今日は遠征の最終戦カポダルコの話です。
この大会はアマチュアのレースで最高峰に位置するレースでイタリア
以外からも多くのクラブチームやナショナルチームが参戦した。この
レースで優勝すればプロチーム行けること間違いなし!ってくらい
選手にとっては特別なレースです。
レースまで三日間の余裕があり、トレーニングもしっかり行った。町を
走っていると「カポダルコ?」と聞かれるくらい。このレースすげぇと
思うのでした。
レース二日前に午前中トレーニングに行って帰ってくると体調が思わしく
なくて体がだるく熱っぽい。フランス最終日から空気の乾燥でのどの痛みは
あったけどここにきて症状が悪化してしまった。その日はドーピング対象外の
薬をいただいておとなしく寝てたというわけ(絹代さんありがとう)。
レース前日軽く平坦を走りに行った。泊まっている町が起伏だらけの町で道を
知らないぼくらは大門さんが連れてきた地元のジュニア選手に連れられていった。
体調も一晩でなんとか戻り一安心。鼻のわだかまりに留める事ができた。
その日夕方町に出てスーパーにでも行こうと出かけたけど町は妙に静か・・・。
どうやらイタリアはバカンス期に入っていてどこもお店が休み!ほんと全てと
言っていいほど閉まっていた。カルチャーショック。
そしてレース当日。
レースは海沿いの平坦10kmほどの周回を5周したのちに5kmほどの登りを含む
18kmの周回を7周する180kmで行われた。スタート地点は数年前にツールの
下りで落車し無くなったファビオ・カザルテッリの家の前。毎年このモニュメント
の前がスタート地点になっている。
この最前列に各国のナショナルチャンピオンが並ぶというぼくにとって大イベント
がありました。イタリアチャンピオンとオーストラリアチャンピオンの間で堂々と
並ぶことに成功!笑 なんか不思議な気分だった。
レース内容なんですが平坦コースはうまく足を溜めて走ることができた。登りに
向けて供えは万全だった。しかし一回目の登りで思わぬ体のきつさに集団後方で
すでに千切れかかってしまった。その周は乗り切ったものの二回目の登りで
千切れてしまった。体調不良はあったものの屈辱だった。
終わったあとこの遠征で得たものはほとんどなかったなぁなんて少し思って
しまった。私はバカでした。
レースで走れなかったこと、完走できなかったこと、納得のいく走りが
できなかったこと全てが自信につながったわけじゃないけどこの経験を後々
の選手生活に役立てていけたらものすごい経験だったと思えると思った。
帰国していまはこの遠征に行けてほんとによかったと思っています。
感謝感謝。
大門さん万歳!