよいよ今夜、2025年のプロ野球が開幕する。1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指すロッテは、敵地で昨季のパ・リーグ王者・ソフトバンクと対戦する。

 開幕投手を務める小島和哉は「チームがスタートダッシュするのにすごく大事な試合だと思うので、勝てていないので、勝てるように頑張りたいです」と意気込めば、藤原恭大は「去年は怪我しましたけど、今年は最初からいるので、怪我しないように1年間しっかり一軍で活躍したい」と決意。

 3年ぶりに復帰したタイロン・ゲレーロは「3年前より進化したゲレーロを見てほしいですし、楽しんでほしい。僕の速い球速を楽しみにしていてください」と話し、鈴木昭汰は「良い時も悪い時もあると思いますけど、1年間通してチームに貢献していきたい」と語った。

 “Vison2025”の一つに“新たな常勝軍団”を掲げており、今年は何が何でもリーグ優勝を達成したいところ。これまではクライマックスシリーズ出場、Aクラス入りで満足するマリーンズファンも多かったが、2020年以降の直近5年は2位、2位、5位、2位、3位と4度のAクラス入りを果たしており、目指すところはリーグ優勝しかない。数年前は今年の目標などを聞くと、個人について口にする選手が多く、“優勝”という言葉がなかなか出てこなかったが、今季は“優勝”とはっきりと言葉にする選手が多かった。

 「優勝に向かってチーム一丸、秋にみんなで笑えるようにしっかりと戦っていけたらと思います」(藤岡裕大キャプテン)

 「今シーズンはチームとしては優勝目指しているのと、個人的にはどういうシーズンになるかわからないですけど、しっかりチームに貢献できるようにやっていきたいと思います」(荻野貴司)

 「名球会というと7セーブで終わってしまうので、そんなことは言わずにホールド、セーブで足して40くらいはいけるように頑張りたいと思いますし、チームとしては毎年言っていますけどリーグ優勝、日本一になれていないので、そこを目指してみんなで頑張っていければいいなと思っています」(益田直也)

 「チームとしてリーグ優勝はみんなが目指しているところだと思いますし、個人としてはリーグ優勝に少しでも貢献したい」(唐川侑己)

 「リーグ優勝というところを目指して、しっかり貢献していきたいなと思います」(西野勇士)

 「去年1年間一軍で投げさせてもらって、それでもまだ足らずに3位だったので、全体としては優勝というものを経験したいと思っている。そこを目指してやる中で、自分の成績もいいものがついてくればいいんじゃないかなと思います」(国吉佑樹)

 「チームとしてはリーグ優勝、日本一を絶対に達成したい目標ですし、個人的にも全てにおいてキャリアハイをやりたいなと思います」(岡大海)

 「日本一、優勝に向けて戦っていく中でのその輪に入っていって抑える。チームの勝利に貢献して、吉井さんを胴上げする。僕の目標ですね」(西村天裕)

 「優勝、ビールかけしているのを見ると、優勝したいし、みんなで喜びを分かち合いたいというのがあった。優勝したい気持ちは今年は違う」(佐藤都志也)

 「自分自身がしっかりと結果を残してやることをやって、しっかり僕という存在をアピールした上でチームの優勝、日本一がついてくれば最高だと思う。まずは結果を残す1年にしたいと思います」(髙部瑛斗)

 「優勝、日本一になれるように最後に喜べるような最高なシーズンにしていきたいと思います」(鈴木昭汰)

 「もう1番は本当に自分の数字もそうですけど、優勝したいので、はい。そのためには自分が2桁以上とか、180イニング以上っていうところにくっついてくると思うので、チームの勝利のためにしっかりと腕を振りたいと思います」(小島和哉)

 「まずはしっかりリーグ優勝というところを全員で目指してやっていければと思っているので、その中で自分が少しでも貢献できるようにと個人的に思っています。チームの勝ちに貢献できるようにしっかり頑張りたいと思います」(小川龍成)

 「3割10本打たないと。僕以外もそうですけど、絶対に優勝できないと思うので、個人の力も優勝するにはすごく大事になってくるかなと思います」(藤原恭大)

◆ 課題の夏場以降の戦い

 ロッテがリーグ優勝を目指す上で、課題になっているのが、チームとしての好不調の波、そして夏場以降の戦い。

 チームの好不調の波に関しては、ここ数年なん度も述べているが、昨季も4月19日の日本ハム戦から4月27日の楽天戦にかけて7連敗、5月14日のオリックス戦から6月1日の阪神戦にかけて15試合連続負けなしでチーム状態を上向いたかと思ったが、交流戦は7勝9敗2分の負け越し。7月は再び13勝9敗と勝ち越し、8月に入ってからは11日のオリックス戦後、13日の日本ハム戦後に今季最多の貯金12としたが、18日のソフトバンク戦から23日のオリックス戦にかけて5連敗。9月は大きく勝ち越している西武、楽天、オリックスといった下位球団との対戦となったが、10勝10敗と大きな貯金を作れなかった。

 夏場以降の戦いもチームとして課題だ。吉井理人監督が就任したこの2年の8月以降の成績を見ると、23年が23勝33敗1分、24年が23勝27敗。23年は7月終了時点で首位と3ゲーム差の2位にいながら、終わってみればCS争いに巻き込まれ、最終戦でCS進出と失速した。

 今季ソフトバンクからFAでロッテに加入した石川柊太は、ソフトバンク時代に何度もリーグ優勝、日本一を経験している。石垣島春季キャンプ中に、リーグ優勝するチームの8月、9月のチームの雰囲気について石川に聞いてみた。
 「経験上、打つ人が打って、抑える人が抑えてというのが噛み合いますよね」と教えてくれた。

 20年は10月9日終了時点で首位・ソフトバンクとゲーム差「0.0」と優勝争いを演じていたが、10月10日以降は打線の不振が響き、7勝17敗1分と大きく負け越し、リーグ優勝を逃した。一方のソフトバンクは10月10日以降、21勝3敗でリーグ優勝した。

 2020年優勝した時の雰囲気について石川に訊くと、「その選手のクオリティ、ポテンシャルを十二分に発揮するというのが後半戦の戦いで大事じゃないんですかね。みんなそれなりに結果を出せる人が結果を出す。3割近く打つ人が3割近く打つとか、ホームランを打てる人がホームランを打つ、防御率2点台の人が試合をまとめる、それなりのクオリティを出せる人が出すというのが勝っている時。長距離打者じゃない人がホームランを打つことというのは無理じゃないですか。打つべき人が打って、守る、抑える人が抑えるというところなので、自分の役割をしっかりできたら、最後ゴールテープが切れるというイメージが強いので、自分のやるべきことに集中してやっている印象ですかね」とのことだった。

 ロッテは今季、夏場以降の戦いに向けて、投手陣は今季も救援陣の登板管理をする方向で、野手陣は打線に厚みをもたすために春季キャンプ中に本職とは別のポジションでノックを受けたりと、準備してきた。「その全ては、勝つために。」そして、今年こそ歓喜の秋へーー。2025年の戦いが始まる。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪3/28≫


 ついに開幕する2025年のプロ野球。中でも気になるのが初のプロの舞台となるルーキーたちの存在だ。では、開幕前のキャンプを見た百戦錬磨のスカウトたちに聞く「今季大注目」の新人は、一体どの選手なのだろうか?

 プロ野球のキャンプには、他球団の関係者たちもたくさん訪れる。
 トレードやドラフトによる新戦力の見極めと、現有戦力の中に、良くも悪くも、ガラッと変わった選手はいないのか。そんな「変化」をキャッチしようとするスコアラーやスカウトたちである。

 たいていのキャンプ地の球場では、ネット裏観客席のど真ん中あたりに、「関係者専用席」なるものが設けられ、体格のよい男たちが、サングラスの奥で目を光らせるのだ。

スカウトも気にする「ルーキーたち」の実力 

 中でも、より興味の対象になるのがルーキーたち。

 トレード加入や現有戦力の選手たちについては、それぞれに昨年までのデータがあるが、ルーキーたちにはそれがない。特に、スコアラーの方たちにとっては、初めてプレーを目にする選手たちばかりなので、自然と目線はそちらのほうに吸い寄せられるという。

「昔のルーキーって、パッと見ればすぐにわかった。キョロキョロして、オドオドして、なんとなく落ち着きがなくてね。体つきも一目瞭然、ユニフォームがブカブカ。肝心な部分の肉付きが弱かった。でも、最近は変わりましたね。グラウンドでも堂々としているし、アマチュアで十分に筋トレをやっているせいか、ユニフォーム姿のシルエットもぜんぜん遜色ないですよ。逆に、プロで5年、6年経ってまだはっきりしない選手たちのほうが、ユニフォーム姿がショボく見えてしょうがない」

 姿即心、心即姿……長く駒沢大学の監督をつとめた太田誠氏が、仏教の教えからよく引用しておられた言葉。ベテランのスコアラーの方が、同様の表現をした。

「キャンプで、他球団のルーキーを見るでしょ。ビックリすることがよくあるんです」

プロに入って「ガラッと変わっている選手も…」

 あるスカウトの方が教えてくださった。

「キャンプでプロのユニフォームを着て、ガラッと変わって見える選手っているんですよ、アマチュアの時と比べて……」

 ただし、こちらも、「良くも悪くも」だそうだ。

「私たち、アマチュアの時に何年もかけて、何度もその選手見てきて、姿もプレーもしっかりこの目に焼きつけているはずなのに、『ほんとにあの選手なんか?』って、驚くことがある」

 どんな場合なのか。

「そこのチームのユニフォームがピターッと似合って、カッコよく見えて、練習見ていても、自分の持ち味を出しながら、『アイツ、いつの間にあんなに上手くなったんだ!』って。『しまった!』と思っても、もう遅い」

 では、そんな他球団のキャンプを見て回った関係者たちが、「獲っておけばよかった!」と羨ましくなったルーキーたち。

 ズバリ聞いてみた。

<次回へつづく>

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「いちばんビックリしたのは、カープの佐藤柳之介ですね」

 広島2位指名、富士大学から入団したサウスポー。同期の投手があと2人プロ入りした強力投手陣のエースとして、全国大会で二度のベスト4の実戦力。最速148キロ、アベレージ145キロ前後の速球にスライダー、カットボール、フォークを交えた緩急勝負の投手だ。

「とにかく大きく見えたんです、日南のキャンプで。大学の時は175cm(発表では179cm)ぐらいにしか見えなかったのに、カープのユニフォームを着てプレーしていると183cmある滝田(一希・投手・2年目・星槎道都大)あたりと同じぐらいに見える。立ち方っていうのか……背中で立ててるっていうのか。自分に自信が持てているからこそ、あれだけ大きく立てる。いいメンタルでキャンプを過ごせているんでしょうね」

「ボールの勢いでこんなに圧倒できるとは…」

 実際、キャンプ後半の紅白戦やオープン戦でも、安定したピッチングを展開している広島・佐藤柳之介投手。

「リリースとボールの軌道の見にくい投手だってことは、大学時代からわかっていましたけど、ボールの勢いでこんなに圧倒できるとはね。スライダー系のボールでもスイング跳ね返してファール打たせて、カウントを追い込めていますもんね」

 スピード豊かなボールには、振り遅れるという意味の打ちにくさがあり、ボールの軌道が見えにくいというのも同様に手の焼ける「打ちにくさ」だ。試合のピッチングでは、同じような実戦力を発揮する。

「木下君じゃないですかねぇ。タイガースの」

 別のスカウトの方は、最速156キロ、アベレージでも150キロ前後の剛腕を挙げてくださった。

 阪神・木下里都、183cm90kg・右投げ右打ち。KMGホールディングス、以前は「九州三菱自動車」と称した社会人野球のチームからドラフト3位で入団した。

「勝負球を持っているのがいちばんですね。宜野座でオープン戦見たんですけど、すごいツーシーム投げていましたよ。あのボールだったら、一軍でも空振りがとれる。ストライク先行で投げられるし、カーブでカウント作れるし、勝負球もある。中継ぎの<絶対必要条件>は持っていますよね」

 昨年の夏、都市対抗野球での木下投手を見ているという。

「短いイニングだったですね。確か、いきなり150キロ前後から始まって、悪くなかったですよ。自分が九州担当だったら推していましたね。でも、あれですよね、ピッチャーになって日が浅いんですよね。活躍したのも去年だけだったみたいで、担当も推しきれなかったんじゃないですか」

阪神のドラ3右腕の課題は「マウンド経験の浅さ」

 福岡舞鶴高では遊撃手だったと聞いている。福岡大に進学してから、遠投120mの飛び抜けた強肩を生かすべく投手に転向。実戦でのキャリアは、確かに昨年1年間のみだった。

「だからね、これがひとシーズン長続きするかどうかですよね。木下君みたいなマウンド経験が浅い投手や、あまり長いイニング投げてきていない独立リーグの投手は、持続力ってとこがね。やってみないとわからないけど……」
 一方で、追い風もあるという。

「キャッチャーに梅野(隆太郎)君がいるでしょ、福岡大の先輩で。おそらくは今は怖いもの知らずで、がむしゃらに投げている状況でしょうから、そこに、頼りになる先輩がミットを構えてくれているんですから、こんなに心強いことはない。阪神っていうチームもよかったんじゃないですか、木下君みたいな投手の場合」

 投手が2人続いて、ならば今年は、「バットマン」はいないのか。

「私がスカウトだったら、ロッテに行った西川(史礁)ですよ。彼を1位で推したでしょうね」

 そう語ってくださったのは、野手出身のスコアラーの方だ。

「彼は間違いないでしょ。だって、余裕があるもん、何やらせても」

石垣キャンプで「西川ばかり見ていた」

 千葉ロッテの石垣島キャンプでは、バッティングもフィールディングも、ベースランニングも、ずっと西川選手ばかり見ていたと笑った。

「惹きつけるものがありますよ。雰囲気がある。プロ野球もずいぶん見ているけど、やっぱり活躍する選手とか、エース級、クリーンアップにのし上がっていく選手って、余裕がありますよ。たとえば、バッティング練習を見ていても、西川は楽々放り込んでいるでしょ。当たり前みたいな顔して」

 打たなきゃ、飛ばさなきゃ……みたいに、深刻な顔してやってない。そんな表現もしてくれた。

「プロのバッティングピッチャーって、ほとんどが元・現役投手ですから、結構手元で伸びる生きたボールを投げるんですよ。そうでなきゃ、練習にならないからね。これ、意外とみんな知らないんですよ」

 そこで、予期せぬ最初のカベに突き当たるルーキーバットマンたちも少なくないという。

「でも、西川は最初のボールを簡単にジャストミートできる。打ち損じると、一瞬ちょっと考えて、次のボールはちゃんと修正して捉えられる。自分のペースで、打ちたいように打って、新人のくせに、ちゃんと自分の練習をしている。それでいて、ちゃんとまわりへの気遣いもできていてね。なかなかできることじゃないですよ」

 表情豊かで、外向きの明るいエネルギーを発散しながらの打つ、守る、走る。

「そういう選手、今のロッテにいないでしょ。うまくいかない時期があっても、ファンが応援してくれる、待っていてくれる。人気者になりますよ、きっと!」

 春のキャンプで、他球団の「偵察隊」の目にとまるのは、どうしても大学、社会人からプロに進んだ選手たちになりがちだが、そんな中で、1人だけ高校生の名前が挙がった。

「私、西都には行ってないんで、聞いた話なんですけど……」

 パ・リーグ球団のスカウトの方だ。

「ニキータっていうんですか。そう、豊川高校の。バッティング練習の打球が凄かったらしいですよ」

 ご両親がロシア人の超高校級スラッガーとして注目されていたモイセエフ ニキータ。

 昨年のセンバツ高校野球、話題の飛ばないバットで飛ばした打球を、甲子園球場のライトスタンドへライナー性で飛ばしたから驚いた。ドラフト会議では、ヤクルト2位指名でプロに進んだ。

「インパクトの音がぜんぜん違うらしいですよ。ファームのキャンプでも、プロ入って5年、6年やっている選手が何人もいる中で、ニキータだけ、ガシャキーン!みたいな音で飛ばすんですって。ヤクルトの村上(宗隆)とか、バッティング練習見ていると、外野に飛んだ打球がそこからクン、クンって伸びていくじゃないですか。そんな打球だって」

 やがてはメジャーに羽ばたいていきそうな和製大砲に、うってつけの「後継ぎ」が登場したのか。

「いや、ヨソの事情は僕らにはわかりませんけど、そんなことより、ウチで欲しかったっす。1位で……という話もないこともなかった。パ・リーグでDHありますから、ウチは。プロでクリーンアップ打てそうなヤツなんて、そうそう出てきませんよ。いる時に獲っておかないと。でも、守りだって、悪くないですからね、ニキータは」

あの「5球団競合」ドラ1選手の評価は?

 ところで、なかなか名前が出てこないあの選手は、いったいどうしたのか。

「宗山みたいな選手は、キャンプの短い期間の中では目立たないんと違いますか」

 西武、楽天、広島、日本ハム、ソフトバンク……5球団の1位指名重複の末に楽天に進んだ宗山塁。言わずと知れた明治大学の、いや、学生球界を代表するショートストップである。

「キャンプで目をひくっていうのは、とんでもなく速いとか、とんでもなく飛ばすとか、目で見てすぐわかる才能でね。宗山みたいな、選手としてのトータルの総合力とか能力バランスの高い選手って、1カ月のキャンプじゃあ、そうは目立たない。

 その代わり、見ててごらんなさい。ひとシーズン終わった時に『いやあ、やっぱり宗山ってさすがだなぁ』となりますから。長~く付き合ってみて初めて凄さのわかる選手。そういうタイプですよ、彼は」

 そんな解説をしてくださったこの方も、プロ野球で長~くショートストップをつとめた「記憶に残る選手」であった。 

文=安倍昌彦

(以上 Number)


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