猫の音

君の言葉を借りてみた  ~ 心のお天気 覚え書き ~

シンデレラ城に住む猫

2004-10-17 | 心のお天気
アタシ唯一の装飾品である首輪を新調してもらった。

付けている段階で綻び加減は見た目にないものの
外してみて実はナヨナヨで草臥れていることに気付かされる。

ネックブレスの賛否両論は今回は棚上げするとして、
家族に言わせれば不満ブーイングの嵐でも
体重3キロと半、高さ約25センチのアタシにすれば
ちょっとしたシンデレラ城のような我が家で
所在地お知らせ機能として首輪の鈴は便利ときている。

なにしろシンデレラ城である。
首を動かすだけで鈴の音色がアタシの所在を明るくしてくれる。
どうしても見つかりたくない時アタシは、ひたすら動かない。
すると鈴は鳴らないわけで
立ち入りダメヨとされている部屋でも余裕で寝転がっていられる。

禁止とされているのは屋根裏部屋で、
主がスイミングスクールで使っていた浮き輪の親戚のような物
スノーボードに動力ミシン、古いアルバムに使わなくなった類
とかく新旧の多くが所狭しと配置されてある。
1歩足を踏み入れるとアタシの頭ン中に、ミッキーマウスマーチが
鳴り始めるくらい楽しい部屋である。
お目当ては布団袋で、その数は数えきれない。
ダメといわれると余計固守してしまうのが心情というものだ。
だからアタシは隙間チェックに余念がない。

前置きが長くなってしまったが、
引退するのは左「04年バージョン」、右「03年モデル」である。
黒皮に金のドットはシャレていてアタシご自慢のブレスだったし
ヤングに人気不動のヒョウ柄も引退するに実に惜しい。
アタシのネックを温めてくれた2本に感謝を込めて、深く一礼 。