さて、とある話題に触れなくてはならんな……と思いつつ、久々に出てきて全然違うネタ(しかも全く期待されないだろうネタ)を置いていきます。
ツカレ親、というのをご存知でしょうか?
中学受験に疲れた、もとい憑かれた親、というやつだそうだ。
で、私はリアルツカレ親さんと先日お話しました。(苦)一週間くらい前。
小1の男の子の保護者さんです。
ココ一年くらい受け持っているんですが、
「先生、水曜日はお時間ありますか?」
とお母さん。その教え子(仮にA君とします)は水曜以外に来てくれてたので、曜日変更のお話かな? と思ったら、
「いいえ。国語が最近サ○ックスで伸び悩んでいるので、是非一コマ入れていただきたいなと思いまして」
なんでも、サ○ジュニアで全体順位が半分以下なのをえらく気にしておいでとこのと……オイオイ、まだ小1だよ? 立場を忘れて言いかけました。
それにA君は現時点で、塾と習い事があわせて両手でギリギリ足りるくらいあります。つまり毎日習い事が学校を終えてから2~3待っているわけです。A君が嫌いなピアノのレッスンなんて、毎日3時間くらいあるみたいです。(注 ピアニストを目指しているわけではない)
サ○と公○式なんて内容的に完璧に被ってるし……。
それにね、経験上解ると思うんですが、小さい頃の順位って本当にあてにならないんですよ。中学受けるとしても、大事なのは5,6年になってからのデキとモチベーションです。
それを、今目の前の順位を上げるためにまた、塾の時間増やすのかね。さらにお母さん曰く、算数でも悩んでいるので、サ○以外の大手をもう一つ算数だけ増やす、とのこと。
A君は元気な子で可愛いですが、一つ気になることがありました。
「習い事嫌いー。全部やめたい」
これを毎回言うんです。なんも聞いてないのに。
「塾の中では先生(私のこと)くらいだもん、そばについてほめてくれるの」
君、家庭教師も来てるんだよね。その先生はちゃんと見てくれないの? 褒めないの?
それに本人が疲れてます、明らかに。おさらいを宿題に出しても、いつもやってきません。お母さんもかもしれませんが、それ以上に本人が疲れているのでしょう。
消化不良もいいところです。
だから思い切ってお話しました。「塾講師の経済」からいくと、「ではサピッ○スのおさらいにもう1コマいれましょう! 必ずやA君の成績を最上位に!」と言うべきなんでしょうが。
「少し、習い事を削られて、セーブなさった方がいいのではないでしょうか? このままだと折角きていただいてもおさらいが追いつかずに、身につきません」
小4小5くらいから本格的に塾に通い始めて、きちんと志望校に合格した教え子の話をしました。どこの塾、といった話はしませんでしたが、大手に通いながら頑張りつつ、国語だけ個別を利用してくれていたこと。彼らは習い事も好きなことを少しだけやっていたこと、低学年から塾に関わっていた子も成績は気にせず、結果、受験生がもっとも憧れるような中学に入った子がいること。
なにより彼らが1~3年まではゆったりしていたこと、受験学年でもきちんと息抜きの時間をとっていたことを話しました。
お母さんは「わかりました」とおっしゃっていましたが、後日「今まで一対一でしたが、来月から集団のクラスに切り替えたい」との電話がありました。
私の言葉がお怒りをかったなら、担任変更を、とおっしゃってくれてもいいのにな、と妙に冷静でした。お節介だし出すぎていたかもしれない。だけど、言うべきことを言わなかった後悔は味わずにすんだ。
ただ、A君の今後だけが気がかりです。塾は増えてもへらないんじゃなかろうか。ピアノも……と思うと可哀そうです。
A君はいわゆる「小学校受験残念組」です。だからご両親の気合がはいりすぎているのかもしれない。それにしても明後日過ぎて空回りだ。子どもの方向性は親が決めるとはいえ、加熱しすぎだ。
他の保護者さんもかなり教育熱心です。それでも「習い事」は全く無い日が週に1日は必ずあるのにな。出来る子程、息抜きがうまく出来ています。そのことにA君のご両親が気づいてくださればな、と切に願います。悪い方たちでないだけに……。
私は失敗してしまったけど、どこかの塾なりの先生が諭してくれたら。
でも、無理なんだろうね。サ○も公○の銭ゲバなんでしょう。うちの塾長も……ゲフンゲフン。
ちなみに、「ツカレ親」の出典は瀬川松子さんという方の、中学受験の失敗学という本です。以前立ち読みして、この件でふと頭をかすめました。んで、今から本屋なりで探してきます。
この件に関して、母のコメント。
「そりゃーそのお母さんはさせすぎたい。で、アンタ、人のおせっかいはいいけど、勉強しよるとね?」
誤魔化して慌てて電話切りました。(笑)
ツカレ親、というのをご存知でしょうか?
中学受験に疲れた、もとい憑かれた親、というやつだそうだ。
で、私はリアルツカレ親さんと先日お話しました。(苦)一週間くらい前。
小1の男の子の保護者さんです。
ココ一年くらい受け持っているんですが、
「先生、水曜日はお時間ありますか?」
とお母さん。その教え子(仮にA君とします)は水曜以外に来てくれてたので、曜日変更のお話かな? と思ったら、
「いいえ。国語が最近サ○ックスで伸び悩んでいるので、是非一コマ入れていただきたいなと思いまして」
なんでも、サ○ジュニアで全体順位が半分以下なのをえらく気にしておいでとこのと……オイオイ、まだ小1だよ? 立場を忘れて言いかけました。
それにA君は現時点で、塾と習い事があわせて両手でギリギリ足りるくらいあります。つまり毎日習い事が学校を終えてから2~3待っているわけです。A君が嫌いなピアノのレッスンなんて、毎日3時間くらいあるみたいです。(注 ピアニストを目指しているわけではない)
サ○と公○式なんて内容的に完璧に被ってるし……。
それにね、経験上解ると思うんですが、小さい頃の順位って本当にあてにならないんですよ。中学受けるとしても、大事なのは5,6年になってからのデキとモチベーションです。
それを、今目の前の順位を上げるためにまた、塾の時間増やすのかね。さらにお母さん曰く、算数でも悩んでいるので、サ○以外の大手をもう一つ算数だけ増やす、とのこと。
A君は元気な子で可愛いですが、一つ気になることがありました。
「習い事嫌いー。全部やめたい」
これを毎回言うんです。なんも聞いてないのに。
「塾の中では先生(私のこと)くらいだもん、そばについてほめてくれるの」
君、家庭教師も来てるんだよね。その先生はちゃんと見てくれないの? 褒めないの?
それに本人が疲れてます、明らかに。おさらいを宿題に出しても、いつもやってきません。お母さんもかもしれませんが、それ以上に本人が疲れているのでしょう。
消化不良もいいところです。
だから思い切ってお話しました。「塾講師の経済」からいくと、「ではサピッ○スのおさらいにもう1コマいれましょう! 必ずやA君の成績を最上位に!」と言うべきなんでしょうが。
「少し、習い事を削られて、セーブなさった方がいいのではないでしょうか? このままだと折角きていただいてもおさらいが追いつかずに、身につきません」
小4小5くらいから本格的に塾に通い始めて、きちんと志望校に合格した教え子の話をしました。どこの塾、といった話はしませんでしたが、大手に通いながら頑張りつつ、国語だけ個別を利用してくれていたこと。彼らは習い事も好きなことを少しだけやっていたこと、低学年から塾に関わっていた子も成績は気にせず、結果、受験生がもっとも憧れるような中学に入った子がいること。
なにより彼らが1~3年まではゆったりしていたこと、受験学年でもきちんと息抜きの時間をとっていたことを話しました。
お母さんは「わかりました」とおっしゃっていましたが、後日「今まで一対一でしたが、来月から集団のクラスに切り替えたい」との電話がありました。
私の言葉がお怒りをかったなら、担任変更を、とおっしゃってくれてもいいのにな、と妙に冷静でした。お節介だし出すぎていたかもしれない。だけど、言うべきことを言わなかった後悔は味わずにすんだ。
ただ、A君の今後だけが気がかりです。塾は増えてもへらないんじゃなかろうか。ピアノも……と思うと可哀そうです。
A君はいわゆる「小学校受験残念組」です。だからご両親の気合がはいりすぎているのかもしれない。それにしても明後日過ぎて空回りだ。子どもの方向性は親が決めるとはいえ、加熱しすぎだ。
他の保護者さんもかなり教育熱心です。それでも「習い事」は全く無い日が週に1日は必ずあるのにな。出来る子程、息抜きがうまく出来ています。そのことにA君のご両親が気づいてくださればな、と切に願います。悪い方たちでないだけに……。
私は失敗してしまったけど、どこかの塾なりの先生が諭してくれたら。
でも、無理なんだろうね。サ○も公○の銭ゲバなんでしょう。うちの塾長も……ゲフンゲフン。
ちなみに、「ツカレ親」の出典は瀬川松子さんという方の、中学受験の失敗学という本です。以前立ち読みして、この件でふと頭をかすめました。んで、今から本屋なりで探してきます。
この件に関して、母のコメント。
「そりゃーそのお母さんはさせすぎたい。で、アンタ、人のおせっかいはいいけど、勉強しよるとね?」
誤魔化して慌てて電話切りました。(笑)
お久しぶり&思いっきり遅いご挨拶ですが、今年もよろしくお願い致します。
記事の内容、身につまされてしまいました。
そんな親御さんって確かにいらっしゃるんですよねー。
どどんぱもコレとチョッと似たケースに遭遇した事があって、その後その子は横道にそれてしまいました。
何だかその子が心配ですねー。
うちなんか小学校では塾なし、中学では不登校、工業高校に行かせて資格でもとれれば就職できると思ったら高校で波長があったのか九州工業大学に推薦で決まりましたもん。
子供は本当にいつ成長するか判りませんもん。
親がもっと余裕もって子供を見てほしいですね~。
こちらこそ、毎日伺って三瀬さんとか和巳さんににへにへしているくせに、ご挨拶が送れて申し訳ありません。どうぞ、今年もうかがわせてください。よろしくお願いいたします。
>身につまされてしまいました
いえいえ、そう思われる方は、正常でしょう。全然大丈夫です。
「中学受験の失敗学」でも、自覚症状がないのが恐ろしいと書かれていて、頷きまくりましたよ……。
>その子は横道にそれてしまいました
かわいそうに……。自分の言ったことは間違っていないと自信を持っていえますが、それでも「A君のためにもっとうまく立ち回れなかったか」とそれだけが今さら、悔まれます。
>だいずさん
息子さんはよほど図面引いたりにむいてらしたんですね。ほんと、子どもはどこで自分の星を掴むかわからない。A君のご両親も正しい意味でもっとA君の資質に自信を持ってくれたらな……。
子どもの伸び時はそれぞれですもんね。私も某私大の出身ですが、付属校の内部進学の子達が、ごく簡単な英語の授業についていけず、専門科目はあまりのついていけなさにお喋りし(教授には「こらあ、内部うるせえぞ」と怒鳴られ)テストは大部分がカンニングで60点ギリギリを乗り切り、あるいはバレて全教科零点をくらったりしていたのを思い出します。内申点稼ぐのもカンニングの繰り返しな子もいたし。その労力があれば、勉強した方が早いって……。
私もお世辞にも優秀とはいえませんが、大学は普通に好きでした。彼らが子どもの頃は私より優秀だったのかな……と思うと不思議でした。
こういう極端な例に触れなくても「大人からみて賢い子ども」=「優秀な大人になれる」とは限らない、そして幸せになれるとは限らないってどうして解らないんだろう。
……熱く語ってしまいました。(笑)