≪2018/12/5≫
チーム浮上のカギを握るロッテの高卒ドラ1野手
藤原恭大に熱視線
ロッテのドラフト1位・藤原恭大(大阪桐蔭高)が12月1日に契約合意。いよいよプロ野球人生のスタートラインに立った。
サインの瞬間は球団の人気コンテンツ『広報カメラ』でも取り上げられるなど、やはり注目度は高い。高卒1年目ということを考えれば、いきなりのレギュラー獲得というのはハードルが高いかもしれないが、数年後はロッテの顔となるべく選手。その一挙手一投足に注目が集まるのも仕方がない。
日本一の裏にあった高卒野手の活躍
ロッテは近年、ドラフトで高校生野手の目玉を立て続けに指名している。2015年は平沢大河(仙台育英高)、2017年は安田尚憲(履正社高)。いずれも競合抽選となったなか、クジ引きで当たりを引き当てた。
今季3年目を迎えた平沢は112試合に出場して打率.213(291-62)、5本塁打、32打点という成績。すべてにおいてキャリアハイを更新した。しかし、本人としては納得はしていない様子。一番は本職の遊撃でなく、右翼での出場が多かったことだろう。契約更改後の会見では倍増となる2620万円(金額は推定)を勝ち取りながら、「来年は内野で勝負」と決意を口にしている。
もう一人、昨年のドラ1・安田も今季は一軍デビューだけでなくプロ初本塁打も記録。上々のスタートを切った。ファームではさらに多くの実戦を経験しており、オフは日の丸を背負ってU-23・W杯を戦った後、現在は『2018アジアウインターベースボールリーグ』に参戦と休みなしで修行の日々を送っている。
ここ2シーズンは6位・5位と低迷が続くロッテ。どうにか上位浮上のキッカケを掴むべく、FA市場の目玉だった丸佳浩(広島)の獲得を目指したが、巨人との争奪戦に敗れた。となれば、現有戦力の突き上げに切り替えるのみ。近年のドラフトで指名してきた“金の卵”たちのブレイクに期待がかかる。
野手は上述の通りの素材が揃っていて、投手人も岩下大輝(2014年ドラフト3位)や種市篤暉(2016年ドラフト6位)といった高卒の有望株が頭角を現しつつある。あとは何人がチャンスを掴むのか。そこだけだ。
ロッテといえば2005年・2010年に日本一の栄冠を掴み取っており、2015年も3位と「5」の倍数の年に強いと言われてきた。思い返してみると、強いチームを支えていたのは福浦和也やサブロー、西岡剛、今江敏晃(現在の登録名は「今江年晶」)、成瀬善久といった生え抜きの高卒戦士たちだった。
次の「5」の倍数は2年後の2020年。期待の高卒戦士たちは2020年の爆発に向けて、来季のうちに土台作りを終えることができるか。ロッテの若武者たちの飛躍に期待したい。
(ベースボールキング)
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≪2018/12/5≫
最多ホールド目指すロッテドラ2東妻 西武ドラ1松本が「一番のライバル」
日体大では2年春からリーグ戦登板、今秋は防御率0.98
ロッテからドラフト2位指名された東妻勇輔投手は、智弁和歌山高卒業後、日本体育大学に進学。2年春からリーグ戦で登板すると、3年春に最優秀投手、3年秋にリーグMVPを獲得し、明星大学戦でノーヒットノーランを達成するなど、エース格として活躍した。
4勝2敗、防御率1.30の成績を残した4年春のリーグ戦は、ドラフト候補として注目を浴びたことで「気負いすぎた面があった」と言うが、秋は防御率0.98と抜群の安定感を示し、自己最速の155キロも計測。「秋はそこそこいい成績が残せた。(注目されることは)最初は気にしていましたけど、最後の方は全然気にならなかったですね」
4年間の大学生活における大きな存在として、東妻は2人の投手の名前を挙げる。1人は同じ大学で「一番のライバル」と言う西武のドラフト1位・松本航だ。「身近にすごい選手がいたので、その背中を追いかけてやってきました。必死に食らいついていった4年間でした」。練習から常に意識し、切磋琢磨しながら4年間を過ごした。
ドラフトでは松本が1位指名で、東妻が2位指名。それに関しては「妥当かなというのはあるので、悔しさはないです」と話し、「今は負けている分、一緒にプロに行けたので、そこで見返してやると思っていますね」と決意を述べた。
元中日の辻投手コーチから学んだ「自分で考える力」
もう1人は元中日投手で、現在は日体大で投手コーチを務める辻孟彦氏だ。東妻は、辻氏からの指導で「自分で考える」ことを学んだという。考える癖がつき、練習の取り組み方にも変化が生まれた。
「自分で考えることによって、全て責任が伴ってくる。休んだ分、成長ができないですし、自分で考えてやらないと、ここまで成長できていない。(辻氏の)教えがあったからこそ、ここまで大学で伸びることができたと思います」と感謝した。
いよいよプロの世界に飛び込む東妻。「プロに入ってからは中継ぎ、抑えを任されると思うので、最多ホールドを目標にしたい」。日体大で学んだ4年間を、プロの舞台で生かしていく。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
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≪2018/12/5≫
左腕不足ロッテに期待の星 センバツV→早大のドラ3小島「1年目から即戦力で」
浦和学院でセンバツ制覇、早大では1年から活躍
「しっかり基礎体力、土台を作ろうと思って(大学の)4年間を過ごしてきた。それをプロの舞台で発揮できたらと思います」
ロッテからドラフト3位指名を受けてプロ入りした左腕・小島和哉投手。浦和学院高で2年春にセンバツを制し、早稲田大学に進学と、エリート街道を突き進んできた。
早大では1年春のリーグ戦から登板し、2年秋のリーグ戦では、明治大学・柳裕也投手(現中日)、星知弥投手(現ヤクルト)らを抑えて、リーグトップの防御率1.60を記録する。3年時には成績を落とすこともあったが、「悪い時なりにやるべきことがある。そこは勉強できたかなと思います」と当時を振り返った。
4年春のリーグ戦では4勝3敗、防御率2.29と巻き返すと、最後のリーグ戦では2試合連続完封勝利を収めるなど、プロ入りに向けたアピールに成功した。
慢性的な左腕不足のロッテ、今季左腕はわずか4勝
ロッテはここ数年、左投手不足に喘いでいる。今季もチーム全体で左投手が白星を挙げた数は、わずかに4勝だった。つまり、今年のルーキー左腕は、キャンプ、オープン戦のアピール次第でチャンスを与えられる可能性が高い。
新入団選手発表会で「大学から指名していただいているので、1年目から即戦力で活躍できるように」と、自身の立場に対する自覚を口にした小島。目標は、先発ローテーション入りと10勝だ。
来年から早大の監督を務めるロッテOB小宮山悟氏からは「1年1年が勝負だぞ!」と言葉をかけられたという。「そのための準備をしっかりやっていきたいと思います」。かつてのセンバツV左腕が、厳しいプロの世界で第一歩を踏み出した。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
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≪2018/12/5≫
ロッテドラ4山口、ハム吉田にプロでのリベンジ誓う「ホームランを打って…」
今夏の秋田大会決勝では3三振、“アジャ”井上に弟子入りを志願
ロッテのドラフト4位、明桜高の山口航輝外野手(18)が日本ハムにドラフト1位指名されたライバル吉田輝星投手(金足農)にプロでの雪辱を誓った。
ロッテの新入団発表は4日に東京新宿のロッテ本社で行われ、今夏の秋田大会決勝で吉田に3三振を喫して敗れた山口は「吉田からホームランを打って、プロで借りを返したい」と宣言。MAX146キロ、昨年夏の秋田大会決勝では吉田に投げ勝ったこともあり、高校通算25本塁打と投打の二刀流だが、2年時に右肩を脱臼した。球団としては、外野手として、ドラフト1位の藤原と競わせたい意向だ。
本人は「外野手でやって、いずれは投手も」と二刀流に未練も残してしているが「開幕1軍、1年目から30本以上打って、ホームラン王をとりたい」と山口。今季5年目で打率.292、24本塁打、99打点と覚醒した井上晴哉に憧れており、「右方向に強い打球も打てる。井上選手にホームランを打てる秘訣を(聞きたい)」と“アジャ”に弟子入り志願した。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)
(フルカウント)
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≪2018/12/5≫
武器は「亜大ツーシーム」 ロッテドラ5中村稔が対戦を熱望する先輩は?
担当の山森スカウトが惚れ込んだ精度と威力
ロッテの公式ホームページ「2018年ドラフト会議特集」には、ドラフト5位中村稔弥投手(亜細亜大)に対する山森雅文担当スカウト評がこう記されている。
「制球力抜群! 体力も抜群! ストレートは140キロ中盤で、特筆すべきはツーシームの精度の高さ。空振りも取ることができれば、ゴロの山も築くことができる」
山森スカウトは、中村稔のツーシームに惚れ込んだ。同じ亜大OBのソフトバンク東浜巨、DeNA山崎康晃らもツーシームを武器としている。
中村稔は「バッターに対して手応えが良かったので、投げ始めました」と、3年秋から本格的にツーシームを実戦で使うようになったという。覚えた経緯については「真っすぐから落ちるようなツーシームで、打者を抑えるために投げようと思ったからです」と教えてくれた。
成績を見ても、ツーシームが与えた好影響は大きいようだ。3年春は防御率6.75と苦戦したが、「ツーシーム、スプリットを自分でコントロールできるようになってから勝てるようになりました」と、3年秋以降は防御率1.22(3年秋)、2.34(4年春)、0.96(4年秋)と、強豪ひしめく東都大学リーグで抜群の成績を残した。
チームメートの藤岡裕大、宗接唯人をはじめ、球界には多くの亜大出身者がいる。中村稔は「対戦したい選手」として、迷わず大学の先輩であるソフトバンク松田宣浩の名を挙げた。「自分の持ち味である落ちる系の球を使って、抑えていきたいと思います」。「亜大ツーシーム」を操り、プロの世界でも強打者をねじ伏せていく。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
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≪2018/12/5≫
ロッテドラ7松田、遊撃レギュラー獲りへ、“先輩”藤岡に挑戦状「勝負の世界」
大学でドラフト指名漏れし、社会人を経てプロ入り果たす
「Hondaに拾っていただいたので、チームが勝っていく中で、自分も成績が残せればと思っていました。プロに行きたいという気持ちが強かったと思います」
中央大学3年春のリーグ戦で3本のアーチを描きながら、4年時のドラフトで指名漏れを味わい、涙をのんだ松田進内野手。社会人で2年プレーし、今年ロッテから7位指名を受けた。
プロ入りが叶わなかった2年前、松田は次のドラフトを見据えてHondaの門を叩いた。プロへ行くために「打撃を磨くことを第一でやってきました」。守備でも、社会人1年目までは遊撃を主戦場にしていたが、2年目は「サードを守らせてもらって結果的にプロへ行けた。幅が広がったかなと思います」と、あくまでも最高峰の舞台だけを見つめてきたことを明かす。
ただ、プロでは慣れ親しんだ遊撃のポジションで、レギュラー争いに挑戦する考えだ。現在ロッテの遊撃レギュラーには藤岡裕大がいる。松田にとって、亜大出身の藤岡は1つ上の先輩で、大学時代には何度も対戦した。「リーグ戦でお会いしていましたし、先輩のつながりでお話をさせてもらったこともあります」という。
大学でドラフトにかからず、社会人を経てプロ入りした共通点もある。プロ入りが決まった後、松田から藤岡に連絡をしたという。面識のある先輩ではあるが、プロではポジションを争うライバルになる。松田も「そこは勝負の世界。先輩、後輩関係なく、ショートとして出られるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
チーム浮上のカギを握るロッテの高卒ドラ1野手
藤原恭大に熱視線
ロッテのドラフト1位・藤原恭大(大阪桐蔭高)が12月1日に契約合意。いよいよプロ野球人生のスタートラインに立った。
サインの瞬間は球団の人気コンテンツ『広報カメラ』でも取り上げられるなど、やはり注目度は高い。高卒1年目ということを考えれば、いきなりのレギュラー獲得というのはハードルが高いかもしれないが、数年後はロッテの顔となるべく選手。その一挙手一投足に注目が集まるのも仕方がない。
日本一の裏にあった高卒野手の活躍
ロッテは近年、ドラフトで高校生野手の目玉を立て続けに指名している。2015年は平沢大河(仙台育英高)、2017年は安田尚憲(履正社高)。いずれも競合抽選となったなか、クジ引きで当たりを引き当てた。
今季3年目を迎えた平沢は112試合に出場して打率.213(291-62)、5本塁打、32打点という成績。すべてにおいてキャリアハイを更新した。しかし、本人としては納得はしていない様子。一番は本職の遊撃でなく、右翼での出場が多かったことだろう。契約更改後の会見では倍増となる2620万円(金額は推定)を勝ち取りながら、「来年は内野で勝負」と決意を口にしている。
もう一人、昨年のドラ1・安田も今季は一軍デビューだけでなくプロ初本塁打も記録。上々のスタートを切った。ファームではさらに多くの実戦を経験しており、オフは日の丸を背負ってU-23・W杯を戦った後、現在は『2018アジアウインターベースボールリーグ』に参戦と休みなしで修行の日々を送っている。
ここ2シーズンは6位・5位と低迷が続くロッテ。どうにか上位浮上のキッカケを掴むべく、FA市場の目玉だった丸佳浩(広島)の獲得を目指したが、巨人との争奪戦に敗れた。となれば、現有戦力の突き上げに切り替えるのみ。近年のドラフトで指名してきた“金の卵”たちのブレイクに期待がかかる。
野手は上述の通りの素材が揃っていて、投手人も岩下大輝(2014年ドラフト3位)や種市篤暉(2016年ドラフト6位)といった高卒の有望株が頭角を現しつつある。あとは何人がチャンスを掴むのか。そこだけだ。
ロッテといえば2005年・2010年に日本一の栄冠を掴み取っており、2015年も3位と「5」の倍数の年に強いと言われてきた。思い返してみると、強いチームを支えていたのは福浦和也やサブロー、西岡剛、今江敏晃(現在の登録名は「今江年晶」)、成瀬善久といった生え抜きの高卒戦士たちだった。
次の「5」の倍数は2年後の2020年。期待の高卒戦士たちは2020年の爆発に向けて、来季のうちに土台作りを終えることができるか。ロッテの若武者たちの飛躍に期待したい。
(ベースボールキング)
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≪2018/12/5≫
最多ホールド目指すロッテドラ2東妻 西武ドラ1松本が「一番のライバル」
日体大では2年春からリーグ戦登板、今秋は防御率0.98
ロッテからドラフト2位指名された東妻勇輔投手は、智弁和歌山高卒業後、日本体育大学に進学。2年春からリーグ戦で登板すると、3年春に最優秀投手、3年秋にリーグMVPを獲得し、明星大学戦でノーヒットノーランを達成するなど、エース格として活躍した。
4勝2敗、防御率1.30の成績を残した4年春のリーグ戦は、ドラフト候補として注目を浴びたことで「気負いすぎた面があった」と言うが、秋は防御率0.98と抜群の安定感を示し、自己最速の155キロも計測。「秋はそこそこいい成績が残せた。(注目されることは)最初は気にしていましたけど、最後の方は全然気にならなかったですね」
4年間の大学生活における大きな存在として、東妻は2人の投手の名前を挙げる。1人は同じ大学で「一番のライバル」と言う西武のドラフト1位・松本航だ。「身近にすごい選手がいたので、その背中を追いかけてやってきました。必死に食らいついていった4年間でした」。練習から常に意識し、切磋琢磨しながら4年間を過ごした。
ドラフトでは松本が1位指名で、東妻が2位指名。それに関しては「妥当かなというのはあるので、悔しさはないです」と話し、「今は負けている分、一緒にプロに行けたので、そこで見返してやると思っていますね」と決意を述べた。
元中日の辻投手コーチから学んだ「自分で考える力」
もう1人は元中日投手で、現在は日体大で投手コーチを務める辻孟彦氏だ。東妻は、辻氏からの指導で「自分で考える」ことを学んだという。考える癖がつき、練習の取り組み方にも変化が生まれた。
「自分で考えることによって、全て責任が伴ってくる。休んだ分、成長ができないですし、自分で考えてやらないと、ここまで成長できていない。(辻氏の)教えがあったからこそ、ここまで大学で伸びることができたと思います」と感謝した。
いよいよプロの世界に飛び込む東妻。「プロに入ってからは中継ぎ、抑えを任されると思うので、最多ホールドを目標にしたい」。日体大で学んだ4年間を、プロの舞台で生かしていく。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
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≪2018/12/5≫
左腕不足ロッテに期待の星 センバツV→早大のドラ3小島「1年目から即戦力で」
浦和学院でセンバツ制覇、早大では1年から活躍
「しっかり基礎体力、土台を作ろうと思って(大学の)4年間を過ごしてきた。それをプロの舞台で発揮できたらと思います」
ロッテからドラフト3位指名を受けてプロ入りした左腕・小島和哉投手。浦和学院高で2年春にセンバツを制し、早稲田大学に進学と、エリート街道を突き進んできた。
早大では1年春のリーグ戦から登板し、2年秋のリーグ戦では、明治大学・柳裕也投手(現中日)、星知弥投手(現ヤクルト)らを抑えて、リーグトップの防御率1.60を記録する。3年時には成績を落とすこともあったが、「悪い時なりにやるべきことがある。そこは勉強できたかなと思います」と当時を振り返った。
4年春のリーグ戦では4勝3敗、防御率2.29と巻き返すと、最後のリーグ戦では2試合連続完封勝利を収めるなど、プロ入りに向けたアピールに成功した。
慢性的な左腕不足のロッテ、今季左腕はわずか4勝
ロッテはここ数年、左投手不足に喘いでいる。今季もチーム全体で左投手が白星を挙げた数は、わずかに4勝だった。つまり、今年のルーキー左腕は、キャンプ、オープン戦のアピール次第でチャンスを与えられる可能性が高い。
新入団選手発表会で「大学から指名していただいているので、1年目から即戦力で活躍できるように」と、自身の立場に対する自覚を口にした小島。目標は、先発ローテーション入りと10勝だ。
来年から早大の監督を務めるロッテOB小宮山悟氏からは「1年1年が勝負だぞ!」と言葉をかけられたという。「そのための準備をしっかりやっていきたいと思います」。かつてのセンバツV左腕が、厳しいプロの世界で第一歩を踏み出した。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
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≪2018/12/5≫
ロッテドラ4山口、ハム吉田にプロでのリベンジ誓う「ホームランを打って…」
今夏の秋田大会決勝では3三振、“アジャ”井上に弟子入りを志願
ロッテのドラフト4位、明桜高の山口航輝外野手(18)が日本ハムにドラフト1位指名されたライバル吉田輝星投手(金足農)にプロでの雪辱を誓った。
ロッテの新入団発表は4日に東京新宿のロッテ本社で行われ、今夏の秋田大会決勝で吉田に3三振を喫して敗れた山口は「吉田からホームランを打って、プロで借りを返したい」と宣言。MAX146キロ、昨年夏の秋田大会決勝では吉田に投げ勝ったこともあり、高校通算25本塁打と投打の二刀流だが、2年時に右肩を脱臼した。球団としては、外野手として、ドラフト1位の藤原と競わせたい意向だ。
本人は「外野手でやって、いずれは投手も」と二刀流に未練も残してしているが「開幕1軍、1年目から30本以上打って、ホームラン王をとりたい」と山口。今季5年目で打率.292、24本塁打、99打点と覚醒した井上晴哉に憧れており、「右方向に強い打球も打てる。井上選手にホームランを打てる秘訣を(聞きたい)」と“アジャ”に弟子入り志願した。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)
(フルカウント)
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≪2018/12/5≫
武器は「亜大ツーシーム」 ロッテドラ5中村稔が対戦を熱望する先輩は?
担当の山森スカウトが惚れ込んだ精度と威力
ロッテの公式ホームページ「2018年ドラフト会議特集」には、ドラフト5位中村稔弥投手(亜細亜大)に対する山森雅文担当スカウト評がこう記されている。
「制球力抜群! 体力も抜群! ストレートは140キロ中盤で、特筆すべきはツーシームの精度の高さ。空振りも取ることができれば、ゴロの山も築くことができる」
山森スカウトは、中村稔のツーシームに惚れ込んだ。同じ亜大OBのソフトバンク東浜巨、DeNA山崎康晃らもツーシームを武器としている。
中村稔は「バッターに対して手応えが良かったので、投げ始めました」と、3年秋から本格的にツーシームを実戦で使うようになったという。覚えた経緯については「真っすぐから落ちるようなツーシームで、打者を抑えるために投げようと思ったからです」と教えてくれた。
成績を見ても、ツーシームが与えた好影響は大きいようだ。3年春は防御率6.75と苦戦したが、「ツーシーム、スプリットを自分でコントロールできるようになってから勝てるようになりました」と、3年秋以降は防御率1.22(3年秋)、2.34(4年春)、0.96(4年秋)と、強豪ひしめく東都大学リーグで抜群の成績を残した。
チームメートの藤岡裕大、宗接唯人をはじめ、球界には多くの亜大出身者がいる。中村稔は「対戦したい選手」として、迷わず大学の先輩であるソフトバンク松田宣浩の名を挙げた。「自分の持ち味である落ちる系の球を使って、抑えていきたいと思います」。「亜大ツーシーム」を操り、プロの世界でも強打者をねじ伏せていく。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
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≪2018/12/5≫
ロッテドラ7松田、遊撃レギュラー獲りへ、“先輩”藤岡に挑戦状「勝負の世界」
大学でドラフト指名漏れし、社会人を経てプロ入り果たす
「Hondaに拾っていただいたので、チームが勝っていく中で、自分も成績が残せればと思っていました。プロに行きたいという気持ちが強かったと思います」
中央大学3年春のリーグ戦で3本のアーチを描きながら、4年時のドラフトで指名漏れを味わい、涙をのんだ松田進内野手。社会人で2年プレーし、今年ロッテから7位指名を受けた。
プロ入りが叶わなかった2年前、松田は次のドラフトを見据えてHondaの門を叩いた。プロへ行くために「打撃を磨くことを第一でやってきました」。守備でも、社会人1年目までは遊撃を主戦場にしていたが、2年目は「サードを守らせてもらって結果的にプロへ行けた。幅が広がったかなと思います」と、あくまでも最高峰の舞台だけを見つめてきたことを明かす。
ただ、プロでは慣れ親しんだ遊撃のポジションで、レギュラー争いに挑戦する考えだ。現在ロッテの遊撃レギュラーには藤岡裕大がいる。松田にとって、亜大出身の藤岡は1つ上の先輩で、大学時代には何度も対戦した。「リーグ戦でお会いしていましたし、先輩のつながりでお話をさせてもらったこともあります」という。
大学でドラフトにかからず、社会人を経てプロ入りした共通点もある。プロ入りが決まった後、松田から藤岡に連絡をしたという。面識のある先輩ではあるが、プロではポジションを争うライバルになる。松田も「そこは勝負の世界。先輩、後輩関係なく、ショートとして出られるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
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