高校生のMRくん。全国大会レベルの吹奏楽部に所属して、毎日、熱心にチューバを吹いています。
受験用にソルフェージュを学んでいます。
今日は楽典の調判定。
調判定は楽譜見て、頭のなかで音を鳴らして何調であるかわかってしまえば事がすみます。
しかし問題として、わざと歌いにくい譜面にしていたり、曲の一部分しか提示されていない場合もあります。
そんなときは、理論的に調判定できなければなりません。
調判定では、楽譜から音階固有音(7つ)をつきとめてゆく作業をします。
音階固有音と判断できるルールは5つ。
1.ある音が跳躍進行(増2度をふくむ)をしていれば、その音は音階固有音である。
(ただし短調の導音は跳躍進行することがある)
2.順次進行して上行するときも下行するときも、かわらない音は音階固有音である。
3.シャープ(ダブルシャープ)がついている音が、次に2度下行したら音階固有音である。
4.フラット(ダブルフラット)がついている音が、次に2度上行したら音階固有音である。
5.短調の第7音(導音として半音高められていない状態)は、次に2度上行して主音に進むこともなければ、跳躍進行することもない。(すなわち2度下行する)
ルール1のただし書きの部分とルール5は、調判定の最終段階で長調か短調かを判断するときに役に立ちます。
とりあえずルール1、2、3、4を使って曲を分析し、音階固有音を見つけてゆきます。
しかし、やみくもに楽譜にあたるのはこの場合、たいへん時間を無駄に使うことになります。結局は正解にいたれればよいわけですが、時間がかかったり、複雑になればなるほどミスが出やすいもの。なるべくカンタンに判定しましょう。
楽譜を見て、まずシャープ系の調か、フラット系の調かあたりをつけます。
シャープ系の調であれば、調号としてあらわれる最初の音「ファ♯」を楽譜のなかから見つけます。
フラット系の調であれば、調号としてあらわれる最初の音は「シ♭」ですね。
以下、シャープ系の調として説明します。
楽譜の「ファ♯」が次に跳躍進行していたり、2度下行していたら音階固有音と見なしてOKです。
もし「ファ♯」が音階固有音でないなら、この調性は調号がひとつもつかないハ長調か、イ短調で確定です。
「ファ♯」の次にあわられる調号の音は「ド♯」です。
ルールを参考に、音階固有音か確かめます。
ここでは「ド♯」は音階固有音とは認められず、むしろシャープのつかない「ド」が次に跳躍進行するなりしていて、音階固有音だったとします。
すると、この楽譜の調性は調号にシャープ1つがつくト長調か、ホ短調で確定です。
これ以上、ほかの音階固有音を探さなくてもだいじょうぶ。探してもよいですが、時間の無駄になります。
さて、次に問題になるのはト長調なのか、ホ短調なのか判断することです。
ここでは長調かどうか判断するより、短調かどうか判断するほうがカンタンです。短調の第7音や、第7音が半音あがった導音の動きは特徴があるので見きわめやすいのです。
ここではホ短調かどうかを判断するのですから、チェックするべき第7音は「レ」、導音であれば「レ♯」です。
もし「レ」のまま跳躍進行していたら、短調ではありえないことなので曲はホ短調ではなくト長調で確定です。
また、もし「レ♯」が跳躍進行していたら、ぎゃくにト長調ではありえないことなので必然的にホ短調と見なせます。
見きわめるべき音や、その順序、手順はたいして多くないことに気づいたことでしょう。
ポイントをしぼって楽譜を読んでいけば、まず調判定はできます。
原則がわかったら、あとは練習あるのみ。
レッスン日 2015年8月17日(月) 14:00 こうき
受験用にソルフェージュを学んでいます。
今日は楽典の調判定。
調判定は楽譜見て、頭のなかで音を鳴らして何調であるかわかってしまえば事がすみます。
しかし問題として、わざと歌いにくい譜面にしていたり、曲の一部分しか提示されていない場合もあります。
そんなときは、理論的に調判定できなければなりません。
調判定では、楽譜から音階固有音(7つ)をつきとめてゆく作業をします。
音階固有音と判断できるルールは5つ。
1.ある音が跳躍進行(増2度をふくむ)をしていれば、その音は音階固有音である。
(ただし短調の導音は跳躍進行することがある)
2.順次進行して上行するときも下行するときも、かわらない音は音階固有音である。
3.シャープ(ダブルシャープ)がついている音が、次に2度下行したら音階固有音である。
4.フラット(ダブルフラット)がついている音が、次に2度上行したら音階固有音である。
5.短調の第7音(導音として半音高められていない状態)は、次に2度上行して主音に進むこともなければ、跳躍進行することもない。(すなわち2度下行する)
ルール1のただし書きの部分とルール5は、調判定の最終段階で長調か短調かを判断するときに役に立ちます。
とりあえずルール1、2、3、4を使って曲を分析し、音階固有音を見つけてゆきます。
しかし、やみくもに楽譜にあたるのはこの場合、たいへん時間を無駄に使うことになります。結局は正解にいたれればよいわけですが、時間がかかったり、複雑になればなるほどミスが出やすいもの。なるべくカンタンに判定しましょう。
楽譜を見て、まずシャープ系の調か、フラット系の調かあたりをつけます。
シャープ系の調であれば、調号としてあらわれる最初の音「ファ♯」を楽譜のなかから見つけます。
フラット系の調であれば、調号としてあらわれる最初の音は「シ♭」ですね。
以下、シャープ系の調として説明します。
楽譜の「ファ♯」が次に跳躍進行していたり、2度下行していたら音階固有音と見なしてOKです。
もし「ファ♯」が音階固有音でないなら、この調性は調号がひとつもつかないハ長調か、イ短調で確定です。
「ファ♯」の次にあわられる調号の音は「ド♯」です。
ルールを参考に、音階固有音か確かめます。
ここでは「ド♯」は音階固有音とは認められず、むしろシャープのつかない「ド」が次に跳躍進行するなりしていて、音階固有音だったとします。
すると、この楽譜の調性は調号にシャープ1つがつくト長調か、ホ短調で確定です。
これ以上、ほかの音階固有音を探さなくてもだいじょうぶ。探してもよいですが、時間の無駄になります。
さて、次に問題になるのはト長調なのか、ホ短調なのか判断することです。
ここでは長調かどうか判断するより、短調かどうか判断するほうがカンタンです。短調の第7音や、第7音が半音あがった導音の動きは特徴があるので見きわめやすいのです。
ここではホ短調かどうかを判断するのですから、チェックするべき第7音は「レ」、導音であれば「レ♯」です。
もし「レ」のまま跳躍進行していたら、短調ではありえないことなので曲はホ短調ではなくト長調で確定です。
また、もし「レ♯」が跳躍進行していたら、ぎゃくにト長調ではありえないことなので必然的にホ短調と見なせます。
見きわめるべき音や、その順序、手順はたいして多くないことに気づいたことでしょう。
ポイントをしぼって楽譜を読んでいけば、まず調判定はできます。
原則がわかったら、あとは練習あるのみ。
レッスン日 2015年8月17日(月) 14:00 こうき
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