◇2019年12月6日 at二万電圧 start19:15◇
出演:Kito-Mizukumi Rouber、NDNQ、Twee Twee Twee、SPEARMEN
PTを企画する際は、ライブがどんな雰囲気や流れになるのかを想像する。どんな流れにしたら刺激的で楽しめる物になるか?そしてバンドにオファーをかけた時点から、色んな物事がうまく流れた時に良い企画になる。
今回のPTの始まりはKito-MizuとNDNQだった。この二つの異質なバンドを対バンさせたらオモロいんじゃないか!Kitoは変態ガレージぽく、NDはパーカッシブかつアヴァンギャルドに、そこにポスト・パンクのTweeが絡んだらますます混沌として楽しめるのでは!
当日は日本海側が雪の予報だったので富山から来るNDNQの心配をしたが無事到着。リハでオモロかったのは、メンバー二人のうち一人来れなくてDr+VoオンリーになったTwee。一人でやるリハは全く情けない物で(失礼)、でもポストパンクの原型を見てるみたいでオモロかった。一人リハなのにワン・ツー・スリー・フォー!とカウント取ってたのがまたオモロかった。
ライブはTweeからスタート。この二人組のセンスはとても好き。いわゆるポスト・パンクなのだが、ジャーマンロック的な要素もあってそれがまた良い。進むにつれて天然カオスな世界に!大きな良い音のハコで見るTwee、新鮮で良かった。
NDNQ。こういう中南米ぽさのあるパーカッシブなバンドは一歩間違うとそっち方面にまとめに入ってしまう事があるが、彼らはそこにアヴァンギャルドの要素をプラス。そして硬質な勢いをもって昇華して行く。その高揚感が気持ち良かった。From富山だけどそんな事は関係無い。良い物は良い。
Kito-Mizukumi Rouber。長谷とは80年代初期からの付き合いなのだが途中疎遠になってた。数年前にKitoとの対バンで再会し、今回のPTという事で若干感慨深いものが。Kitoは見た目変態チックだが、ある一線を越えるとノリノリではまっちゃう。変なバンド!と思いながら見てると最後には笑いながら踊ってる感じ。最高にオモロかった!、、ところで、Dr内田君との何度かのやり取りで今回のPT開催に拍車が掛かったのは事実。ありがとうございました。
SPEARMEN。今回は数十年ぶりに1stEP(※このEPが好評価されなかったら今SPEARMENは無かったかも。)からNingen Waltzを演った。改めてプレイしてみて、あの頃と感覚的にほとんど変わってないなと思った。自分が作った曲だけど凄くシンプルに今の心に響いた。ライブは今年の集大成的な内容で楽しくプレイできた。あとは見た人が評価してください。
こんな感じで今回のPTは終了した。
毎度の事ながら、今回も濃いライブだった。これってPTに各バンドが本気で取り組んでくれたからなんだろうな、と個人的に思ってる。でもその前に、根本的に自分だけの音楽を真剣に追及してる人達の表現だからこそ深いところで共鳴しあった結果なんだろうとも思う。これがまさしくPRIMAL TONEでやりたい事なのだ。
あと、PTは今回に限らずだけど、ありがたい事に出演バンドにいつも助けてもらっている。宣伝から動員まで。おかげで今回も沢山の人が来てくれて見てもらう事が出来た。結果、「あのバンドが凄く良かった!」という声を聞け、このメンツでやって良かったと思った。スピ企画ではあるが、これからもこんな感じでDIY的にみんなで盛り上げ盛り上がられる、Give & Takeが成立するような企画をやっていきたい。それはプレイヤーだけじゃなく、見に来てくれた人も、ライブハウスのスタッフも含め。
という事で、今後ともPRIMAL TONEを宜しくお願い致します!
PRIMAL TONE Vol.33に関わってくれた全ての方に感謝します。ありがとうございました!