
ワケイさんはお仕事では主任になられて、おいそがしい春のようです。
レッスンでは気分をかえて、ロッシーニの「猫の二重唱」を練習しています。まずCDの演奏をお聴かせしました。カウンター・テナー(男)とメゾ・ソプラノ(女)のふたりで、猫語の「ミーアウ」でかけあいます。
おもしろい、とすっかりのり気になってくださいました。それではさっそく猫になった気分で練習をはじめましょう!
しかし「Mia-u」とCDの猫らしい声に似せるのはやめてもらい、まずは音とりから。
二重唱ですからきちんと拍子をとって、相手のパートの動きも見ていただきます。
曲は3つの部分にわかれています。
はじめは「Adagio アダージョ」で、ゆっくりです。かけあいの部分はうまくゆきました。第1部分の終わりに、リタルダンド(しだいに遅く)があります。
音にならない「×」(バツ)印ふたつが、「soffio」の指示と線でむすばれています。「soffio」というのは、「吹くこと」という意味です。
ここはメロディではありません。音の高さは関係なしで、猫語で、「ウ~ヴフ~」と相手を威嚇するときなどにつかう鼻息、もしくは喉で出す声のような音です。
辞書には「in un soffio」で、「(猫などが怒って)うなり声をあげること」とあります。
つづく第2部分「Andante」は8分の6拍子です。
曲がゆっくりなので、8分音符を1拍としてとらえます。付点16分音符と32分音符による付点リズムの箇所は、音符がずいぶん混みあっています。リズムの動きにあわせ、第5・6拍の付点リズムの前で切り、アウフタクトでつぎのフレーズへつづくように猫語の動きを決めました。
第2部分の最後でも、やはり「soffio」があります。ここでは下パートの歌い手が「soffio」で問いかけ、上パートのワケイさんが「soffio」でかえすようにタイミングを考えました。問いと答えにして、おたがいにうなずきあう(猫の鳴き声で返事をしあう)ふうになります。
下パートのメゾ・ソプラノは、ミサさんが担当されます。あわせる日が楽しみですね。
「Miau~」とか、「soffio」では、私も参加して「猫の三重唱」をしたいくらいの気持ちです。(かほ)
レッスン日 2008年4月14日(月) 19:00
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます