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10 years

2014-06-13 23:35:20 | Kintetsu Buffaloes
10年、経ちました。

毎年6月になると、それなりのキャリアを積んだ野球ファンの間では、決まって2004年の話題が出てきます。今年は10年目を迎えたことで、報道機関も2004年に焦点を当てた記事を出したり、当時の関係者にインタビューをしたりと、動きを見せています。

10年あったら、いろいろ変わります。プロ野球は、変わったでしょうか。
毎年6月に問いかけられる「2004年以降、プロ野球は変わったのか」という疑問に対して、「大きくは変わっていない」と答え続けるしかありませんでした。それは2014年の現在でも、同じです。
たしかに、わずかな変化が見受けられます。交流戦、プレーオフ、アジアシリーズ、WBC、アメリカへの移籍、国内独立リーグ…。でも、あくまでも、わずかな変化です。

日本のプロ野球という組織が一丸となって、将来のプロ野球を見据えて何か行動を起こしたか、と考えると、残念ながら「ない」としか言いようがありません。
今さえよければいい。自分たち、もっと言えば自分だけよければいい。手の中にある権利を手放したくない。
そんな思いばかりが見え隠れして、考えれば考えるほどに闇の深さに参ってしまいそうになります。

あの時の合併は、成功したのか。
今の自分としては、そんな瑣末なことはどうだっていいです。たしかに、お金は大事です。お金が足りなくて、あの時のことが起きたのは承知してます。でもあの時、野球ファンはお金に替えられないあまりに大きなもの、未来を失ったんです。
当事者になったファンは、あれから10年という歳月を経ても、心の片隅には「いつかまた、未来が奪われる日が来るのではないか」と不安を抱えたままでいます。
この思いは、永遠に消えません。
永遠に比べれば、10年なんてちっぽけなものです。
いくら言葉を弄して「あの時はああするしかなかった」「結局のところ、新しい球団ができたのだからよかったではないか」と言われても、承服はしません。できません。自分はそんなに人間ができていません。オリックス・バファローズなんて球団名、大嫌いです。


それでも、毎日、大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブのことを思いながら2014年のプロ野球を追いかけていくのは、なかなか難しいものです。今年のBs(こう表記するのが精一杯です)は選手たちの能力の開花や補強がうまくいっていることもあり快進撃を続けています。マスコットは人気者になっていますし、球団歌の“SKY”は球史に残るべき名曲です。現場のスタッフが様々なイベントでファンを惹きつける努力をしている様子も見ています。2004年に起きたことを知らなくても、その魅力に惹きつけられてファンになった人たちがいるのは事実です。それは確かに不思議でもなんでもないことです。

くどいようですが、10年が経ちました。いつまで昔の話をしてるんだ、と蔑まれるかもしれません。私たちが人生の先輩たちから「あの頃はあーでこーで」と聞かされてうっとうしいと思っていた気分を、後輩たちにトスしてしまっているのかもしれません。
それでも、こうしてことあるごとに当時のことを語り継いでいくことで、希望にあふれた未来があるべきプロ野球に、再びあの時のような闇が訪れないように見守り続けていくしかないのだと思います。



あれから10年も この先10年も
振りむかない 急がない 立ちどまらない
君だけを ぼくだけを 愛したことを
今も誇りに思うよ
ずっと誇りに思うよ
(渡辺美里“10 years”)


自分には、「振りむかない」のは無理です。
何度だって、振りむきます。

明日、来週、来月、来年、また同じチームを応援できること。
それが当たり前であること。
その幸せを忘れない。そんなささやかなことが、2004年の夏を経験した自分たちにできる、プロ野球への接し方、プロ野球の愛し方なのではないでしょうか。