自己への愛〜ラムサ

自己を愛すること


人生において自己に対する愛ほど偉大な愛はない。それよりも偉大な愛はないのだ。自己を抱き自己を受け入れるという、その場所から自由が存在していくからである。そしてその喜びが生まれるのはその自由からなのだ。喜びが生まれて初めて、神を見ること、知ること、心の中に抱くことができるようになる。

最も偉大で深く、意味のある愛とは、肉体の中にあって、働き、思索し、創造し、許し、そしてただ在るがままを愛するとき、全ての顔、全てのもののうちに在るもの、つまり私が愛する偉大なる本質を、あなたも知ることができる。あなたは神が愛するように愛するのだ。すると愛することがとても簡単になる。許すことが簡単になる。そして全ての生命に神を見ることが簡単になるのである。

　自分の在るがままを愛する時、不可能なこと、手の届かないことは何もなくなる。自分を本当に愛する時、人は自分の笑いの光の中だけに生き、喜びの道だけを歩むようになる。自分を愛する時、その光、そのまとった力、幸福、底抜けの明るさ、その楽しそうな状態が全人類に広がっていくのだ。

そして、あなたの驚くべき存在の内面に愛が溢れるとき、いろいろ不快なことがあるこの世界が美しくなり、生きることは意味を持ち、喜び溢れた状態になり、その喜びはあなたという存在の喜びを通して、全ての生命を高揚させ、その栄光を称え。あなたの存在が、純粋であることを謳い上げるのである。

　あなたしか自分に最高の恋人となることはできない。あなたしか自分に最高の友、最高の教師になることはできない。あなたに教えをもたらしてくれる声で、自分自身の声より優れたものは決し
て現れない。今日この日、あなたのあるがままの姿が、自分が求めて来たもの全てに対する答えなのだ。しかし、もしどうしても自分以外のところに進むべき道や崇めるべき対象を求めようとするなら、神の栄光を見ることも知ることも、決してないだろう。

　自分の理性、覚醒、そして成長の過程は、自分自身を通して、そして自己愛をはっきりと認めることを通してしか、実現することはできない。人生に平和、幸福、満たされた気持ちをもたらすたった一つの道は、自分自身を崇め、愛することだ。それは、あなたに人類全体を受け容れる愛と不変の意思を与えてくれるからである。