国際情勢について考えよう

日常生活に関係ないようで、実はかなり関係ある国際政治・経済の動きについて考えます。

日本は平和・・・か?

2007-10-10 | 一般
日本は平和だという「神話」があります。なぜ神話かと言うと、日本の周辺地域は世界でも稀に見るほどの安全保障上のハイリスクな地域だからです。日本の周辺には、言うまでもなく朝鮮半島問題があります。また中国と台湾の問題があります。ロシアとは国境問題が解決していません。また北朝鮮と日本の関係、中国と日本の関係も、程度の差はありますが緊張に満ちたものです。

このような稀に見るほど脆弱な地政学的条件の下に置かれた日本が、これまで60年以上も何とか平和な状態に保たれているのは、世界最強の軍隊である米軍が、極東周辺における核兵力も含めて、日本の安全保障において「重石」のような役割を果たしているからです。しかし、こうした独特の安全保障体制も、米軍の配置転換、周辺事態の動向によって、大きく変化する可能性を常に孕んでいます。

台湾が思い切った行動に出ました(関連記事)。台湾が中国の一部であるか、もしくは独立国であるか、この点において台湾がどのような主張をするかは、国際問題であると同時に、台湾の主権的権利(≠主権)でもあるように感じます。しかし問題は、その権利の主張の方法です。ちょっと困った問題が起きつつあるように感じます。


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