【注目選手の素顔】SMELLで締める!ロッテ・益田はお香投手
担当記者が注目選手の素顔に迫る企画。第5回はロッテの守護神・益田直也投手(24)にズームインします。昨季は新人王、2年目の今季はパ・リーグ最多となる33セーブを挙げて2年連続でタイトルを獲得。そんな益田の癒やしタイムはお香と半身浴。侍ジャパンにも選出され、今や日本の新守護神にまで上り詰めた益田のこだわりのリラックス法とは…。
★リラックス法
来季の契約更改も済ませ、シーズンオフに突入した益田は、何と茶髪になって現れた。
「本当はもっと(色を)明るくしようと思ったんですが、時間がかかるといわれたので。時間があるときに、もっと明るくするかも」
抑え投手は過酷な仕事だ。打たれれば、チームの敗戦に直結してしまうことが多い。それだけに公私とも気持ちの切り替えは大切になる。
チームでは茶髪禁止だが、「(シーズン中も)休日は何をやっても構わない。それがウチのチームカラー」というのが伊東監督の方針。益田にとって髪の色も、オンとオフの切り替えの一つといえる。
そんな益田を日々癒やすのがお香。米国生まれの人気お香ブランド「GONESH(ガネッシュ)」の「No・8」を愛用し、家の中では一日中たきっぱなしだという。さらに球場へ向かう車の中や、遠征先、キャンプのホテルの部屋にも持参するほど徹底している。
「始めたのは大学1年のとき。先輩がやっていて。この匂いをかいでいるだけでリラックスできる。落ち着くし、疲れも吹っ飛びます」
GONESHは約40種類あるが「甘い中にも爽やかな感じがある」というNo・8の人気が高い。「その先輩はもっと甘い匂いのを使っていたんですが、僕はこれがよかったので、ずっと使っています」と数種類を試してたどり着いた。家で使用するスティックタイプ(100本入り、約1500円)、車載用(約600円)などを量販店で購入し、絶やさないようにしている。
★試合後はコレ
さらに、試合後にハマっているのが半身浴だ。自宅や遠征先の浴槽で「(防水の)携帯やiPadでYouTubeを見たり、漫画を読んだり。動画で音楽を聴いたり、野球も見ます。自分の投球は見ないけれど、他の人の投球や珍プレー好プレーを見たりもします」と気がつけば1時間程度も浸かっていることもあるという。
11月30日の契約更改交渉後の会見では8カ月間の交際を経て、7月に都内在住の一般女性と結婚していたことを発表。もちろん最大の癒やしは、新妻の存在でもある。
「打たれたときはロッカーで反省して、球場を出るときには頭を切り替えている」と家に野球を持ちこむことはしないという。「結婚もしたし、もっともっと頑張らないと。来年は結婚してダメになったといわれないようにしたい」。
入団から3年連続のタイトル獲得。そして侍ジャパンの守護神として、4年後のWBC出場へ。3年目の来季はさらなる飛躍を遂げる。
★国内旅行で母親孝行
12月は「早めに和歌山に帰省しようと思っています。何かできることがあれば」と母親孝行にあてるつもり。「今年はちょっと無理なので、国内旅行になるけれど、来年はどこか外国に連れて行ってあげたい」と計画している。優勝旅行なら満願成就!? 新妻だけではない。母・しのぶさん(47)のためにも活躍を続ける。
★肩もみもプロ並み!?
母子家庭で育ち、母親を大事にする益田は、高校生のころから母・しのぶさん(47)の肩もみをするようになった。関西国際大時代は「監督の専属トレーナーでした」と苦笑いを浮かべ、鈴木英之監督から「うまいなぁ。野球をやめても食っていけるぞ」と絶賛されたという。しかも肩もみが、野球にもつながった。「おかげで、指先の筋肉を鍛えられて強くなった」と益田。親孝行が思わぬ効果を生んだようだ。
★左右二刀流!
手先は器用で、もともとは左利き。打撃も中学の途中までは左打ちだったが、鉛筆や箸、ボールを投げることなどは右利きにされたという。それでも「トランプを切ったり、みかんをむいたり、ペットボトルを開けるのは、今でも左」。もちろん、左手でも投げられる。レンジャーズのダルビッシュなどがトレーニングで左投げを取り入れているが、益田も左手用のグラブを持っており「60メートルぐらい投げられます」と試合前に練習の一環として取り入れている。
■取材後記
★トークは抑えが効かない?! 侍ジャパンで初海外「スラれないように」
チームでは抑え役だが、トークでは抑えが効かない?!
侍ジャパンに選出されると「同郷(和歌山)の小久保監督なので、コネで入ったといわれないように、しっかり期待に応えたい」。「(台湾遠征は)初海外なので、スラれたりするんじゃないかと…。ドジを踏まないようにしたい」などと関西人の血が騒ぐ。
結婚報告の際には「とりあえず離婚しないように頑張ります」とパンチのきいたコメントも飛び出した。
しかし役割上、セーブを挙げたときよりも、失敗したときの方が注目されてしまい、先発投手のように大きな記事で取り上げる機会は少ない。打たれたときに話を聞きに行く機会が多くなり、いつも申し訳なく思っている。
球団納会(11月28日)で別室にいた報道陣に、わざわざビールを注ぎにきた益田に、その話をすると「大丈夫です。来年は打たれませんから」と笑顔で力強い言葉が返ってきた。
来年は優勝決定時のマウンドでガッツポーズする益田の姿を、ぜひ見てみたいと願っている。(ロッテ担当・塚沢健太郎)
益田 直也(ますだ・なおや)
1989(平成元)年10月25日生まれ、24歳。和歌山県出身。市和歌山商高(現市和歌山高)から関西国際大を経て、2012年ドラフト4位でロッテ入団。同年にいずれも新人のプロ野球新記録となる72試合登板、41ホールド、43ホールドポイントを記録し、新人王に選出。今季は33セーブで最多セーブのタイトルを獲得した。通算成績は140試合に登板、4勝8敗34S、防御率2.16。1メートル77、80キロ。右投げ右打ち。既婚。来季年俸7200万円。背番号52。
塚沢 健太郎(つかざわ・けんたろう)
1971(昭和46)年生まれ。東京都出身。夕刊フジで巨人、メジャーリーグ、楽天、西武を担当。産経デジタルを経て、今年4月からサンケイスポーツでロッテ担当。自慢は1996年にドジャース・野茂のノーヒットノーランを取材したことと、「8時だヨ!全員集合」を2回観覧したこと。
(サンスポ)
担当記者が注目選手の素顔に迫る企画。第5回はロッテの守護神・益田直也投手(24)にズームインします。昨季は新人王、2年目の今季はパ・リーグ最多となる33セーブを挙げて2年連続でタイトルを獲得。そんな益田の癒やしタイムはお香と半身浴。侍ジャパンにも選出され、今や日本の新守護神にまで上り詰めた益田のこだわりのリラックス法とは…。
★リラックス法
来季の契約更改も済ませ、シーズンオフに突入した益田は、何と茶髪になって現れた。
「本当はもっと(色を)明るくしようと思ったんですが、時間がかかるといわれたので。時間があるときに、もっと明るくするかも」
抑え投手は過酷な仕事だ。打たれれば、チームの敗戦に直結してしまうことが多い。それだけに公私とも気持ちの切り替えは大切になる。
チームでは茶髪禁止だが、「(シーズン中も)休日は何をやっても構わない。それがウチのチームカラー」というのが伊東監督の方針。益田にとって髪の色も、オンとオフの切り替えの一つといえる。
そんな益田を日々癒やすのがお香。米国生まれの人気お香ブランド「GONESH(ガネッシュ)」の「No・8」を愛用し、家の中では一日中たきっぱなしだという。さらに球場へ向かう車の中や、遠征先、キャンプのホテルの部屋にも持参するほど徹底している。
「始めたのは大学1年のとき。先輩がやっていて。この匂いをかいでいるだけでリラックスできる。落ち着くし、疲れも吹っ飛びます」
GONESHは約40種類あるが「甘い中にも爽やかな感じがある」というNo・8の人気が高い。「その先輩はもっと甘い匂いのを使っていたんですが、僕はこれがよかったので、ずっと使っています」と数種類を試してたどり着いた。家で使用するスティックタイプ(100本入り、約1500円)、車載用(約600円)などを量販店で購入し、絶やさないようにしている。
★試合後はコレ
さらに、試合後にハマっているのが半身浴だ。自宅や遠征先の浴槽で「(防水の)携帯やiPadでYouTubeを見たり、漫画を読んだり。動画で音楽を聴いたり、野球も見ます。自分の投球は見ないけれど、他の人の投球や珍プレー好プレーを見たりもします」と気がつけば1時間程度も浸かっていることもあるという。
11月30日の契約更改交渉後の会見では8カ月間の交際を経て、7月に都内在住の一般女性と結婚していたことを発表。もちろん最大の癒やしは、新妻の存在でもある。
「打たれたときはロッカーで反省して、球場を出るときには頭を切り替えている」と家に野球を持ちこむことはしないという。「結婚もしたし、もっともっと頑張らないと。来年は結婚してダメになったといわれないようにしたい」。
入団から3年連続のタイトル獲得。そして侍ジャパンの守護神として、4年後のWBC出場へ。3年目の来季はさらなる飛躍を遂げる。
★国内旅行で母親孝行
12月は「早めに和歌山に帰省しようと思っています。何かできることがあれば」と母親孝行にあてるつもり。「今年はちょっと無理なので、国内旅行になるけれど、来年はどこか外国に連れて行ってあげたい」と計画している。優勝旅行なら満願成就!? 新妻だけではない。母・しのぶさん(47)のためにも活躍を続ける。
★肩もみもプロ並み!?
母子家庭で育ち、母親を大事にする益田は、高校生のころから母・しのぶさん(47)の肩もみをするようになった。関西国際大時代は「監督の専属トレーナーでした」と苦笑いを浮かべ、鈴木英之監督から「うまいなぁ。野球をやめても食っていけるぞ」と絶賛されたという。しかも肩もみが、野球にもつながった。「おかげで、指先の筋肉を鍛えられて強くなった」と益田。親孝行が思わぬ効果を生んだようだ。
★左右二刀流!
手先は器用で、もともとは左利き。打撃も中学の途中までは左打ちだったが、鉛筆や箸、ボールを投げることなどは右利きにされたという。それでも「トランプを切ったり、みかんをむいたり、ペットボトルを開けるのは、今でも左」。もちろん、左手でも投げられる。レンジャーズのダルビッシュなどがトレーニングで左投げを取り入れているが、益田も左手用のグラブを持っており「60メートルぐらい投げられます」と試合前に練習の一環として取り入れている。
■取材後記
★トークは抑えが効かない?! 侍ジャパンで初海外「スラれないように」
チームでは抑え役だが、トークでは抑えが効かない?!
侍ジャパンに選出されると「同郷(和歌山)の小久保監督なので、コネで入ったといわれないように、しっかり期待に応えたい」。「(台湾遠征は)初海外なので、スラれたりするんじゃないかと…。ドジを踏まないようにしたい」などと関西人の血が騒ぐ。
結婚報告の際には「とりあえず離婚しないように頑張ります」とパンチのきいたコメントも飛び出した。
しかし役割上、セーブを挙げたときよりも、失敗したときの方が注目されてしまい、先発投手のように大きな記事で取り上げる機会は少ない。打たれたときに話を聞きに行く機会が多くなり、いつも申し訳なく思っている。
球団納会(11月28日)で別室にいた報道陣に、わざわざビールを注ぎにきた益田に、その話をすると「大丈夫です。来年は打たれませんから」と笑顔で力強い言葉が返ってきた。
来年は優勝決定時のマウンドでガッツポーズする益田の姿を、ぜひ見てみたいと願っている。(ロッテ担当・塚沢健太郎)
益田 直也(ますだ・なおや)
1989(平成元)年10月25日生まれ、24歳。和歌山県出身。市和歌山商高(現市和歌山高)から関西国際大を経て、2012年ドラフト4位でロッテ入団。同年にいずれも新人のプロ野球新記録となる72試合登板、41ホールド、43ホールドポイントを記録し、新人王に選出。今季は33セーブで最多セーブのタイトルを獲得した。通算成績は140試合に登板、4勝8敗34S、防御率2.16。1メートル77、80キロ。右投げ右打ち。既婚。来季年俸7200万円。背番号52。
塚沢 健太郎(つかざわ・けんたろう)
1971(昭和46)年生まれ。東京都出身。夕刊フジで巨人、メジャーリーグ、楽天、西武を担当。産経デジタルを経て、今年4月からサンケイスポーツでロッテ担当。自慢は1996年にドジャース・野茂のノーヒットノーランを取材したことと、「8時だヨ!全員集合」を2回観覧したこと。
(サンスポ)
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