KFSM's

◆ K FROM SPEAR MEN ◆
 
Break On Through(To The Other Side)

『PRIMAL TONE Vol.33』

2019-12-16 16:24:42 | Weblog


◇2019年12月6日 at二万電圧 start19:15◇
出演:Kito-Mizukumi Rouber、NDNQ、Twee Twee Twee、SPEARMEN

PTを企画する際は、ライブがどんな雰囲気や流れになるのかを想像する。どんな流れにしたら刺激的で楽しめる物になるか?そしてバンドにオファーをかけた時点から、色んな物事がうまく流れた時に良い企画になる。
今回のPTの始まりはKito-MizuとNDNQだった。この二つの異質なバンドを対バンさせたらオモロいんじゃないか!Kitoは変態ガレージぽく、NDはパーカッシブかつアヴァンギャルドに、そこにポスト・パンクのTweeが絡んだらますます混沌として楽しめるのでは!

当日は日本海側が雪の予報だったので富山から来るNDNQの心配をしたが無事到着。リハでオモロかったのは、メンバー二人のうち一人来れなくてDr+VoオンリーになったTwee。一人でやるリハは全く情けない物で(失礼)、でもポストパンクの原型を見てるみたいでオモロかった。一人リハなのにワン・ツー・スリー・フォー!とカウント取ってたのがまたオモロかった。

ライブはTweeからスタート。この二人組のセンスはとても好き。いわゆるポスト・パンクなのだが、ジャーマンロック的な要素もあってそれがまた良い。進むにつれて天然カオスな世界に!大きな良い音のハコで見るTwee、新鮮で良かった。

NDNQ。こういう中南米ぽさのあるパーカッシブなバンドは一歩間違うとそっち方面にまとめに入ってしまう事があるが、彼らはそこにアヴァンギャルドの要素をプラス。そして硬質な勢いをもって昇華して行く。その高揚感が気持ち良かった。From富山だけどそんな事は関係無い。良い物は良い。

Kito-Mizukumi Rouber。長谷とは80年代初期からの付き合いなのだが途中疎遠になってた。数年前にKitoとの対バンで再会し、今回のPTという事で若干感慨深いものが。Kitoは見た目変態チックだが、ある一線を越えるとノリノリではまっちゃう。変なバンド!と思いながら見てると最後には笑いながら踊ってる感じ。最高にオモロかった!、、ところで、Dr内田君との何度かのやり取りで今回のPT開催に拍車が掛かったのは事実。ありがとうございました。

SPEARMEN。今回は数十年ぶりに1stEP(※このEPが好評価されなかったら今SPEARMENは無かったかも。)からNingen Waltzを演った。改めてプレイしてみて、あの頃と感覚的にほとんど変わってないなと思った。自分が作った曲だけど凄くシンプルに今の心に響いた。ライブは今年の集大成的な内容で楽しくプレイできた。あとは見た人が評価してください。

こんな感じで今回のPTは終了した。
毎度の事ながら、今回も濃いライブだった。これってPTに各バンドが本気で取り組んでくれたからなんだろうな、と個人的に思ってる。でもその前に、根本的に自分だけの音楽を真剣に追及してる人達の表現だからこそ深いところで共鳴しあった結果なんだろうとも思う。これがまさしくPRIMAL TONEでやりたい事なのだ。
あと、PTは今回に限らずだけど、ありがたい事に出演バンドにいつも助けてもらっている。宣伝から動員まで。おかげで今回も沢山の人が来てくれて見てもらう事が出来た。結果、「あのバンドが凄く良かった!」という声を聞け、このメンツでやって良かったと思った。スピ企画ではあるが、これからもこんな感じでDIY的にみんなで盛り上げ盛り上がられる、Give & Takeが成立するような企画をやっていきたい。それはプレイヤーだけじゃなく、見に来てくれた人も、ライブハウスのスタッフも含め。
という事で、今後ともPRIMAL TONEを宜しくお願い致します!

PRIMAL TONE Vol.33に関わってくれた全ての方に感謝します。ありがとうございました!

SPEARMEN『Parallel Wind』制作ノート~あとがき

2019-08-27 16:27:37 | Weblog
ちょうど一年前の2018年8月25日に『Parallel Wind』を発表した。23年ぶりという事で流石に若干の不安はあったが、作るきっかけとなったレーベルHello From The Gutterのオーナー松田さんやレコーディング・エンジニアの三木君の助けもあって、結果かなり楽しみながら終える事が出来た。特に、最初は単なるシングル的に考えていたのが制作過程でコンセプトアルバム的に変化して行ったのが私的には面白かった。曲毎には繋がりを考えた曲作りをしてなくても、この曲順で並べてみたら十分コンセプトを持っていた。そんな偶然が何かを作る時にはとても大事で、それが音楽が起こすマジックなんだと思うとそこにまた新しい価値(意味)が生まれるのである。ここでは具体的な出来事は割愛させて頂くが、他にもレコーディングから発売の間にマジックのような偶然が重なってこのアルバムは完成した。そんな事も含め、今回はこの5曲25分のミニ・アルバムが今の自分たちを表現できるベストな形だったと思っている。
次作がいつになるのか現在は未定である。が、今回『Parallel Wind』を作った事で、反省点も含め見えた事ややりたい事ができたので、この勢いを継続してそう遠くない未来には新作を出したいと思う。勿論フル・アルバムで。お楽しみに。


SPEARMEN『Parallel Wind』制作ノート⑦

2019-08-16 16:29:55 | Weblog
今回はパッケージ制作について。パッケージのデザインは竜太が作り、俺と篠ちゃんの意見を取り入れアレンジを加える、といった形で進行した。今回は竜太と俺の対談形式でその過程を振り返ってみた。

竜太(以下R):いつもの事なんだけど、レコーディング終了後にいったいどうすれば今回のイメージに合うジャケットが出来るのか散々悩んだよ。
水沢(以下M):で、まずIn Fogの「霧の中から上空を見上げている」というイメージを伝えてみたんだよね。
R:それで《画像1》《画像2》を作ってみた。あまり説明するとつまらないから(笑)素材等は写真を見てもらって想像して欲しいかな。色々と実験しつつ撮影、画像処理を繰り返してイメージを完成させたのが《画像3》。
M:金属の冷たさとそれを包み込むようにかかったモヤ、醒めた感じの淡いブルーが良い感じだった。一旦はこれでOKになったけどアルバムタイトルのParallel Windの要素をシンプルかつストレンジに盛り込みたくなってリアレンジしてもらった。
R:偶然出来たんだっけ?画像が真ん中あたりでズレたカラーコピーを見せてくれた。
M:そうだね。すごくインパクトがあったんだ。
R:このトリミングの再構成が今回のポイントになったよね。Parallel Windの世界感 “パラレルワールド/ある時空から分岐しそれに並行して存在する別の時空、並行世界・並行宇宙〜そこに吹く風” を表現出来たと思う。不思議だよね、自分でもイメージが更に広がった感じがしたよ。《画像4》
R:中面は別素材で撮影したものを画像処理してレイアウトしてみた。別素材だけど自分としてはイメージが共通しているので違和感無く馴染んだかなと思ってる。
M:で盤面に白い鳩を入れてもらった《画像A》。ジャケットを開き盤を取り出したら白い鳩が大空へ飛び去ろうとしている、なんて哀愁漂いながらも素敵じゃないかと思って。
R:これはWhite Wallの歌詞からだよね。中面は全体的にシンプルなレイアウトだからワンポイントになった。鳩!って言われて驚いたけどね(笑)。
M:更にその白い鳩をサイケデリックな色彩にしたらどうかなと言ってみた。
R:そう、それがTシャツ背面のデザイン《画像B》、更にバッヂ《画像C》とイメージを進展させていったのも面白かった。
M:白い鳩から始まるけど、踏み出していくと混沌としたサイケデリックな世界につながって行く、そんなシュールなイメージが頭に浮かんだんだ。
R:Tシャツ前面のロゴ《画像D》はSPEARMENの文字を2つ重ねるイメージで、と仮デザイン案を見せてもらって俺が再び文字を組み直した。英字書体としてちょっと面白いデザインにできた。
M:この文字のズレもジャケットデザインと共通したParallelのイメージ。かなり美しく仕上がってて、さすが元デザイナーだと思ったよ。
———————————
こんな感じでアートワークが終了、全工程が終了した。

SPEARMEN『Parallel Wind』制作ノート⑥

2019-05-17 13:39:00 | Weblog
いよいよミックスに突入。
通常なら一から始めるのだが、今回は三木君が見たライブでのスピアメンをイメージしてラフ・ミックスを作って来てくれていた。ライブのラウドさに繊細さをプラスした物をイメージしてたのだが、それに近く良い感じのラフだったのでそれを中心に広げて行く事に。特に難しかったのは歌とバックとのバランスだった。ライブ感を求めれば若干ひっこめた方が良いが、ちゃんと聞かせようとすると出した方が良い。うちはある意味歌物なので(笑)どーするのがベストだろう?今回は比較的ライブに近い物をイメージしてたので若干引っ込み目の方向で意見はまとまった。
最後にCalm。ギターに程よくリバーブをかけ絨毯のように敷き詰める。その上に乗るボイスを一つずつ確かめながら気持ち良い場所を捜す。音程を替えてみたり違う声色をチョイスしたり。で、終わりをザクッと切ってパラレルへ。美しい。、、ミックス終了。

続いてマスタリング。マスタリングは基本をスタジオで行い、それを持ち帰ってメールのやり取りで修正を行った。今はネットが発達してるので頻繁なやり取りが出来るが、昔ならスタジオで処理し持ち帰ってまたスタジオに行っての繰り返しになるのでそう何回も出来なかった。便利になったもんだ。、、内容的には、In FogとEraseは音の出入りが多くそれだけでカラフルなので位相的にも歌の大きさに関しても決めやすかった。Calmは声の配置と他の曲とのイメージの対比を絵を描くように音にして行くのが面白かった。Parallelはポップからヘビーに展開して行く中での音の硬さに気を使ったが、歌中心の曲なので作り易かった。でラストのWhite Wall。今回の中では一番アップテンポで派手なのに録音自体はシンプルだったので、どのように聴かせよう?というところが難しかったが、ラストなのでとにかく派手に聴かせたかった。で、エンディング。ギターがノイズになってBのタップがパンしドラムのラウドさをも凌駕して行く。目指したのはクレイジー!良い感じに仕上がったと思う。

かなりの回数を三木君とメンバーでやり取りし、レコーディングの全行程は終了した。

、、次回はパッケージ等について。

SPEARMEN『Parallel Wind』制作ノート⑤

2019-05-10 16:50:24 | Weblog
日にちが空いてGの録り直しとVo他の録音。この日はテク無しギター野郎の無駄なチャレンジではなくある程度決めて挑んだ。結果はOKで納得出来る範囲。次に細かなリフやアレンジを加えた箇所を録音し、ボーカルへ。歌に関してはやはりいつまでたっても自分の声には慣れない。ロック向きの声じゃない、とも思う。ライブではビジュアルとかテンションとか+αがあるからパフォーマンスとしては問題無いけど、録音となると声と歌唱力で勝負なので下手さがモロに出る。ほんと録音後はいつも悲しくなる。最終的には納得しちゃうんだけど、笑。ちなみに、画像ではギター持ってるけど、ライブに近い環境で、という事で音は出してません。、、、終了し、次にCalmのボイス録音。3人の色んな声色や長さのパターンを録った。静寂の中で漂うように遠くから聞こえてくるイメージ。この曲はInterlude/間奏曲としているが、前半と後半の真ん中で、後半に繋がる重要な役割を果たす。だからこれはただの間奏にあるノイズという以上の重要な意味を持つ。、、にしては結構簡単に録音してたけどね、笑。ま、俺の頭の中にだけイメージがあった訳だから、それに沿った良い感じの声が録れてれば問題無いからね。
、、という事で終了し家に持ち帰って音源を聴いたが、取り直したい歌とボイス部分のイメージに沿った物をもう少し足したくなってミックス前に済ませ終了。
いよいよミックスに突入!

SPEARMEN『Parallel Wind』制作ノート④

2019-02-19 16:45:35 | Weblog
録音初日。スタジオに着くと三木君が既にマイクやら何やらをセッティングし終わってうちが音を出すばかりの状態だった。小さな部屋なので機材やケーブルが並ぶと狭い。奥には三木君用の机とその上にPCがあり、その後ろにモニターのスピーカー。まずはベースとドラム。どんな音で録りたいかを確認しながら使うマイクやアンプとその位置を決めて行く。テキパキとセッティングする三木君を見て、「録音屋だったんだなー。」とかくだらない事を思った。ドラムは空間の鳴りを意識してアンビエントなマイクも立てた。ベースはMania Organ/Din Remoterの桑島君からヘッドを借りていた。ゴリッとしたエッジが欲しかったのかな?出音としては、アンプからの爆発力のある音重視ではあるが、フレーズが細かい為ラインでクリアな音とアタックを求めたバランス。ドラムに関してはとにかくチープにならない様なってのと左右の広がりを持たせたかった。
先にギターと歌をガイドとして入れる。のだが、これがいつも面倒。ライブでは歌ってない所はかなりフリーなので小節を数えるだけでも面倒。おまけに俺が歌ってギター弾いてなのでますます。が、何とか録り終えた。いよいよベーストドラム。追って簡単な差し替えは出来るものの、5分以上ある曲を間違える事無くプレイするのは二人とも大変そうではあったが、そこは百戦錬磨のコンビであり本人達の拘りの元に若干気になる部分は残したようだが取りあえず無事に終了した。レコーディング前は「2~3テイクで終わらせる!」と意気込んでいたがそれはやはり無理だった、笑。ある程度納得のいくテイクが録れたから良しという事で初日終了。ちなみに“ある程度”というのは雑にという事では無く、経験上ここまでやっておけばミックスした時に問題無いレベルという事だ。

翌日はギターと歌入れ。まずはギターから。スタジオのマーシャルは若干ノイズが出るとの事で数人に声をかけたが折り合いが合わず借りる事が出来なかった。が、いざ音を出してみたら特に大きな問題は無く、それどころか音自体はとても澄んだ良い音がしていた。でいつも出してる音量で調子に乗ってたら大きすぎると言われ若干下げ。それでも大きいと言われますます下げ。最初は部屋中がビリビリいってたから分からなくもないが、俺、そんなに音大きかったのね、笑
まずはバッキングから。これはほぼいつもやってる事なので問題無く終了。次はソロ+α。私はライブではギターソロを決めないで出た音に反応して展開して行くという方法を取っているので、今回のレコーディングでもその方法でチャレンジした。偶然から発生するマジックを期待したのだが、音楽というのはそんな甘い物ではなくドツボにはまり全く美しくも面白くも無い物を弾く結果となってしまった。この日は終了したがやはり納得出来ず、追って録り直す事に。ところでこの日ミキ君所有のコンデンサー・マイクを二本ダメにしてしまった。録音したのを聴いたらノイズが入ってて判明。マイクを替えたがまたおかしくなったので音量を下げる事に。音がデカいとギター用のマイクも壊れるのね、という事を学習しました。

SPEARMEN『Parallel Wind』制作ノート③

2018-12-14 12:43:04 | Weblog
という事で、オファーではライブ音源のEpからスタートした。が、超久々なのでやはりスタジオ録音のCDで出す事に。スタジオはSNSで知ったVelour Voice Studio(以降VVS)に連絡を入れた。あと数か月で閉店なので格安にしているとの事だった。ただここは練習スタジオなので、出張レコーディングできるエンジニアを捜さなければならなかった。まずDin RemoterでレコーディングしていたI氏にオファー。Dinが少し前に出したCDの音作りを気に入っていたので。が、I氏の求めるスタジオ環境と時間的な折り合いがつかずパスになった。で次に白羽の矢が立ったのが今回エンジニアを務めてくれた三木君。彼は、Elecric Mongoose U.F.O. Factoryというバンドでシンセを鳴らしてて、彼の録音はそのバンドの音源を聴いて知っていた。ちょっと70年代ぽいガサツな音作りが良かった。話してみたら、なんと彼もVVSのオーナーの一人で、友人と運営しているとの事だった。これでレコーディングの準備は整った。

次に選曲。久々だしプレッシャーのかからない様に4曲とした。この時点ではまだ時間の長いシングルという感じだった。まずIn FogとEraseは簡単に決定。ラストの派手なのはThinkでは激しすぎるのでWhite Wallに。ラスト1曲、真ん中あたりにはアグレッシブさを求め俺はKaleidoscopeを主張したが、篠ちゃんはParallelを推した。古いスピのイメージに近づいちゃうんじゃないか?と思ったが、一番新しい曲という事もありその方向で話は進んだ。数日後、スタジオでのリハーサル録音を持ち帰って家で聴いていた。何回目かの通しで、何気なく弾いたホワイトノイズのようなギターが気持ち良かった。イレイズとパラレルの曲間。薄い膜のようにひかれたノイズの向こう側、遠くから声が聞こえて来るようなイメージ。点だった各曲が繋がって、一つのストーリーが出来上がった。メンバーにイメージを伝え、Noiseと呼ばれてた追ってCalmと名付けられる間奏曲を入れる事になった。この時点でコンセプトアルバムといっても良いようなミニ・アルバムにする事が決定した。

SPEARMEN『Parallel Wind』制作ノート②

2018-11-26 17:09:12 | Weblog
きっかけは、レーベル“Hello From The Gutter”(以降HFTG)のオーナー松田氏からの「Epを出さないか?」というオファーだった。実は、ここ数年私達は自主で出そうかと考えていた。それは単純に出すレーベルが無かったのもあるが、一方で1st Ep『Strange Fruits』を出した頃のようにDIY的にやってみたい、という考えがあったからだ。ちなみにうちが昔からマネージャーを付けたりセッションで他の楽器を入れたりしなかったのは、余分な物は削ぎ落とした所で3人以上の事を3人のみでやりたい、という考えからだ。、、そんな矢先のオファーだった。SPEARMENの音源を以前から出したいと言ってくれてた事、個人レーベルで金銭的にキツいながらもオーナーの気に入ったバンドを有名無名に限らず出し続けている事、今俺達のやりたいスタンスに近いレーベルだった事、の三点から出して頂く事にした。大きなレーベルでは無いので宣伝や金銭面等大変な事はあるだろう。でも、その分自分達で考えレーベルと共に楽しんで行ければ良いかな、と思った。

◇Hello From The Gutter〔HP〕⇒ http://hellofromthegutter.com/

SPEARMEN『Parallel Wind』制作ノート①

2018-11-01 16:07:35 | Weblog
SPEARMENのニューCD『Parallel Wind』を先にも書いた通り2018年8月25日に発表した。23年ぶりに。思慮深くなりすぎてあっという間に時が経ってしまったが、その間「新作を早く出して!」と言われる事は度々で、プレッシャーを少なからず感じていなかった訳では無い。
23年前に『III』を円盤の田口さんがやってたOZ/EHEから出した直後にメンバー(現BとDr)が脱退し、それから数年ソロで活動をした。その後メンバーが復帰してから新たな曲、新たなSPEARMENを模索した。過去のアルバムで表現した事では無く、でも過去から続くSPEARMENらしい音楽を。とはいえそんな簡単に答えが見つかる訳が無い。俺の中ではこれが23年経ってしまった一番大きな理由だ。ただその間に作って来た今ではプレイしていない曲が劣っていたかといえばそうではなく、その時々のトータル的なバランスとして何曲か集めた時に一つの美しい物が出来上がるか?という事に関して常に自問していた。
あと、さすがにこれだけ長くレコーディングしていなかった事、多様な曲がある事、により自分達の出したい音が不鮮明になっていたのがある。ライブで出してる音が基準となるものの、それは日によって感触は違う。どんな音を出しどんな音に仕上げたいんだ?これをまとめるのにはそれに見合うスタジオとエンジニアが必要だった。
2017年12月、そんな色んな事が上手く回り始めそうな感触があり、レコーディングの話が進む事となる。

『Parallel Wind』制作の記録とBlogの再開

2018-10-26 17:09:59 | Weblog
久しぶりにBlogを書く事にした。
SPEARMENのNew CD『Parallel Wind』が2018年8月25日に発売されてから2ヵ月が経った。最近ではSNSがお手軽なのでそっちばかり書き込んでいてHPやこのBlogがある事すら忘れかけていたが、Parallel Windの制作の記録をまとめておきたかった事もあり再開する事にした。HPも新しくしたいのだが、そちらはソフトの都合があり若干面倒なので追って。
という事で、不定期ではあるが飽きるまで書いて行きたいと思いますので、改めて宜しくお願いします。アップの際にはツイッターとフェイスブックにて告知しますので、気が向いたら読んでください。
ではでは。